シャリラ(ボディ)とコーシャ(ケース)
ヨガを学んでいると「コーシャ」というキーワードをよく聞くのですが、耳に馴染まないし「なんで突然、鞘の話?」となるしで、その後の話がまったく頭に入ってこない。
でも、BKS Iyengar著のThe Tree of Yogaの巻末の用語集を読んでいると、わかりやすかったので、それに基づき私なりにまとめておきたいと思います。
心や身体の機能を入れ物でカテゴライズ
どうやら心や身体の機能を「入れ物」としてカテゴライズしたのが、「シャリラ(ボディ)」や「コーシャ(ケース)」のことのようです。
Sarira(シャリラ)
ボディのこと(ヒンズー教ではフレーム(枠))。魂をつつむ身体の枠(ボディ)が3つあって、それぞれのボディの中には、さらにコーシャ(入れ物、ケース)があるということのようです。
Kosa(コーシャ)
魂をつつむ入れ物(ケース)のこと。日本語の文献だと「さや」と説明されていることが多いです。
入れ子構造?
おそらく、こんな感じでコーシャとシャリラは入れ子構造になっているのではないかと。
Gross body(スシューラシャリラ)
物質的な肉体アンナマヤコーシャ
身体の栄養。一番外側のコーシャ
Subtle body(スクシュマシャリラ)
身体を動かすためのエネルギーや感覚プラーナマヤコーシャ
生理学的な部分(呼吸、循環、消化、ホルモン、生殖など)マノマヤコーシャ
精神的な部分(知覚、感覚、自分の経験によらない分別)ヴィジニャーナマヤコーシャ
知性や理性的な部分(理由づけ、自分の経験による分別)
Causal body(カラナシャリラ)
3つのシャリラの中で一番奥にあるアナンダマヤコーシャ
生命力の喜び
いや重層構造?
上の章で「外側のコーシャ」というキーワードが出てきましたけど、これってもしかして重層構造?
結局、Causal bodyって何のこと?
いろいろ説明を読んでいて、Causal bodyの説明がモヤッっとするのですが、他の2つのボディが「肉体」と「精神」と大まかに捉えたとしたら、3つ目は「核」となるのがしっくりくるような気がします。
その捉え方が正しいのであれば、「核」の中に「喜び」があるいうことになりますね。そう思うと、理由もなくハッピーな気分になってしまうのは、どういうことなのでしょうか。それが、哲学ってことなのかな。。。(まだよくわからん)
でも、それぞれのボディが「魂をつつむ物」なので、3つの包みを融合させることが、ヨガの「つなぐ」の意味なのかもしれないな。。。とテキトーに思ってしまいました。