withコロナの飲食業界予想
こんばんは!
今日は今後の業界予想を書かせていただきます。
コロナの影響が2年も3年も続くとは思いませんが、完全に元通りになるのはワクチンができたとしても、だいぶ先かなと思います。
①焼肉業態がレッドオーシャンになる
有名所だと和民さんもですし、いろんなチェーン店が焼肉に参入してきています。
最初の新型コロナウィルスの際も、焼肉店は居酒屋と比べ、ダメージがかなり少なかったんです。私の管轄している焼肉屋さんも昨年対比102%とか出てました。理由はいろいろあるとは思いますが、「飲み」ではなく「食事」のジャンルであることは間違いないのと、ダクト等による換気機能による店内の空気循環もお客様からすると安心ポイントのようです。
私は不動産情報も常に確認していますが、コロナとか関係なく、焼肉屋さんの居抜き物件ってほとんど出ないんですよね。つまり潰れる焼肉屋さんは少ない、儲かってる焼肉屋さんが多いという事実。
実際、皆様の周りにも昔からずっと残ってる焼肉屋さんがありませんか?
種明かしをすると、需要と供給のバランスが完全に崩壊していたのが焼肉業界です。世の中の「焼肉食べたい」の需要に対して焼肉屋の店舗数が少なかったということです。
2020年時点での市場規模は、
居酒屋→1兆200億円
焼肉が→約2,400億円
5倍程度の差が出てます。でも自分事に置き換えても「居酒屋行きたいなー」より「焼肉食べたいなー」の方が多いですし、世の中にお酒を飲めない人って結構多いので(高校生や女子大生とかも食事ニーズ高い)、シーンとしても焼肉食べたいシーンって多いんだと思います。
それがバレちゃったんですよね。大手さんに。。
後述致しますが、逆に居酒屋さんは生き残ることが難しくなるので、市場規模も3年後には差がかなり縮まってる可能性もありますね。
大手さんが参入してくる=シェア奪取合戦が始まります。
歴史を遡ると、居酒屋でも全く同じことがありましたね。
笑笑さんや白木屋さんや和民さん等、大手チェーンが出てきたことにより価格競争が激化して、昔ながらの居酒屋さんが潰れていくケースもたくさんありました。それまでは需要と供給のバランスがとれていたのに、大手さんが参入してくると、店舗数が急激に増えて、バランスが崩壊し、価格競争が始まり、今まで〇〇円くらいで美味しく食事できたのに、その半分くらいの価格を放り込まれてシェアを奪われて・・みたいな事がこれから焼肉業界でも起きるかと思います。
一番激化するのは3980円前後の焼肉食べ放題ですね。既に焼肉きんぐさんが王者として君臨してますが、外国産の肉を駆使して1番やりやすい業態なので、後発のチェーン店さんは、ガンガン被せてくると思います。
もしくはそこが激化すると読んで、少しアッパーな5000円、6000円くらいのラインを攻めるか・・
どちらにしてもここ3年以内にレッドオーシャンになることは固いかなと思います。
②デリバリー業態加速で経営圧迫
ちょっと焼肉で熱く語ってしまったのでここから少しライト目でいきます!笑
ここは言うまでもなくといったところですが、Uber、出前館等、デリバリーニーズが急増中です。いろんな飲食店がどんどん参入してますね。
ここの問題は「利益率の低さ」かと思います。
Uber手数料35%、原価率35%、梱包材で10%〜15%程度
ここに人件費を入れると、中々利益は出にくいです。
弁当系で原価率を30%切ると、品質がかなり下がる印象があります。
あとは価格も徐々に下がってきてるので、それも利益率圧迫の一つの要因かと思います。ここも大手さんが参入してくると一気に相場を下げてくるので、怖いところですね。
③大箱居酒屋チェーン店減少
これはシンプルに団体で飲むというシーンが、今回のコロナによって世の中にも少なからず浸透するかと思います。
少なくともここ1年は厳しそうですね。
完全回復すれば反動で一時的に増えるかと思いますが。
そのため大きい箱で団体宴会をメインにしていた居酒屋さんは確実に減少します。もしくは焼肉屋さんに業態変更するかですね。
大箱居酒屋のあとに、違う業界が物件取得する可能性も高そうですね。
④「何となく居酒屋」が生き残れない
それこそ20年前には「何となく居酒屋」がたくさんありました。
どこも焼き鳥と刺し身とビールみたいな感じでしたよね。私は大好きですが。
「生き残れない」というよりかは新規出店が絶望的に難しくなる気がします。1番大きな理由は、飲食店の探し方が変わったということです。
昔は友達の紹介や、雑誌、普段生活している居酒屋さんの看板を見てなどの探し方でしたが、それからぐるなびや食べログなどで検索する時代になり、今はSNSやWEB上の口コミを使って飲食店を探す時代になりました。
そうなった時に、コンセプトが立ってる飲食店は露出しやすいですが、何となく特徴の無い居酒屋さんは、話題になりにくく、検索に引っかかることが難しくなります。
オーナーさんの想いがすごく特徴的であれば取り上げられる可能性は高くなります。
悩ましいのは意外とこういう居酒屋さんが美味しかったりするのでどうにか手助けはしたいところですね。
以上、簡単ですが大きくはこんなところかと思います。
「オンリーワン要素」はオーナーさんが考える必須項目になりそうですね。
そこでしか味わえない体験を考えるのがとても難しいのですが、誰かに相談するとヒントが見つかることが多いので、いろんな人に自分のお店の魅力を話して、フィードバックをもらうのが近道かもしれませんね。
こういうnoteやSNSを利用して、意見を募るのもありかもしれません。
↓↓筆者ホームページ
企画提案もしておりますので、お気軽にご相談ください。
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