Lv.20 エンジニア採用を考える#3
みなさん。こんにちは!
今年もそろそろ終わる頃です。今年はいろんなことがあり、大変なこと(主に新型コロナウィルス)も多かったと思います。年末の振り返りを準備しながらエンジニア採用を考える#3を書いてみましたので、是非お読みください。
前回のおさらい
エンジニア#2でのポイントは以下の通りです。
・エンジニア採用体制をつくりましょう
・現場と同じ目標を持つことが大事
・採用の全体を俯瞰しながら考えながら採用活動をしましょう
以上の採用体制づくりを考慮しながらがある程度準備できたのであれば、次これからはTry&Errorを繰り返しながら、精度を上げていきますることです。
自社に合うエンジニアとマッチング
先ずは、順番を考えてみましょう。
①採用要件を現場にヒアリングする
②採用要件の元に採用手法を考える
③採用活動をしながら、数値をためる
④数値(データ)を分析しながら、採用の精度を上げる
⑤マッチングが上手くいかない場合、①〜④を繰り返す
①採用要件をヒアリングする
エンジニア採用#1の際、自社の開発環境を理解しましょうとのお話がありましたが、ここからは採用をするための要件を整理し、募集要項を作成する必要があります。
この採用要件のヒアリングの完成度が高ければ高いほど、マッチングの精度及び採用に直結するため、別途まとめて公開予定です。
②採用要件の元に採用手法を考える
採用要件を元にまとめたら、とりあえず求人票に移してエージェントに依頼!ではなく、採用要件に合わせて採用手法を考える必要があります。例えば、モンスターストライクのデータ解析エンジニアというポジションがあります。ご覧の通りあまり聞いたことないポジションかと思います。このポジションの採用要件は、データエンジニアとしての経験とゲームという業界の知見が必要です。この転職市場にあまりいないと想定されるポジションの場合は、エージェントのみなさんにお願いするのだけではなく、ダイレクトソーシング※も必要です。以上のようにポジションによってどの採用手法が適切かを考えながら採用手法を組み合わせていきましょう。
一般的な採用手法
・エージェント(紹介会社)
・ダイレクトソーシング(スカウト)
・リファラル(自社社員の紹介)
・自己応募(自社採用ページ)
・求人メディア
・SNS
・イベント など
※データベースから採用要件にみあった候補を検索して、スカウトメールを送信する
③採用活動をしながら、数値をためる
②で採用手法を選択し、採用活動をしていくと応募数、面接数、通過率などデータがたまります。たまったデータをそのままにせず、必ず分析する必要があります。
見るポイントとしては
・そもそも母集団が形成できているか
・採用ステップにおいてどの段階がハードルになっているのか
・どの採用手法やチャンネル(媒体含む)が有効なのか
・同じポジションの場合、採用にどのくらいの期間が必要なのか
・各採用ステップの適切な期間はどのくらいなのか
などなど…
採用活動をしている中で、蓄積された数値データに関しては、そのままにせず必ずまとめておき、知りたい情報を数値から分析できるように準備しましょう。採用という人と人のコミュニケーションによる意思決定のため、定量的な判断が全て正しいとは言えませんが、定性的な判断をする際の一つの判断基準になり、再現性を高める一つの方法だと思います。
※僕自身もまだ分析が甘いところが多いので、この辺は今後も勉強したいと思います。
④数値(データ)を分析しながら、採用の精度を上げる
③のところでたまったデータの元に外部環境の情報も取りに行きましょう。自社の採用活動のデータというのはあくまでも内部環境の話であるため、普段お付き合いしている取引先やエージェントの担当者に情報を取りにいきましょう。その上で、自社の状況と転職市場の中で課題を明確にし、課題を解決するための行動をする=採用の精度を上げることだと思います。こちらのエピソードはこちら(Lv.16~17)をご覧ください。
⑤マッチングが上手くいかない場合、①〜④を繰り返す
当然ながら正しいと思った採用手法や解決策も上手くいかないことはあります。その場合、原点に戻り、そもそも採用要件を間違いなく理解しているのか、設定した課題が正しいのか数値やデータを眺めながら考えます。当然ながら、この一連の流れでは現場のみなさんの協力だけではなく、チームのメンバーにも自分の考えを共有しながら様々な角度から意見をもらった方が良いと思います。
以上のことは決してエンジニア採用に限った話ではなく、どのポジションにおいても数値管理は非常に大事だと思います。#1の際、お話ししましたが、エンジニア採用だけが特別なことではありません。マーケティングや営業などとどんな仕事をしているかが違うだけであり、何か特殊なことではありません。もちろん勉強が必要です。現場エンジニアからの協力も必要です。そもそもポジションに対する勉強をせずに採用ができると思ったら、大間違いです。重要なのは何故採用を行うかの目的設定と、目的を達成するための行動です。年明けには僕が実際大変だったポジションの採用を、どのようにクリアしたかについてお話ししたいと思います。
みなさん、今年もお疲れ様でした!来年も頑張っていきましょう!