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新譜感想#25 ガッツ・エンターテイメント/四星球
2020年、コロナによる規制が掛かる中、最も多く
「ルールに則った、様々な」
ライブをやったバンドは四星球ではないかと思う。
配信ライブはもちろんの事、7月~9月に行われた四国ツアーを皮切りに、延期していたツアーも秋に実施。
※配信での徳島ライブまとめ。キャパ5000に80人を集める。
※行ってきた金沢のライブ
各ライブの演出を変えながら、2度と同じライブが無いくらいの勢いだった。
そんなファンの事を一心に考えつづけ、2020年のライブシーンを駆け抜けた四星球がアルバムをリリース。
「ガッツ・エンターテイメント」!!!!
2019年頃から発表された曲から、2020年のライブで歌われた曲、新録、再録と様々な曲がそろっています。
トップバッターM1"トレジャーハンター"
アップテンポな曲ながら、初っ端から感動する。
バカなことばかりやってきた バカなことばかりやっていく
音楽と笑いで埋め尽くす 悲しみが入れないように
トレジャーハンター/四星球
日本一泣けるコミックバンド、四星球がこの環境を切り抜けていく姿は本当にトレジャーハンターみたいだ。
オシャレなメロディに親友のマイクへの想いを語るM2"Mike is my friend"で最後はバチバチのライバル宣言し、マイクに負けないとシャウト。これを経て、
今のライブで不可欠なM3"薬草"、M4"ライブハウス音頭"が続く。
「生きてくれ」と語り掛けるような四星球の熱い想いを感じさせる"薬草"シャウトは最高だ。
あなたが死にそうに 消えてしまいそうになったら
忘れちゃいそうになったら 歌が薬草になってやら
薬草/四星球
"ダサい"と言いながらも熱いパンク調の曲になってる。
行きづらくなってしまったライブハウスの熱量を音頭に乗せて歌う"ライブハウス音頭"も良い。
ガラガラのライブハウスは いつだって最先端
ライブハウス音頭/四星球
どんな人気バンドでも、最初はガラガラからスタートという意味とコロナ禍によるライブ演出が絡んでいる歌詞が良い。
M5"ポピュラーミュージック"は1分以上にわたるライブMCのような壮大なフリから、”大衆音楽”大喜利がスタート。四星球らしい休憩トラック。
M6"アナザーストーリー" 年末に行われるM-1グランプリ後に放映される、M-1アナザーストーリーをイメージして作った曲。
シンガー北島さんはM-1大好きボーイ。
時間も漫才時間の4分だし、M-1大好きすぎるが故の勝ち負けの描写がカッコよく描かれている。今年のM-1アナザーストーリーは四星球でテーマ作ってほしい。
M7はDrモリスの事を歌う"彼がドラムを始めた理由"、先述の金沢ライブでも披露され、カッコいいロックなのだけど笑ってしまった。
ある意味では、このアルバムの中で四星球らしさが最も出ている曲だと思う。
M8"名犬ニッパー・ドックンロール"
ビクターロック祭りの公式応援歌。中止にはなってしまったが、公式応援歌を歌うようになるまでに躍進していると感じさせる。ポップだし、コールアンドレスポンスもあったりと、ライブだと笑顔が絶え無さそうな曲。
これに反し、M9"名豚ブッヒー・ピッグンロース"でおふざけ全開。
M10"早朝高速" フラワーカンパニーズの"深夜高速"のアンサーソング。「生きていてよかった」を「いってきます・いただきます・生きています」と変え、(帰り道を確保しながら)前を向き走り続ける曲。
深夜高速と共にチェックすると熱い。熱すぎる。
M11"キミの背中"アルバム収録と共に、新たなイントロが追加。
四星球のカゴメタイアップ曲!
年を取る事の心配と元気でありたい想いを顔文字にぶつけるM12"\(^o^)/"
なんか色々あるあるを感じさせてくれます。重い感じでなく、しっかりコミックバンド調に仕上がっています。
ライブでの定番 M13"運動会やりたい"
なぜか再録。定番だからか。ライブだと色々動きが激しいので、しっかり聴けてないので、ゆっくり聴けるのはなんか珍しい。しっかり聴くと、"\(^o^)/"と同様に四星球らしいロック曲に仕上がってる。
M14"シンガーソングライター"
しっとりとした感じながら、歌詞に関しては現在考察中。結構難しい?
M15"おもてたんとちゃう"
おもてたんとちゃう歌いだしにくすっと笑うが、
2020年が本当に予想外の方向に進んでしまったが、伏せずに理想の未来へ突き進みたい、笑ってくれという気持ちが出るいい曲。
このアルバムのラストにふさわしい笑いが込みあげ、感動するラスト。
最初から最後までのキレイな流れができた良盤でした。
完全限定生産盤では、夏に行われた四国ツアーすべてのDVDが付いてきて4000円!かなりお買い得です。
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