
妊娠、出産は奇跡。
末っ子を帝王切開で出産したあと5日間寝たきりにだったお話しです。
長女は経膣分娩でしたが、次女と末っ子は色々あって帝王切開でした。
末っ子はなんと30週すぎてから逆子が戻ったんです!
下から産める!と、先生と手を取り合って泣いて喜んでたのを覚えてます。
しかし、検診の日。
9年振りの前駆陣痛。
これが前駆陣痛なのか、ただの便意なのかわからず呑気に過ごしていました。
お腹の張りが規則的だからと、念の為入院することに。
一旦、荷物をとりに帰宅したのですが。
この時シャワーに入ればよかったと激しく後悔しました。
入院してベットに横になり赤ちゃんの心拍を確認すると、突然看護師さんがナースコールを押し、「至急、酸素リザーバー!!モニター持ってきて!」と。
「えっ??私は元気ですよ?!」
わけがわからないまま酸素のリザーバーマスクを装着される。
「そんなに酸素吸わされたら頭痛くなっちゃうんじゃ……」
と産婦人科未経験の私は思ってましたが。
赤ちゃんの心拍が下がっていたのです。
急に慌ただしくなり、緊急帝王切開の準備をしていました。
それから、陣痛が襲ってくるようになり、先生に「下から産んだことあるわよね?一気に出しちゃいましょ!」って。
えっ??いや、9年ぶりなんで!!
無理っしょ!
だんだん陣痛の間隔が短くなって、もうどうでもいいから早く出してくれと思うようになっていた。
当日小学生だった長女も立ち会う予定でしたが夜の10時過ぎで眠たそうだったので、おばあちゃんと帰ってもらうことに。
陣痛の間隔が短くなり、子宮口が7cm開いたとき、やはり赤ちゃんの心拍が下がる……
ダメだ、やっぱり帝王切開に切り替えましょう!との事で……
陣痛がおさまっているわずかの間に手術台へ。
それから私の苦手な腰椎麻酔!!
何が苦手かって…
腰ってめちゃくちゃこそばくない?
(こそばい=くすぐったい)
私だけ?
次女の帝王切開のときは先生に「痛いのは自分やからな!」って怒られたけど。
「痛いのはいくらでもガマンできるけど、こそばい(くすぐったい)のはガマンできません!」って怒ったのを覚えています(笑)
末っ子のときはドクター3人がかりで、1人の先生が「そういう人いますよ、ダメやと思ったら僕の手を思いっきり握ってください」と言ってくれて…
わかってもらえただけでめちゃくちゃ嬉しかったです。
しかし、手を握ったところで針が腰を刺す瞬間と薬が入っていく瞬間の、こそばさ(くすぐったさ)はガマンできません!(笑)
もう一度言いますが、痛いのはいくらでも我慢できます!
でも、こそばい(くすぐったい)のは我慢できないーーーー!!
そうこうしているうちに陣痛が来て、陣痛逃しのために2度は手を止めさせてしまいました。
麻酔が聞いてからはなんだか海に溺れてるような間隔でしんどかったですね。
無事に赤ちゃんも取り出され、私の胸元に連れてきてもらいましたが、弱々しい呼吸が心配すぎて、早く保育器に連れてってください!と言ってしまいました。
その時に撮った写真の私の心配そうな顔といったら……
めちゃくちゃブサイクでしたが、母の顔でした。
思い描いていた出産とはかなりかけ離れていて…
赤ちゃんが元気に「おぎゃー」って泣いて、お母さんの胸に抱かれて「生まれてきてくれてありがとう」って感動の涙を流すんじゃないのかね?
それより、あんな弱々しい呼吸で大丈夫なんだろうかと子供の心配ばかりしていました。
しかし、自分のほうがその後は大変でしたね。
腰椎麻酔の副作用で5日間寝たきりでした。
起き上がると激しい頭痛で鎮痛剤も聞かず、寝たら治まるのでご飯もほぼ寝ながら食べる。
トイレは……5日間出ませんでした。
(もともと便秘症)
おしっこの管も入れっぱなし。
子供はというと…2日で保育器を出て鼻のチューブも抜けていて元気に泣いていました。
寝たきり3日目くらいからちょっと精神的におかしくなってきましたね、さすがに。
このままずーっと寝たきりになるんじゃないかとか…。
毎日大量の点滴で、乳はパンパンにはるし寝れなくて気が狂いそうでした。
友達が面会に来てくれたときは、不思議と笑っていられたんだけど、起きあがれない私を見て泣いてました。
えっ??私そんな重症っぽい??
と思ってしまった。
それから5日目になんとか起き上がっても頭痛がこなくなったので、初めてのシャワーに入れることになりました!
シャワーから上がって出てきた時の看護師さんのびっくりした顔が忘れられません(笑)
「みいこさん?別人かと思いました!」
って……。どんだけーーー。
私、どんだけもっさい頭と顔してたんだろうね(笑)
それからはトントン拍子に回復していき、その2日後には退院できました!
妊娠も出産も本当に奇跡です。
妊娠したら当たり前に何事もなく生まれてくるんだと思ってました。
赤ちゃんは、腰椎麻酔の副作用が…とか、このまま寝たきりになるんじゃないか…とか、そんなこと何にも知らないので、何があっても懸命に生きようとします。
私がクヨクヨしてる間に保育器卒業してて本当に素晴らしいと思ったよ。
今はもう9歳になった末っ子ですが、一番色んなことに気づかされ、支えられています。
何があってもどんなときでも「ママ、最高だよ」と言ってくれる最高な娘です。
まるで、ママを支えるために生まれてきたような……
Let's ポジティブ!!