今思えば産後うつ寸前だったぐらいメンタルが崩壊していた第1子出産後のわたしの話①それなりにお気楽だった妊娠生活から壮絶だった出産編
はじめに
これは私が3年前に第1子の長女を出産したときに、産後うつ寸前ではというぐらいにメンタルが崩壊した話です。
なので、内容としてはわりかし暗くて辛気臭いです。
ちなみに普段の私は、割と適当で楽天家なほうだし、大抵のことはなんとかなると思っているし、めちゃくちゃ明るくないけど、まずまず明るい人間です。
そんな人間でもここまで闇堕ちするんだよって話だと思ってもらえたら、幸いです。
長くなるので何回かに分割して投稿しようと思います。
まずは割とお気楽だった妊娠生活から、壮絶だった(と感じた)出産まで。
1.大きなトラブルがなく順調な妊娠
私が第1子の長女を妊娠したのは約4年前、まだコロナ禍でもなんでもない頃でした。
食べづわりと吐きづわりが交互に来るタイプで、具合は悪いのにちっとも痩せず、むしろ体重は増え、案の定偏食になり(パイナップルめっちゃ食べてた)トイレとお友達だった妊娠初期。
上手く吐けずにえづく音を聞いた夫に「静かに吐いてくれ」と言われたのは今でも忘れません。そんなんできたらやってます。
まあでも病院のお世話になる程でもなく安定期になればおさまったし、腰痛や便秘などマイナートラブルはあったものの切迫早産になることもない教科書通りの順調な経過をたどる妊婦でした。
妊娠中には夫と思い出づくりにと箱根や飛行機に乗る距離の旅行も行ったし、子供ができたらなかなか行けないようなコース料理も食べに行きました。
はじめての子だったので育児グッズを揃えるのも結構お金かかるんだなーと思いながらも選ぶのも楽しかった。
しんどさはあったものの、わりと妊婦生活をエンジョイしていたほうだったんです。
2.24時間かかった出産
出産そのものに対しては、怖いとかの恐怖感は結構少なくて、というかどうせ痛いんだからびびってても仕方ないなって感じで不安はないわけではないけど、考えてもしょうがないことだと思っていました。
鼻からスイカ出したことないから痛いのなんてわからんし、みたいな。
私が出産した病院は、陣痛が始まった時点で硬膜外麻酔を開始するタイプの無痛分娩の取り扱いはありましたが、それもお金かかるしまず初めてだからとりあえず陣痛ってものを経験してみよう、と思いあんまり考えずに自然分娩を選択しました。
そして予定日を少し過ぎてやってきた陣痛は、私の予想を遥かに超えてしんどかった。
もうなんとも形容しがたい痛み。
でも初産婦ってすぐに生まれないから、陣痛がきてもなかなか入院させてもらえないよって聞いていたので、ぎりぎりまで家で我慢。
夜は夫に弁当を買ってきてもらい、痛みに耐えながら食べました。
破水もしていなかったので、とりあえずお風呂に入り、陣痛を測るアプリで時間を計りながらベッドに横になって待機。
陣痛がやってきては、腰というかお尻のあたりがドンドンと押されるような痛みが辛すぎて辛すぎて、とにかく紛らわそうと腕をつねったり(自傷行為ですね)、ベッドや壁を叩いて紛らわす(迷惑すぎ)。
明け方に入ってやっと5分間隔くらいになってきたので、病院に電話してタクシーで向かい、すぐに入院することになりました。
待機する陣痛室?のような場所で叫び続ける私(多分めっちゃうるさかった、ごめんなさい)。この時子宮口5cm開いてるし昼くらいには産まれるかもね!と言われながら、昼なんて長いよ……!と思い、夫にゴルフボールで腰を押してもらいいきみ逃しをして耐えていました。
まあ、実際昼頃どころかここから12時間以上産まれるのにかかったんですけどね……!
ちなみに、出産で何が辛いかって陣痛が痛いのはもちろんなんですけど、いきみのがしなんです。(私的にはね)
経験した人は分かると思うんですけど、陣痛が来たからといってすぐいきんでいいわけではないんです。
痛みと骨盤をめりめり押して出てこようとする赤ちゃんに、まだだぞ!と耐えなければならない。
このとき、ゴルフボールとかテニスボールとかで腰を押してマッサージしてもらうとだいぶ楽になります。私は夫が立ち会ってくれたので、夫にやってもらったのですが、死にそうな痛みに耐えているのもあって、私も理性を失っていて「押して!!」と超スパルタの掛け声のもと夫は私の腰をテニスボールで押し続けました。
ちなみに夫も仕事から帰ってきてほとんど眠れずに私の陣痛に付き合っているため、息も絶え絶え。もっと言えば、痛すぎて意識が飛んでる私の手前で眠るわけにもいかずに本当に大変だったようです。(ありがとね)
立ち会い出産と聞いて、分娩室で産まれる瞬間に立ち会えるんだと思っていた夫は、まさかの私とともに陣痛から分娩室までのフルコースを味わうことになりました。
ちなみに夫の周りではおんなじような形で立ち会い出産をした人はまだいないようです。
まあ、でもこの苦しみを分かち合う経験が大事だと思うので、私はパパになる人たちにぜひ体験して欲しいと思います。
コロナ禍で今は立ち会い出産自体が難しい状況なんだけどね……。
それにしても昼を過ぎても我が子はちっとも出てくる気配がない。
日勤で担当になった助産師さんは、日中には産まれるかもね、と言ってくる。
ご飯も出してくれたけど気持ち悪いし痛みでほとんど食べられない。
夫はフラフラなので、察した助産師さんが「パパ休憩してきて」と退室させた。
この時の私は、本当に夫に見捨てられたような気持ちで「行かないでくれえ……」と心の底から思っていました。
もちろん夫がいない間も助産師さんたちが一生懸命ケアしてくれたんだけども。
夫が戻ってきてからもなかなかお産は進まず、助産師さんの手で破水をさせてやっと子宮口8cmというところまで来た。
出産前にバースプランの話をした助産師さんが「喉元過ぎれば熱さ忘れるから!」と言ってきたけど、その時は「そんなわけあるか」って思っていました。
ま、そんなわけあった結果2人目作って出産する予定になってるんですけどね笑。
完全に熱さ忘れたよね。
そんなこんなで夕方になり、日勤の助産師さんたちが交代した頃やっとのこと分娩台に移動していきむことが許されました。
もうね、痛みはどんどん強かなるし痛く無くなるわけでもすぐ産まれるわけでもないのに、今までずっとずっと我慢していた、いきむという行為を許されるだけでどれだけ嬉しかったか。
「ありがとうございますうう」って心境です。
分娩台に上がってからは約1時間、最後は陣痛に合わせていきみ、夫に背中をグッと押され、助産師さんには馬乗りになってお腹を押され、色んな方向からプッシュされまくった結果、可愛い可愛い我が娘が無事この世に産まれました。
ちょうど綾野剛のコウノドリシーズン2が始まったくらいの時期だったかな。
あの産まれた瞬間の赤ちゃんを抱いて、「……かわいい」って呟く予定でしたが、私はすっぴんメガネでぼろぼろ、産まれてきた娘は胎脂や血液がついておまけに出てきたばかりで顔も浮腫んでいで、正直、なんというか「……え笑?!」という感じ。
可愛いには可愛いし愛しさ全開だし、産まれてきてくれてありがとうの気持ちでいっぱいで涙は出るんだけど、冷静に考えて、可愛い赤ちゃんに出会えたというよりは、妖怪感がすごかった(ごめん)。
………子泣き爺に似てた。
この話は夫と今でもするし、退院前のお祝いディナーでもしたけど、本当に「子泣き感」が凄すぎた……。
そして子泣き爺みが強い我が娘は無事に産まれ、胎盤も出され、バチンと音がして切られた時はあんまり痛みも感じなかった会陰をチクチク縫われ(結構痛い)、無事に出産が終わりました。
と思ったんですが、自分でもびっくりするくらい縫われてる途中に下からばしゃん!って音がして出血。
子宮の収縮が良くなかったのか、弛緩出血というやつで諸々トータル1リットルいかないくらいの出血。
なんやら点滴されたりして、起き上がれなくなるくらいらフラフラにはなったけど、これで本当に出産は終わりました。
結局陣痛が10分間隔になってから終わるまで24時間かかりました。
私の周りには72時間とか36時間とか、長ーい陣痛の上に帝王切開のフルコースを体験した猛者もいましたが、多分24時間って平均よりは長い方でした。
本当にしんどかった。ただ陣痛開始から産み終わるまでの24時間、夫がつきっきりで腰を押したりサポートをしてくれたのは本当に助かったし、あの苦しみを共有できたのは本当によかったと今でも思っています。
そんなこんなでしんどかったけど娘は無事この世に産まれて来れたのでした。(そして日に日にあの分娩室で感じた子泣き爺感は無事に消え可愛いおさるさんのような新生児となりました。よかった)
ちなみに産んでからの入院生活は本当に天国でした。
私の産んだ病院は、完全個室で広かったし産んだ日の夜は夫が泊まってくれて「大変だったねー」なんて話しながら産後ハイ状態で一晩終えて。
わからないことがあれば助産師さんにすぐ聞けるし、完全母子同室ではなく夜間や食事やシャワー中は預かってもらえたので、夜はぐっすり眠れるし。
何よりご飯が美味しかった、、、!
自分で作らなくていいし、ヘルシーでボリュームもあって、朝から焼き立てのパンを好きなだけサーブしてくれたり、お祝いディナーはコース形式でフレンチが食べられたり、至れり尽くせりだったのです。
まあ、入院生活中も授乳はうまくいかなくて悩んでたんですけどね、でもまあミルク足せばいいし、困ったら助産師さん助けてくれるしであんまり悩まなかったんです。
そんなこんなで、壮絶だった出産から至れり尽くせりな入院生活が終わりました。
退院するのは不安だったけど、まあなんとかなるっしょ!と思っていました。
……まあなんとかならなかったんだけど。
おかげで闇堕ちしまくったんだけど。
そんなこんなで、長くなったけど、割とお気楽だった妊娠から壮絶な出産編おわりです。
次は、自宅に帰ってから里帰りしない出産&ワンオペに本当にやってきた噂の魔の3週目のことを書こうかなと思います。
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