東京での妊娠・出産、実際どれぐらいかかったのか
東京は出産費用の平均が全国より10万円ほど高い
東京での妊娠・出産は、全国でも1番お金がかかると言われています。
まあ物価も高いから当たり前なのかもしれないですが。
出産費用は全国平均は50万円ほど、東京は62万円だそうです。
地方だと出産一時金の42万円で足りるところもあるそうで、羨ましい限りな話です。
ちなみにセレブ病院や御三家と呼ばれる、聖路加、愛育、山王病院などは100万円を超えることもあるようです……。
が、このような例外を除いても東京の妊娠出産にかかる費用は高いと感じたので、今回は、3月に第二子を出産したので、記憶が新しいうちに、東京での妊娠出産のお金周りに関することを書きたいと思います。
実際にかかった金額
実際に我が家が第二子にかかった出産費用(分娩のための入院費用だけ)は、自然分娩で61万3075円でした。
私が出産した病院は、第一子を同じ病院で出産していると1万円の割引がきく病院だったので、初産だった場合は、これに1万円をプラスして62万円になります。
おおよそ、東京都の出産費用の平均的な金額です。
分娩方法によっても金額は変わる
無痛分娩を選択した場合は、これに+7~20万程度(病院によります)かかりますし、予定日超過したり日程を決めて産む計画分娩の場合は陣痛促進剤の処置日や前日からの入院費もかかります。
また、自然分娩であっても処置が必要な場合は一部保険適応になり入院費が当初の予定より安くなることもあります。第一子を産んだ時は出血多量で処置が必要だったため、保険適応となった部分があり入院費は56万円ほどで当初の予定よりも安くなりました。
帝王切開の場合では、自然分娩よりも入院期間も長いため分娩費用は掛かりますが、医療保険に加入していればカバーされるケースもあり、保険金が下りてかえってプラスになったという話も聞きます。
個人病院は高く、総合病院は安い傾向
病院によっても金額は変わります。
豪華な食事やマッサージ、全室個室などのホスピタリティを売りにしている個人病院は費用が高く、総合病院は安い傾向にあります。
私は通院できる範囲で出産のできる総合病院がなかったため、個人病院にしましたが個人病院の中でも安いほうだったと思います。
通える範囲で病院を選ぶとだいたい70万円~のところが多かったです。
また、周産期センターやNICUがあり高度な医療を受けられる大学病院は個人病院よりも高い傾向にあると思います。
私の地域の大学病院は、自然分娩の場合は約70~80万円かかるとのことでした。
リスクの低い妊婦さんの場合、助産師さんが取り上げる助産院は数は少ないものの総合病院よりも費用が安いことが多いです。
費用だけでみると、
助産院<総合病院<個人病院<大学病院
といったところでしょうか。
妊婦検診もタダではない
また、妊娠中は妊婦検診があるので、その費用も掛かります。
妊婦検診は自治体から14回分の補助券がどの自治体からも配布されるのですが、妊婦検診の補助券が使えるのは心拍が確認できる妊娠8週ぐらいからなので、それまでの費用は自費になります。
都内の場合、人気の病院は初診の段階、赤ちゃんの袋である胎嚢が見える大体妊娠6週ぐらいには分娩予約をしないと予約が埋まってしまうことがあるので、自費で1回は検診を受けることになるかと思います。
さらに、妊婦検診は大体妊娠40週にあたる出産予定日までに生まれれば補助券でカバーできるのですが、予定日を超過すると補助券が足りなくなり自費になってしまいます。
そのほか、妊娠中のトラブル(お腹の張りがひどい、出血した)ということがあれば、こちらも検診とは別で診察代がかかります。
さらに、切迫早産などで入院となるリスクだってあります。
病院によっては、妊婦検診の補助券だけでほとんど足が出ないところもありますが、私が通院していた産婦人科は毎回自費での支払いがありました。
エコーのみの検診は3000円ほど、
初期・中期・後期の採血時は8000円ほど
37週以降のNSTがある検診では4000円ほどでした。
単純計算すると、
エコーのみの検診が約7回→3000×7回=21000円
採血3回→8000×3回=24000円
37~40週のNST4回→4000×4回=16000円
妊婦検診だけでトータル61000円かかったことになります。
これに初診時の自費分約1万円や産後の赤ちゃんとママの1か月検診の費用(これも1万円くらいだった)を合わせると約8万円。
出産費用もすべて合わせると、大きなトラブルが特になくても妊娠してから出産するまでの入院・通院費だけで約70万円かかったことになります。
恐ろしい金額です。
この70万円から出産一時金の42万円をひくと28万円なので、手出しは30万弱といったところです。
30万円って結構な金額ですよね……。
都内を探せばもっと安い病院もある、でも……
もちろん、都内であっても探せばもっと安い病院もあると思います。でも妊娠・出産のための病院は費用面だけでは選べません。
つわりやお腹が大きくなって動くのが大変な時期でも通えるのか、陣痛が来てすぐに病院に行ける距離なのか。
このことを考えるといくら安くても電車で3、40分かかったり車で1時間かかるところには行けませんよね。
また、高齢出産や妊娠中の母体、胎児に異常が発見された場合などハイリスクな妊娠出産の場合は、高度な処置に対応できる医療機関でなくてはなりません。
これらを考えると、費用だけで出産する病院を選ぶことは難しいし、むしろママと赤ちゃんの安全を考えると費用のことは後回しになってしまいます。
通える範囲に費用面で安い病院がなく、費用の高い金額の病院を選択せざるを得ない妊婦さんもたくさんいるのです。
港区なんかは、出産費用の高い病院が多いので、区が独自に補助を出していたりしますが、そのような手厚い対応をしている自治体はまだまだ少ないのが現状です。
今回、お金周りのことを書いてきて、改めてこんなに妊娠・出産にお金がかかったんだ……とびっくりしてしまいました。
おそらく、私は都内の中では平均的もしくは安いほうだったのかなと思っています。
なかなか大変な東京の妊娠・出産に関するお金事情…
現在、コロナ禍ということもありこの出産費用の全国平均との差10万円を埋められるよう、東京都出産応援事業、通称「赤ちゃんファースト」という事業があります。
令和3年1月1日~令和5年3月31日までに出生した子のいる世帯に都から10万円分のベビー用品やサービス、家電に使えるギフトカードが送られてくるというものです。
今回ありがたいことに我が家も赤ちゃんファーストの対象となり先日ギフトカードが届いたので、次回はそのカタログの内容やどんなものと交換したかなどを書いていければと思っています。
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