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今思えば産後うつ寸前だったぐらいメンタルが崩壊していた第1子出産後のわたしの話③里帰らない出産の大変さは私の想像の先にあった



退院後の育児のために準備していたことは大体役立った

前回の記事で里帰りしない出産を決意してから、実際にそのために準備したことを書きました。


結果として、準備したことは大体役立った。

ミールキットの宅配やつくり置きでごはんを食べるには困らなかったし、Amazonでポチれば育児に必要なものはすぐ届く。

家から出なくても生活は回せていたんです。

でも、里帰りしない出産の大変なことって、わたしの想像を超えた先にありました。

今思うと、当たり前だよって感じなんですが当時はまだ赤ちゃんのいる生活っていうのが、具体的には想像できていなかったのです。(たまひよとか一生懸命読んでたけど)

わたしが里帰らない出産のために準備していたことは、産後家から出ずにワンオペで生活する準備としては十分だったかもしれないけれど、夫と2人で(もっと言えば昼間は1人で)赤ちゃんを育てる準備としては不足していたんだなと思います。


里帰らない出産の大変さはわたしの想像の先にあった

そう、里帰りしない出産の大変さは、食事の準備や買い物だけじゃなかった。

出産して1週間しないぐらい入院して、ママたちはその中で身体を休めながらも沐浴や授乳のやり方とか赤ちゃんのお世話の仕方を教わってから退院するというのが一般的な育児スタートの流れです。

ママたち(もちろんパパたちも)妊娠中に育児本なんかを読んで赤ちゃんってこういう生き物ですよと学ぶ機会はあるし、両親学級なんかでも教えてくれます。

ただ、これって仕事に例えてみるとすごく、1人立ちさせるの早くないですか?

仕事だったら、新卒で入社して何か月も研修があったり、もしくは現場で働きながら研修があって、その現場でも先輩から仕事のノウハウを教わりながら、時にはアドバイスをもらったり叱られたり褒められたりしながら1人前を目指していきます。もちろん、その間に平行して自己学習とかもして。


でも、育児は違う。

妊娠中に座学や講座で「赤ちゃんってこういう生き物だからこうしましょう。」って教わって、生まれてすぐたった1週間の研修で現場に放り出されて、「あなた、この会社の経営者ね。」と言われる。

ちなみに夫という共同経営者もいるけど、共同経営者も同じく新人だし、もしかしたら入院中の育児とか妊娠中のことを鑑みると自分より後輩。


そんな、新人しかいない状況で会社を任されて、うまいことやれと言われる。そんな状況です。


里帰り出産をする場合だと、そこに両親や祖父母といった先輩経営者がいて、色々と教えてくれたりするものだけど、その先輩経営者が里帰らない出産ではいない。

里帰らない出産の大変さはそこだと思います。

わからないことがあった時に気軽にヘルプを出せる人がなかなかいない。

共同経営者(夫)にヘルプを出したとて、相手も新人なので新人二人でわたわたする。

育児本というマニュアルはあっても、マニュアルに当てはまらないことのが多いし。

・3時間ごとに授乳しろっていっても3時間経っても起きない

・母乳が足りなかったらミルク足してって言われるけど、そもそも足りてるかよくわからない

・「赤ちゃんが機嫌がよさそうなら」ってマニュアルに書いてあるけど、新生児って機嫌いいのか普通なのか悪いのかよくわかんない

そんなことだらけです。1つ1つ、本当に大したことない疑問なんだけど、まだ産まれて間もないものすごくか弱い生き物を目の前にすると、大問題に感じてしまうんです。

自分のさじ加減1つで赤ちゃんがうまく育たなかったら…って思うし、自分たちが気づかない間に息が止まってたらどうしよう…とか悪い方向にばかり考えてしまったり。

わたしが、里帰らない出産を選択して1番につまずいたのはそこでした。

眠れないことで体力の回復ができないことや産褥期に家事をしなければならないことよりも、1番はわからないことをその場で聞けて一緒に考えてくれて、アドバイスをしてくれるような頼れる存在が近くにいなかったこと。


朝から晩まで夫が帰ってくるまで新生児の娘と2人きりで、育児本に書いてあるようにはもちろん進まないし、疑問は泉のように湧いてくるけど、解決方法がわからない。

でもなんとかしないと、自分のせいでこの子になにかったらどうしよう。そんなことばかり考える毎日が本当につらかった。

産後のホルモンバランスが不安定な中でこんな不安やプレッシャーが絶えずやってくる環境が、わたしのメンタルを闇落ちさせた1つの原因だったと考えています。

だから、これから里帰りしない出産をする人には、身の回りのことの家事やごはんの準備よりなにより、育児の先輩で頼れる存在を用意することをおすすめしたいです。

入院中に聞けることはなんでも聞いておくのも大切だけど、退院したらしたで絶対に入院中には考えなかった疑問が出てくるから。

もちろん小児科の先生や産院の助産師さんでもいいけど、「こんなこと聞いていいのかな…?」って気が引けてしまうことも多いから身近な存在の方がいい。

自分の両親、義両親、兄弟とか、職場の先輩ママとか身の回りで自分より先にママになった友達とか。SNSの育児アカウントでもいい。

ネット検索して似たケースを探すのもありだけど、なんとなくあくまで私の感覚だけど、普段から交流のある人からの話の方が身に染みるというかすんなり入ってくる気がします。

その人たちが話を聞いてくれてアドバイスしてくれることが全部当てはまったり正しい答えになるとは限らないけど、きっと「うちの場合はこんな感じだった。」というケースを紹介してくれるから、そこから参考にすることはたくさんあるはず。

私の場合は、自分の母親や職場の先輩ママや大学時代の友達で先にママになった子たちにずいぶん救われました。

今はコロナ禍ということもあって、新生児期に友達が遊びに来たりというのは難しい家庭も多い。その分わたしが長女を出産したときよりも、きっと孤独になりやすい環境だと思います。

だからこそ、ZOOMでもインスタでもツイッターでもクラブハウスでもなんでもいいから、だれかと繋がれる環境を、だれかに気軽にヘルプを求められる環境を作っておくといいかな、と思います。

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