カメラが怖くなった日のこと 前編
お久しぶり、菜摘です。
どうしても期間が空いちゃうね、
数あるSNSを出来るだけ毎日更新することに必死で、
もしかしたら大切なことは、意外と届けそびれてるのかもしれないなあ。がんばるね。
本当は共有しなくていいことなのかもしれないけど、ちょっと書いてみる。長くなったので2つに分けるね。
こないだね、大きなライブがあった。
大切なメンバーの卒業とか、次は赤坂BLITZだとか、色々あるけれど、とても個人的に、本当に自分ごととして、ひとつ。
カメラが怖くなくなったな、と思った。
今日はそんな話を、させてください。
昔から私を見てくれている人は、
なんとなく気付いていただろうけど
私はカメラを見ると構えてしまう。
つい顔を作ったり、はたまた写りを気にしすぎてうつらないとかざらにあって。
youtubeで毎週のように顔を出すようになるなんて、昔の私が聞いたらきっと鼻で笑う。
だって文化祭の思い出すら、探すのが大変なほどに、写真は苦手だった。
あるとき、鏡越しで見る自分と、レンズ越しで見る自分とはこんなに違うんだということに気付いたら、一体何が正しくて、自分が"本当は"どんな容姿をしているのか、確かめるすべが欲しくて、いてもたってもいられなくなった。
そんな状態で、何万回も再生されることとなる動画に出た。
歌はある程度自信がある。
そこに含んだ表現にも、自信を持てる。
でも、
自分の姿にだけは、自信が持てなかった。
再生回数と比例して、たくさんのコメントが来た。
そのどれもが、私の表情に対するもの。
会ったこともない、見ず知らずの人に
無条件にここまで嫌われるとは、正直思ってなかった。
そりゃ多少、カメラ目線しかしなかったな、とか、コンプレックスの小さい目が大きく見えるように見開きすぎたなとか
色々反省はしていたけど、ここまでとは。
ショックだった。
コメント欄なんて、見れるわけなかった。
通知が怖い。
youtubeから違うSNSまで追いかけてくる言葉たちが、怖くて、重たくて、たまらなかった。
その4分で、私を判断しないで。
ただ、カメラに緊張しちゃうだけだから。
そんなに悪意を持って目立とうとか、
恐怖心を煽ろうとか、してないんだ。
わかって。
心の中ではそう思ったけれど、
表舞台を目指す人間として、それを言うのは違うと思った。
私の力不足、私の苦手意識の問題。
そう消化しようとして、自分なりに色々分析して、他の動画をみたり、カメラに怯まないように研究した。
次の撮影があった。
好きな曲だった、好きなパートが歌えた。
いいテイクだったと思う。…歌は。
いざ、カメラの前に立った。
どうしていいか、真っ白になった。
嫌われたくない。
もう、鋭い言葉に追いかけられたくない。
逃げたい。
呼吸が落ち着かなくなって、
目が潤むのが分かった。
まずい、撮影を止めてしまう。
顔も崩れるし、これは絶対だめだ。
顔に血が昇るのを必死で抑えて、
考えないように、考えないように。
そうしたらレンズは、ついに一度も見れなかった。
きっと、あの動画だろうなってばれちゃうかな。
自分の出番の撮影が終わった時、
あるメンバーに「いま、やばかったでしょ?」って肩を立たかれた。
トイレで泣いた。
ドラマみたいに。
後編に。
音楽活動の足しになります、執筆活動の気合いになります、よかったら…!