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フィリピン2日目 まとめようのない街、そして海外旅最大のトラブル
6時過ぎに起床。サラリーマン故の癖か、朝はアラームかけなくとも目が覚める。まあ旅先ではゆっくり寝るより行動時間が多めの方が良い。尚且つ人の少ない朝は普段とは違った光景を見ることができるので良い。
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起きて少ししてからは布団でダラダラしていたが、お腹が空いたので朝ごはん。コンビニでエンパナーダという南米の庶民的フード(簡単にいうとシーズニングしてある肉をパンに詰めてオーブンで焼いたもの)を食べる。おやつ感覚で食べられるエンパナーダはちょうどいい。
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あるいは太鼓の達人に精を出す人の像
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そこから歩いて日曜朝の市場を目指していたのだけれどまさかの今日だけやってないという。残念。という訳で近くのモールへ。
ところで、職業柄海外のスーパーを見るのが好きである。日本にない食品を見つけたり、日本のスーパーとの陳列方法の違いや棚の作り方を見るのが好き。またその国の人気商品やトレンドから人々の食生活を想像したり、逆にこういうものは売ってないのかとか、こういう売り方はいいなとか、結構刺激的である。
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最大の感想として「陳列が綺麗」といえる。表ラベルが必ず表にあるというのはとても重要である。売り場の統一感という点では場合によって日本のスーパーより綺麗。
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日本では売ってないルートビアと、同じく日本では売ってないピーナッツバターサンドクッキーを買う。
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さて、ここからは歴史探索の始まり。
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リサール公園、ホセリサール像。日本にも縁のある人物で、その若い死故にインパクトのある人物。彼の遺言の最後「to die is to rest」という言葉が印象的だった。
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リサール公園の後はサンティアゴ要塞へ。
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目当ての聖アウグスティン協会は結婚式のため見学が出来なかったけれど、マニラ大聖堂の方は見ることができた。
前者は幾多の災害を耐えたと言うことで、石造のその外観が頼もしく強く見えた。
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その後はキンタマーケットへ。日本語にするとちょっと言うのが恥ずかしいけど、本当にそういう名前なんです。ここは食品のジャンルが多く、人々の生き交いも盛んなマーケット。庶民の生活の現場を見た感じがする。
そして道行く人が飲んでいたドラゴンフルーツジュースが気になったので購入。正直どこの水使ってるんだか分からないし腹壊すだろうなと括っていたけれど、今これを書いている現時点何も起こっていないので大丈夫だったのだろう。
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そしてその後は昼を食べてないので流石に何か食べようと言うことでチャイナタウンへ。
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マニラのチャイナタウンは世界最古とも言われているらしいが、いわゆる横浜の中華街みたいなのを想像していると少し違う。中華系の人々が住み着いて必要に駆られて銀行や代理店が立ち並ぶ、ある意味本当の意味での「チャイナタウン=中華系の人々の生活に必要なサービスがある街」であった。もちろんその上で欠かせない飲食店もあり、裏路地で見つけた店にin
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そろそろこの辺りで疲れも出てきた。と言うのも体力の疲れではなく、マニラという街の本当に混沌とした感じ、昨日も感じた交通量の多さと貧富の差、街の喧騒と発達したエリアの静けさ、それでいて食事は美味しく人がいい。何かパズルのうまく組み合わさらない感触を得ていた。
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それでも、今回の旅は行き当たりばったりの脱力旅なのだ。だから上手く何かまとめようとしなくていいし、とりあえず出会ったものの集合体がその旅の形になればいい。そう言う意味だと、マニラという街はこのまとめきれない感じが雑多に溢れかえっているからこそマニラなのだ、という半ば乱暴ではあるが誤りではない感じでまとめて良いのだと思う。ちなみにこの感覚はミャンマーの首都ヤンゴンでも感じた。
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夕方、一旦海に行こうということでベイウォークという海沿いの遊歩道へ行く。
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マニラでは公共施設やホテル、ショッピングモールなどでは逐一セキュリティが荷物検査をしている。あまり意味なさそうだけどひとまず治安の安定には一役買っていそう。そういえばこの町で犯罪らしい犯罪臭はまだあまりしない。それでもノーヘルバイクや速度オーバーは当たり前のような見かけるのだけれど。やっぱりこの街やばいな。
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ベイウォークの後は少し離れた所で夜ご飯を食べようとなり、歩いても電車でもタクシーでもまあいいだろうという事で、トライセクルという乗合タクシーに乗る。値段交渉もあり、断られることもありでちょっと手間ではあるし電車なんかより数倍も高いけど、この街の移動においては使いこなしたら便利以外の何者でもない存在。
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目的地手前で降ろしてもらい、目当ての夜ご飯の場所は向かう。そしてその道中でトラブルが発生。
「財布がない」
カバンの中を探る手が震える。あるべき場所にものがない。やばい、という感覚が身体を走る。同時に、冷静である自分がいる事も分かっていた。パスポートやクレジットカードは手元にある。失ったのは現金とキャッシュ、ホテルの鍵。現金は4,000ほど、まあ仕方ないだろう。カードはすぐに手元のアプリで止めた。鍵は仕方ない、弁償を払う。
そして不幸中の幸いだったのが、財布にGPSタグをつけていた事だ。アプリで追跡すると、タグはマニラの市内をトライセクルを降りたところから移動している。とりあえず被害の規模と財布の存在を確認したところで次の動きを考えた。こういう時に一番やってはいけないのは「咄嗟に動く事」だと、過去経験から分かる。特にこれから先GPSが動き回る可能性もあるなら、今動いてもあまり意味はないのだ。というわけで先に夜ご飯を食べる。
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シニガン。今回のフィリピンで食べたかった郷土料理の一つ。スパイ好きと野菜、ビネガーで煮込んだ、日本的にいうと芋煮的な存在。日本で食べるものより汁がとろとろで、カボチャも入っていた。こういう本場で食べるという経験はいつでも楽しい。
そして食べながら同時にアプリでGPSを追跡。レストランから約3kmくらいの市内でずっと留まっている、つまり誰かの家に行ったか捨てられたか落ちているかという事までは推定できる。早めに食べ終え、カメラなどの荷物を友人に渡し、申し訳ないが会計を任せていざ出陣。現金は帰ってこないだろう。ただカードは財布中のシークレットポケットにあるため復帰の可能性がある。それを信じて夜のマニラを走る。
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良かったなと思うことがいくつか。まずは普段からランニングをしていたおかげで、それなりに楽に走ることができた。それからサンダル。一般的に考えればサンダルで3kmってありえないんだけど、年間を通じてほとんどサンダル(魚サン)のため、履き慣れていた。パタッ、パタッという音を高速で鳴らしながら走る、走る。
ここで余談だが、裸足はいい。人類もともと裸足であったわけだし、色々メリットはあると思う。その例として、自分が前に登山屋さんで靴を買った時、「指が地面を掴む力が強い足ですね」と言われた。こんな褒め方初めてされたけど、曰く裸足でいる事で指が自由に動くため、各々の指がよく動く癖がつくんだとか。確かに、自分は普段裸足で、靴下履く時も極力五本指ソックスにしている。想像してもらえればわかると思うが、鍋つかみの手袋より5本指の手袋の方が指を自由に使える。そういう事なのだろう。閑話休題。
GPSが指図する場所に着いたのはいいが、近づきすぎてしまったのか、アプリが誤認して自分がタグと一緒にいることになってしまった。という訳でもうこれは足元見ながら探すしかない。それからアプリにはGPSのビープ音を鳴らす機能がついている。なのでとにかく鳴らして反応を待った。そしたら…
タグが反応している!
そして誰かが反応を止めている!(=タグを操作している!)
タグを鳴らすと、基本的には誰かがタグ側から止めようとしないと止まらない。つまり誰かが近くで財布とタグを持っているんだ。タグの位置情報をホテルの友人とも共有し、連絡をとりながら探す。友人が調べてくれたけど、タグは80mの範囲内で反応するらしい。このマニラという混沌とした街中で、手探りではあるが確実にゴールに近づいている、そんな感覚がした。
怪しいと踏んだのは路地の両端にあるためアパート。まずは1つ目のアパートに入りタグを鳴らす。アパートの階段を上がり2階へ。ここは高校の部室のような狭い部屋が15個くらいあるアパートで、もちろん誰だこいつみたいな顔をされてるけど皆あまり気にしてなさそう。自分、確実に不審者なのに。しかしこの建物ではタグが反応しない。という事は隣のビルだ。
建物を出て、隣の建物へ行く。隣の建物は確実にスラム的なアパートで、トタン板のドアをガシャガシャガシャと開けて入るとゴミの山が。通り抜けてさびれた階段を登る。登ったところにはタバコを吸いながら電話している男。彼を無視して部屋の中に入ると、上下2段のバンクベッドが16個くらい並び薄暗い蛍光灯で照らされた室内出会った。そこは映画で見る環境のとても悪い刑務所を思い出させた。タグを鳴らす、タグが反応する、タグの反応が止まる。
ここだ。
確信した。その瞬間、部屋に5〜6人の男達が帰ってきた。
スラム街、何が起こるかわからない。今のところフィリピン人には良いイメージを持っているけど万人が優しいわけじゃない。襲われたら、拉致られたら、と想像すると怖い。もうここは直談判だと、入ってきた彼らにハロー、と挨拶してGoogle翻訳を片手にコミュニケーションを始める
「僕は友人を探しに来ました」
「名前は?」
「分からない。でも彼はトライセクルドライバーだ」
あー、という反応。僕は続ける
「私は彼のトライセクルに乗った。そして彼が私の財布を今持っている」
再度あー、という反応。そして「ポリス、ポリス」という答えが返ってきて、部屋の外を見ると警察の車両が止まっていた。とりあえずこのジャパニーズを連行して警察に相談しようという事らしい。
警察の所に行き、事情を説明する。まずフィリピン人。このへんてこジャパニーズが部屋まで来て、アプリで会話してきた。財布無くしたみたい。そしてジャパニーズことワタクシ。トライセクルに乗った、財布を無くした、財布にはGPSが付いている、それによると財布はこの近くにある。
そこから色々質問され、どこからどこまでトライセクルに乗ったのだとか、トライセクルの色はとか、そもそもYOUは何しにきたのか(バケーション)等々。彼らにとってはGPS追跡というのが珍しいらしく色々頑張って説明して一旦は理解いただいた模様。そのタイミングでスラムの男達がアパートに帰っていく。ありがとうと礼を伝え、警察と会話を再開する。
「このアプリからタグが追跡できて、近づいたら音がなるはずなんだ。ほら、ここを押すだろ、そうするとタグがピーピーピーピーと鳴るんだ………あ、あれ?」
ピーピーピーピー………
近くの茂みから音がする。確実にタグの音だ。
あった、あった!財布だ!
財布が見つかった。路上の植木の根元に置いてあった。すぐさま中身を確認。予想通り中身はすっからかん。札が抜かれて小銭は残っていた。しかし、シークレットポケットのカードがある!一命を取り留めた思いだ。
警察にこれだよこれ!と説明し、一応カードとパスポートの名前が一致する事を証明して一件落着。警察に礼を述べる。
その後、警察からはさっきまでなかったのになぜ急に植木に現れたのだろうか?と一緒に考えるが答えが中々と出てこない。個人的にはスラムの男達が拾って、中身抜いて、びっくりしたことにその持ち主のジャパニーズがアパートまで来てしまったので流石にまずいという事で警察と話している間に植木に捨てたのか。あるいは最初からそこにあって、ビープの音が聞こえなかっただけなのか。
警察が監視カメラの映像=CCTVを見たいか?と。しかし財布とカードが戻ってきた今、これ以上求めるものはない。カメラを見て被害請求できるとのことだったが、断ってホテルに戻ると伝えた。ホテルはどこ?と聞かれたのでここから4kmくらい、離れているが一文無しなので仕方ないから歩いて帰ると伝えた。
そうしたら警察は夜も遅いし危ない、俺たちがタクシー捕まえてやるからホテルまで行って友人に払ってもらいなさいとアドバイス。しかしこれ以上お金をかけたくないし、歩こうと思えば歩けるのだ。なので丁重に断ったがここで下心が働く。
「ワンチャン警察乗せてホテルまで乗っけて帰ってくれないかな」
まあ無理だろうとダメ元で聞くが、案の定ホテルのエリアは我々の管轄外だということであっけなく終了。そのタイミングで別の警察車両が来た。送迎車両か?と思ったのだがここからまさかの光景が展開される。
新しく来た警察は制服姿から上の役職の人だとなんとなく分かった。その上司が僕を助けてくれた二人を整列させ、「君たちは困っているジャパニーズを助けた。よってその勇気と行動を高く称賛する」みたいなセレモニーが始まった。しかも路上で。なんだこれ。
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上司と現場が硬い握手を交わしたところで、改めて礼をいい現場を離れようとしたその時、現場の二人が「後ろ乗んな」と。なに、なんだと!こんなラッキーな。どうやら管轄外になる手前まで乗せてくれるらしい。お言葉に甘えて乗せていただく。
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という事で1kmくらいだったけど移動させて貰った。警察の二人には感謝。記念撮影までしてもらってとてもディープな経験となった。本当にありがとうございました。
ここからは徒歩で帰る。ほとんど来た道戻りなのだけれどもう走る気力も理由もないため歩いて進む。喉が渇いて仕方なかったけど、現金ないしカードも止めてしまったし、とりあえずホテルに戻るしかない。
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途中道を間違えて結構なスラムに突っ込んでしまった。そこではカラオケや、小さい子供達がバイクを突っ走らせたりしていてカオスだった。早足で抜けて大通りに出る。
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歩きながら色々考えた。とにかく被害が最小限で済んで良かった。そもそも財布が見つかって良かった。これは奇跡だ。これからは財布の管理を見直そう。奇跡的にも、今朝、免許証や保険証その他カードを予備の財布に入れていた自分を称賛する。あわよくば全て無くしていた可能性もあったのだ。不幸中の幸いという言葉がこれ以上当てはまる事はないだろう。何か目に見えない力に助けられた気がして、その恩返しのつもりで、帰り際に見つけた親猫と子猫5匹くらいの家族にピーナッツバターのクッキーを砕いて分けたあたえた。彼らが食糧に尽きてしまわないことを願う。
無事ホテルに着いて友人に無事と感謝の弁を。
そして日本円を近くの両替所で換金し、コンビニでビールを一本。サンミゲルのレモンフレーバーなんだけど写真撮り忘れちゃった。その後はことの顛末を友人と共有し、ホテルに戻る。シャワーで汗や汚れを流し、やっと落ち着いた。そこでもう一杯ビールが飲みたくなり、コンビニへ。
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今回の件に関しては友人に感謝を述べたい。というのも、その追跡タグを教えてくれたのはその友人なのだ。そのおかげで今回助かった。またトラブルの中、今後の方針について相談できる人物がいたことはどれだけ精神的に助かったことか。一人旅にはない安堵感を感じたことは言うまででもない。これらの旅でもお互い協力し合いながら楽しみ、トラブルの際には乗り越えていきたい。
こうしてマニラの夜は終わったのだ。