当たり前じゃなかった日常

冬の寒さに勝てなくなってきたのか、
夜勤の生活リズムに体が限界を迎えたのか
昼までなかなか起き上がれなかった今日のわたし。

ボーッとして頭の働かないわたしに、
あたたかいカレーうどんを振る舞い、
夕食用の丼の具を準備して、夫は今日も出かけていった。

入籍当初は、お取り寄せのうどんを茹でることくらいしか
料理経験がない…と言っていたのに、
今じゃわたしよりも美味しく、バラエティ豊かな食事を
同時に何品も作れるようになってしまった。すごい。


わたしは生育家庭がとても穏やかとは言い難い環境だったので
夫と暮らし始めて、毎日穏やかで、
(わたしが勝手に不機嫌にでもならない限り)
家の中の空気が不穏になることもないこの生活が、奇跡のように思える。

誰かが勝手に怒り出したり、突然大声を出したりしない家。
同居の家族の機嫌を伺う必要のない毎日。
世間一般からすれば当たり前のことなのだろうけど
わたしにとってはこれが当たり前ではなかったから、
それだけで息がしやすい。

この毎日にようやく慣れてきて思うけれど、
わたしの過去数十年、実家暮らし時代は
自覚はなかったけれど、本当に精神的に大変だったのだろうし
きっとすごく疲れていたんだろうなと思う。
今こうしてのんびり生活していると、
ついつい「頑張らなきゃ」「何かしなきゃ」と焦りそうになるけど
正直これまでの数十年をめちゃくちゃ頑張ってきた分、
ようやく精神的な休暇を貰えている気がする。

夫に対して、腹が立ったりむかつくこともあるけれど
大抵それは夫が悪いというより、コミュニケーション不足による
誤解やすれ違いが原因だし、
すぐに伝えてすぐに解決できるから、不満が全くない。
この、「相手に対してため込むネガティブな思い」が何もないというのが
ほんとうに生き心地が良くて、ありがたくて、安心できる。


昨夜作ったおにぎりの具が、夫が大好きな梅であることは
今朝にはもう夫にバレていて(つまみ食いされていた)、
「夜勤中、一人の時に食べて、びっくりして欲しかったのに!」
と言ったら、夫は笑っていた。

好きな人の好きなものを作るって、嬉しいな。
それを作れる自分のことも、少し誇らしく感じる。


自分が生きている世界の優しさに、安心しながら。
また書くね!
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