今さらながらの逃げ恥

本当にこの上なく今さらだけど正月に録画していた逃げ恥を見た。

子供を生むこと、そして父母だけでなくそれを支える会社、親、社会の仕組み等周りの人にもスポットが当てられた回だった。

逃げ恥の何が特によかったかというと、男性の育休を推奨しない風潮に対してメスをいれているところだ。

出産してみて思ったが、妊娠中は産後のことまでリアルな想像ができず、
産院での事前学習(ビデオなどで見る両親学級的なやつ)では出産の大変さのみクローズアップされていて、産後のリアル24時については全く触れられないのだ。

けど、生んでみたら体中傷だらけで気持ち的には瀕死の状態なのに、3時間置きに授乳をし、合間の時間寝れるから楽勝と思っていたら、

哺乳瓶の消毒に、ゲップさせる時間、そもそもゲップでない、ミルク吐きもどす、服かえる。
気付くとウンチやおしっこがでてる、そしてそれが漏れておむつ替えにくわえて手洗い、洗濯、そしてそもそも母乳が出ないし飲みも遅いし、、、

なんか思ってたのと違って痛いし、眠いし、身体もメンタルもボロボロだし、肉体労働が24時間ずっとつづくんですけど!!!

というのが産後の現実。

ドラマはそのあたりは綺麗に描かれすぎてはいたけど
(そもそもがっきーがよれた姿なんてありえないのかもだけど)、

昔の共同社会的な暮らしと違って、孤立、孤独した母も多い現代の社会では産後一人で乗り切るのはキツすぎるので、一石を投じてくれてよかった。

ただ、育児もせず
遊ぶことを想定して休もうとする父親なんて父親じゃないし、もはやパートナーというより居候?ATM?といっても過言ではなくなるので論外ですが、

誰かの協力は絶対必要な産後に、信頼して安心してものが対等に言える夫が一緒に戦ってくれるととても心強いはずだ。

私の夫は育休はとらなかったが、私が寝不足で死にそうな夜、疲れているのに深夜中交代してあやしてくれて、わたしのからだを労ってくれた。

産後のホルモンバランスの変化で夫に触れられるだけでもぞっとしていたわたしが、夫を改めて尊敬し、信頼できているのは産後のこれがあったからだ。

育児は女一人でできるだろ。昔の人はそうしてたし、自分の母親もそうしていたという人は、なにかつっこんでさしあげるのでそれを生み出してから24時間寝ずの番を一ヶ月ほど続けてから同じことを言ってほしい。

そもそもそれを言わせる背景には仕事の効率化の問題や、人員不足、休暇への従来より依然として変わらない捉え方など
があるのだろう。

日本の企業が働きづらければ海外の企業に優秀な人材が流れていく可能性も多いにある。

接待問題や失言を槍玉にあげるのもよいが、過去ではなく、未来を見据えた改革やそのための仕組み作りを促す国になってほしいと思わず長文になった今日この頃でした。

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