第58回全国社会人サッカー選手権 福島県大会決勝 いわき古河FC戦 観戦記
7月3日に会津総合運動公園サッカー場で行われた第58回全国社会人サッカー選手権福島県大会決勝の観戦記です。
昨年と同一カード、いわき古河FCさんとの対戦です。昨年の対戦では0勝2敗で、昨年3敗しかしていないのにこのチームには1-3・3-4と2回も負けています。3度目の正直か!はたまた2度あることは3度ある!か、どっちなんだ!(笑)
いわき古河FCさんのシステムは、昨年の試合は全て3バックのフォーメーションで、CBから両サイドに張ったウイングへボールを供給し、数的優位を保ちながら崩していく印象が強かったが、今年の準決勝の試合を少し見る事ができたのだが、その時はなんと4バックのシステムで、昨年とは違うフォーメーションであった。シャンオーレは全試合4バックで戦っており、3バックのチームとの対戦が少なく(いわき古河FCさんだけ?)守備面でトラブルが起こりやすく失点していることが多かった。が今年は戦える!と戦前には思っていたのだが、試合が始まったらやはり昨年と同じ3バックでした。(笑)
またキーパーがNO.51荒さん。私が知っている中では福島県社会人NO.1キーパー!
さらに昨年の決勝で得点を奪ったシャンオーレのエースNO.21中鉢と昨年の2部得点王NO.33渡辺が不在。中鉢はDFからのロングボールまたはクリアボールをキープしてくれていた事で、攻撃も守備も安定できたが今年はいない!ここをどうしていくのかがポイントだった。
シャンオーレの先発は、ゴールキーパーはNO.1矢部。CBにNO.4芳賀とNO.14三好、SB(L)NO.16西塔とSB(R)NO.17山崎、WボランチにNO.6渋谷とNO.19今井、SH(L)NO.77吉成とSH(R)NO22佐々木。トップ下にNO.7髙橋、ワントップにNO.24鈴木が入った。
開始3分に失点。
キックオフ早々で、どこか硬さが目立っておりいろんなミスが重なっての失点の印象が強かったシーンだった。右サイドから展開され何度もマイボールになりながらクリアが浅くなったり、ディフェンスでのマークが甘くなった事で失点!ペナルティエリアにいわき古河さんが4人、シャンオーレは5人人は足りていたね。この失点が試合の立ち上がりだった事で委縮してしまったのか、思わぬ得点を与えてしまう。
前半15分、NO.1矢部からのゴールキックを相手DFがクリアし、西塔からのスローイン、ショートパスで前線の髙橋に繋ごうとするもカットされ、逆に左サイドから前線で待っていた相手NO.8の選手目掛けてロングフィードされたが、キーパーの処理範囲で難なく終わるのかと思いきや、意外に短く相手FWの掻っ攫われ、GK矢部も避わして無人のゴールに流し込まれた。これで0-2
後半30分、ここでも落ち着かないプレーで失点してしまう。
あまり細かく書かないが、失点シーンは1点目と同じで人は足りているがマークが甘くゴール前で待っていた選手に簡単にヘディングさせてしまった。また、その前のプレーでは2点ビハインド状況で、前の意識が強すぎたのかチームとして繋ぐのか、前線に蹴るのかの判断が出来ていなかった事で中途半端になってしまったことで失点してしまったのかな。
サイドで簡単に繋いでサイドチェンジ!相手のDFのギャップをつくってシュートまで持ち込む。メリー戦では出来ていた事が出来ない。苦手意識かなあ~
これで0-3
前半38分にも右サイドを崩され得点を決めさせてしまう。
NO.17山崎がペナルティを貰い相手陣内右からFK。NO.7髙橋がゴール前に蹴りこむが相手DFがヘディングでクリア、そのセカンドボールも保持され左サイドに展開される。上がりを待って中央へパスされ右サイドへロングパス!そのボールも繋がれるも山崎がマークについていたが、いつもの悪い癖がでて足でボールを奪いにいってしまい、かわされてペナルティエリアに進入、グラウンダーのクロスを入れられ、走りこんだ相手NO.24にインサイドキックで決められてしまった。
これで0-4
これで前半が0-4で終了。
前半の印象は、いわき古河さんを怖がり過ぎで自分たちの繋ぐサッカーが出来ていなかった。体格で優っているいわき古河さんにロングボールは多少無理だったかな。中鉢がいる時と同じサッカーは... 後半は修正できた?
後半初めからいわき古河FCさんは前からのプレスが早い!どんどん前に出てくる!がシャンオーレは落ち着いて空いてるところに簡単にパス!GKまで使って繋ぐサッカーが徐々にできつつあった。
後半6分、右サイドからのFKを髙橋、三好、髙橋と繋ぎ中に張っていたSBのNO.17山崎にパス。NO.22佐々木、NO.7髙橋とダイレクトパスで繋ぎ、ヒロキは中に入ると見せかけ縦に入ってきた山崎にパス、山崎がヒールで落とすもズレたがヒロキが再び確保。いったん後ろに下げて攻撃を立て直すかに思えたが三好はダイレクトで前線のNO.24鈴木にパス!ナイス落としでNO.22佐々木に繋いだかに思えたが...オフサイドでシュートまで持っていけなかった!が、これがシャンオーレのサッカーでしょ!ダイレクトパスを織り交ぜる事で相手に的を絞らせずゴール前に運ぶ。メリーさん相手でも通用したのだからいわき古河さん相手でも通用します!これ忘れないで!(笑)
後半15分にもチャンスがうまれた。
自陣左サイドからのいわき古河さんのFKをDFがクリアし右サイドラインを割るかに思えたボールをNO.22佐々木が残し、NO.24鈴木にパスを通す。そのボールをワントラップで相手が詰めてきたところを上手く身体を入れてマイボールにしNO.7髙橋にパス、さらにツータッチで左サイドから上がってきたNO.77吉成に通ってビッグチャンス!と思われた瞬間、NO.6渋谷が相手DFと交錯したところを、ファールと取られチャンスの芽が潰えた。
シャンオーレから見ると相手がヘディングでボールを触ろうとしたが触れず、ボールが抜けた後に前に行こうとした渋谷に偶然ぶつかった印象だったのだが...ファールは逆じゃないか?と思った瞬間だった。惜しかった...
後半19分、ちょっと考えて欲しいプレーがあった。
右サイドからのマイボールスローイン。NO.17山崎が前線で待っていたNO.24鈴木にボールを送るも、難なく相手DFが競り勝ちいわき古河さんのボールにしてしまった。
通ればシュートまで行けるチャンスかもしれないが、競り合っている相手が明らかにミスマッチ、ツバサはフィジカルが強いので、ボールを預けるのであれば足元で、ボディコンタクトは負けないのでね。いい流れで後半来ていたので、簡単にボールを渡さない!マイボールで繋げられればなぁ~!と思いました。中鉢がいる時は別よ!(笑)
後半20分、NO.6渋谷OUT NO.33渡辺IN
ここでタクミを投入して攻撃の活性化を狙う!(山形からのご帰還、ありがとう!)
後半21分、NO.33渡辺が入った直後、パスが回り出しシュートまでいく場面が多くなった。写真は、NO.19今井からボールを受けたヒロキがタクミの足元にスルーパスを出した場面。惜しくも相手DFにカットされたが、その後ツバサがシュートまでいけた!ジャストミートはしませんでしたが(笑)
しかし、直後、相手GKから前線に送られたボールで競り負け、繋がれ決定的な場面をつくられたが、大きくシュートが外れ事なき事をえた。
写真の通り、相手は3人だけでシュートまで持って行ってます。それもどフリーでシュートまで。この場面で考えるのは、していいファールとしてはいけないファールがあると。カードまでは出されないファールも必要ですよね。攻撃的にチャーム全体がいっている時は、ある程度リスクを負わなければ...
後半36分 NO.17山崎OUT NO.80清水IN
後半40分、相手陣内の右サイドからのFK。NO.7髙橋がNO.4芳賀にピンポイントで送るもジャストミートせず、左サイドに外れる。
AT4分経過、自陣右サイドからのFK、相手DFにクリアされるも2ndボールをヒロキが回収しNO.33渡辺にタテパス、それをNO.16西塔が待っている左サイドへ、西塔はリターンパス、2タッチ後タクミはミドルシュート!惜しくも左ポスト外に外れた。ミドルシュートを打っていけば、必ず相手ディフェンスが喰い付きギャップが生まれるので、そこを突いていくのもシャンオーレのサッカーかと思ったので、書いておきます。(笑)
この後AT5分経過で試合終了。結果0-4で今年も準優勝で終了しました。
負けに不思議の負けなし!と野村監督が言っていましたが、まさしくですかね。
特に前半と後半の戦いは明らかに違ってました。いわき古河さんも0-4だったのであまり攻撃的に来なかったからと(0-4 0-0)のスコアだけを見たら思ってしまいがちですが、前にも書きましたが、後半初めは明らかにプレスが強かったが、ワンタッチパスやGKまで使ったビルドアップが出来ていたと思いました。気になったのは得点を取りたがって最終ラインが揃っていなかった事と、DFとMFの距離かな。戦術面は怖がらない事、ダイレクトやツータッチなど簡単に繋いでいくことができるはずです。次戦の教訓にしましょう!
最後に、この会津総合運動公園まで沢山の方が応援に来てくれました。ホームの郡山だったらいざ知らず、会津まで応援有難うございました。間違いなくそこだけはいわき古河FCさんのサポーターに勝ってました!
次は、リーグ戦を挟んで今年も優勝を目指しているクラブ選手権が始まります!
このブログを書いている時には既にクラブ選手権の1回戦を勝って2回戦前です。(笑)
本当に優勝を目指しているので、負けた試合をキツメニ書いて生かして欲しいと思って書きましたので、本当に悪意はありません!気に障ったらお許しください。
またシャンオーレを応援してくれている皆様、次も会場で応援、どうぞ宜しくお願い致します!選手の励みになっています!