見出し画像

#2.3年後の私へ

3年後の私へ。

あなたは今、笑っていますか?
隣には誰がいますか?
幸せですか?

私がこの物語を書こうと思ったのは、"今"の私は泣いているからです。


最高の職場だった、最高の仲間がいた前職を辞め、あなたは一歩踏み出しましたね。
新しい会社も悪くはありません。毎日が新鮮で、嫌なことは一つもないはず。

それなのに、今日、母に泣きながら電話をしました。
「OOOに戻りたい」と。

ジョブホッパーだったあの私が、まさかこんな言葉を口にするとは。

母は優しく言いました。
「また来年チャンスがあったら戻ればいいじゃん。」

でも私は答えました。
「いや、戻らない。」
ここで成果を残すまでは、もしくは私を採用してくれたリクルーターから「また来ないか」と声をかけられるまでは、絶対に帰れないと決めたからです。


仕事を終え、駅のホームを降りて足早に帰路を急ぐ途中、ふと気づきました。
階段を降りる一段一段に、水滴が落ちています。
今日は寒いけれど、雨の予報なんてなかったはず。

…どうやら私の上だけ雨が降っているみたいです。


その後、道端に立ち止まり、みんなからの「退職おめでとう」と書かれた寄せ書きの画像を眺め始めました。

…今日は豪雨です。

「早く帰ろう。」


でも決めました。

この決断をしてよかったと、3年後のあなたが思えるように、今の私は精一杯頑張るしかないと。
あの日の私が出した答えは、正解でも不正解でもない。
でも、あの時あの選択をしてよかったと思えるように、できる限りやれることをやり尽くそう。


3年後の私へ。

どうか、あの時の決断を誇れるように、笑顔でいてください。

いいなと思ったら応援しよう!