酉の市、かっこよかった

いよいよこの季節がきた。
今日は、夫と酉の市に行ってきた。

酉の市には去年から参拝するようになった。
個人事業主として、大成するよう願いを込めて。
初めて行った年は、その熱気と力強さにびっくりした。

神社の境内にひしめく熊手のお店そこここから、
商売繁盛を祈念した「いよぉ〜!」の掛け声があがる。
初めて見た時は、大の大人が、こんなに大きな声を出して盛り上がる姿、
なかなか見ないよ…!とその熱気に怖気付いたほどだ。

今年は平日の昼間に参拝したが、
それでも賑わっていて、その空間にいるだけで元気をもらえた。
片手じゃ抱えきれないほどの大きな熊手を担いで
悠々と歩く男性たちの姿が眩しかった。


わたしはサラリーマン家庭に育ち、
自分自身も長らく、都内でOL生活を送っていた。
朝は決まった時間に起き、定められた時間会社に滞在し
指示されたことをこなすことが「働く」だと思っていた。
稼ぐことや、売れ行きのことなどに責任を感じなくても、
決められた日になれば勝手に口座に給料が支払われた。
商売繁盛なんて、考えたこともなかった。

だけど、酉の市に出かけると、
平日の昼間にこんな場所まで出かけてくるだけの
自由と融通のきく働き方をしている人たちが
こんなにもたくさんいることに驚く。

みんな主体的に稼ぐことを考えていて、
縁起を担いで堂々と商売繁盛を願う。
自信に溢れていて、希望があって、すごくかっこいいなと思った。
わたしの知っている「働く」「稼ぐ」とは、全然違っていた。

わたしが常識だと思っていた範囲なんて
本当に世界のごくごく一部分でしかないのだ。


大きな熊手を担いで歩く人と何人もすれ違った。
夫が「…ちょっと無理して、大きめの熊手を買う気持ちが大切なのかな」
と言っていたから、
「人間は先に決めて宣言した通りの姿になっていくらしいから、
 ちょっと背伸びするくらいがちょうどいいのかもね」
と返した。
今年は、去年よりひと回り大きな熊手を授与してもらった。
夫にも、より大きく立派に稼いでもらおう。

主体的に働き、稼ぎ、もっと拡大したい!と願う人たちでいっぱいだから
活気で溢れているのかもしれない。
笑顔の人が多いし、商売繁盛を願うこと自体、前向きですごくいい。

わたしも働くならこんな風に、いい商売をして堂々と稼いで、
活気ある自分でいたいな。
いい刺激をいっぱいもらった酉の市だった。

帰りは恒例の爆盛り焼きそば、男気盛り。笑
また書くね。


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