一人で泣きながら家具を組み立てた日のこと

ハッピーハロウィン!
そして10月の最終日。

今日は、注文していた大きな棚が届いた。
ずっと欲しかった、我が家のパントリーになる予定の棚だ。
わたしの身長よりも高さがある。

夫が出勤前で在宅していたので、
受け取って組み立てをしてくれた。
わたしも柱を支え持ったりしてそれを手伝ったけれど、
手際良く、強い力でネジを締めてあっという間に棚が完成できたのは
夫のおかげだなと思う。

自分の身長よりも大きな棚なんて、
きっとわたしは一人じゃ組立てできない。
独身時代に自分一人で作った食器棚は、
胸元くらいの高さだったけれど、それすら組み立てが大変で…
一人暮らしのアパートの小さなキッチンで
泣きながら組み立てたことを思い出した。


梱包の段ボール箱から開けて、パーツを取り出したあの時、
その重さや組み立ての複雑さに、すでに心が折れそうだった。
諦めて投げ出してしまいたかったけれど、
狭いキッチンに、棚板や部品を広げきってしまっていて
今更片付けることもできなくて。
「後戻りできない、組み立てるしかない…」と
一人で腹を括ったことを思い出す。

数時間の格闘の末、なんとか家具が形になり、
完成した時は、ものすごい達成感だった。
それと同時に、「わたし、できるんだ!」という
自分に対する信頼感が大きくふくらんだ感覚。
自分の中に、頼れる強いもう一人の自分がいるような
安心感を感じることができた。

あの夜、わたしはたったひとりだったけれど、
「わたし」がそばにいてくれて、一緒に困難に立ち向かってくれた。
そんな気がして、自分が誇らしかった。


わたしという人間は一人しかいないけれど、
こうして「わたし」と寄り添って涙する日や、
一緒に困難に打ち勝つ夜を経て、
「わたし」との絆を深めてきたんだなと思う。
こんな積み重ねが、「わたしならできる、大丈夫」という
ベースを作ってくれたんだろうな。

そうやって一人で生きてきた日々を思ったら、
今日、夫と組み立ててあっという間に完成した棚を見て
なんだかジーンとしてしまった。

あの日、わたしが泣きながら食器棚を完成させたから、
夫と生きる今のわたしがいるよ。
頑張ってくれて、ありがとう。


あっという間に今年も残り2ヶ月。
落ち込むことが多い一年だったけど、
自分のやれることを、めいっぱいやり切って駆け抜けたい。

また書くね!

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