カナダに来た!⑰ 考えさせられた日
今日は、カナダデーということで月曜日だけれど休日。
カナダデーは、毎年カナダで7月1日にある国民の祝日。1867年にカナダが自治を開始した記念すべき日。街では、カナダの国旗がついた赤いTシャツを着ている人がたくさんいて、活気にあふれていた。
とてもいい天気だったので、私も茶々と寧々を連れていつもより遠出をし、テラス席でランチなんてものをしてみた(笑)
たくさんの人から、「きれいな犬だね。サモエド?ハスキー?柴犬?」などと聞かれ、秋田犬だと答えると知っている人は少なかった。秋田犬は、時にヨーロッパで人気だと聞いていたので、意外と知らないことに驚いた。
帰り道、大きな通りを数台の車がクラクションを鳴らしながら走っていた。その車には、パレスチナの旗がたくさん掲げられていた。私は、少しせつなくなった。カナダ独立記念日に、どんな思いで、パレスチナの旗を掲げた車を運転しているのだろう・・・イスラエル、パレスチナ問題について、私は、えらそうに何も言うことはできない。多少、知識があったとしていても、本当に深いところまでは、わかり得ないという感じがする。
スイカのイヤリング、スイカのバッチをちりばめたバックをもって颯爽と歩いている素敵な女性にも会った。パレスチナの旗を掲げることを禁止されたパレスチナ人が、旗と色合いが似ているスイカをシンボルとして好んで使っったという歴史があるらしい。胸が熱くなった。簡単には言ってはいけないが、ただ、ただ、なんか、せつないというか、感動というか・・・うまくいい表せない感情がこみあげてきた。同情ではない。同情は失礼な気がする。その女性は、とても誇らしげにスイカを身にまとっているように見えたし、車を運転している方々も”怒り”というより”誇り”みたいなエネルギーを感じた。自分の国を追われる、自分の国があるかないかわからない、それをめぐって同じ人間同士が争っている、という状況。どんなにつらいことか。と同時に、自分の国を愛し、誇りに思っている熱い思いも伝わってきた。
これは、きっとどちらの側の方々にも言えることだ。私は、どちらの味方というわけではないし、私に何かできることがあるとは思っていないが、カナダにいる時に、そういう状況にいる方々の熱く、強く、尊い思いというようなものを目にできたことを忘れないようにしたい・・・な。