チャンダイ

大好きなあいみょんに、いつか偶然読んでもらい「こいつの文章キモイなー」って言われたくて…

チャンダイ

大好きなあいみょんに、いつか偶然読んでもらい「こいつの文章キモイなー」って言われたくてnoteを書き始めました。昼は魚屋で働き、夜は妖精業をしている、こじらせ男子です。

最近の記事

私の嫌いなナポリタン

私の嫌いな食べ物はナポリタンである。 私が小学校に入学した頃、母と父は離婚したのだが、あまり家にいなかったその父がたまに作っていた料理がナポリタンだ。 父の作るナポリタンは、ウインナーだけではなく挽き肉まで入っていて、女子の私には重かったが、それはそれは美味しかった。 そんなことを思い出してしまうから、洋食屋のメニューでナポリタンを見かけるのは大嫌いだ。 メニューにナポリタンがある店に連れて行く男の人と付き合わないようにしてるのは、好きだけど幸せにはなれないかもしれな

    • ホクロが気になりだしたらそれは

      3月6日は、わたしが崇拝する”あいみょん”の誕生日ということで、SNSのタイムラインが騒がしい一日でございましたが、なんとかその日のうちにお祝いを・・・と思ったものの間に合わず(悔)。 遅くなったけど「ハッピーバースデイ、あいみょん!」 それでは今夜はあいみょんのチャームポイントでもある”ホクロ”をお題にしたポエムを書いて、眠りにつきたいと思います。 ホクロが気になりだしたらそれは(作:だいみょん) きょうのきょうまで、気がつかなかった”あの人”のホクロ ひだり目の下

      • お持ち帰りされて、泣いて帰った話

        僕は男ですが、お持ち帰りされて泣いて帰ってきたことがあります。まだ二十歳のときでした。僕を持ち帰ったのはビヨンセに似てたから、ナオミちゃんとします。 ナオミちゃんはアルバイト先の居酒屋にやってきた、ひとつ歳上でやたらとセクシーな人でした。酔っ払いに声をかけられてもあしらうのが上手で、居酒屋店員に必要な大人のスキルを持っていました。 ナオミちゃんは短期のアルバイトでしたが、その短い期間の中でちょうどお店の新年会があって、僕はその席で隣になってしまいました。 お酒の飲み方を

        • スキなヒトのキライなモノ

          好きな人の好きなものって、忘れられなく覚えていたりしますよね。映画、本、音楽、食べ物・・・。同じ本読んだり、趣味じゃなかった音楽を聴いたり、彼や彼女が好きなものばかり食べたり。あぁ、まぁ、二年も経てば良い思い出です。 だけど自分はそれ以上に、好きな人の嫌いなもの方が印象に残って忘れられないでいます。どうしてなんでしょう?分かりません。 食べ物に好き嫌いが無いと言いながら、海藻が苦手だったり紅茶が飲めなかったりする愛しさ。”部屋とワイシャツと私”や”3月9日”という知れた曲

        私の嫌いなナポリタン

          ヒロエちゃんとの最後のデート

          昔付き合ってた人ともう一度会いたいか、偶然でも会いたくないか。あなたはどっちだろうか。人それぞれとは思うけど、僕は後者だった。 * 僕が付き合っていたヒロエちゃんは、僕の同級生の仕事仲間だった。その同級生はどこかで知り合ったユキさんという人と結婚することになり、僕は式に招待された。同級生の仕事仲間であるヒロエちゃんも当然招待されるので、正直行きたくないと思っていた。僕らは一年前、あまり良い別れ方をしていなかった。 田舎の結婚式で参列者も多いから会わないで済むだろうか。同

          ヒロエちゃんとの最後のデート

          思春期の飲み物

           僕と彼女は、当時流行っていたチャットに入り浸っていて、僕のハンドルネーム(インターネット上のあだ名)が「カフェオレ」で、彼女は平仮名で「ここあ」だった。  彼女に知り合ったのは高校生の頃。僕のクラスは楽しかったけど何だか居場所がなくて、毎日電車で一緒に登下校していた友人からは訳も分からずシカトされて、どうにもこうにも行き場を失っていた。女子の”絶交”はときどき目にしたが、男友達からのシカトは、よっぽど殴ってくれた方が良かったのにと今でも思っている。  毎日がそんな感じだ

          思春期の飲み物

          魔性のミキちゃん

           僕も僕の友人も好きだった「魔性の女ミキちゃん」を、ある日とうとうデートに連れ出すことに成功した!しかも僕と二人っきりだ。抜け駆けだ。デートの口実は正直覚えていないけど、二重にも三重にも適当な理由を付けてこぎつけたと思う。外堀を一人で勝手に埋めたのだ。  ミキちゃんは、かわいくて東北弁のナマりが強くて歌が上手くて、いつも眠たそうにしていた。本当は化粧が薄い日はあまりかわいくなかったけど、”かわいい”に変換されていたのは好きだったからなのかもしれない。きっとミキちゃんの周りに

          魔性のミキちゃん

          焼肉まみれの青木さん

           からっきしモテない青春時代を過ごした私だが、インターネットの世界では割とモテていて、会ってみたいという物好きが結構いた。それはきっとイケメンに会いたいという感覚ではなく、近くの動物園にめずらしい柄をしたメガネザルがやってきたから見に行きたいだとか、そういった話なんだと思う。  青木さんもその一人で、年上で真面目で長時間勤務の仕事をしていた。青木さんは淡い水色の車でメガネザルを見に来たものの、申し訳ないぐらいにまったく私の好みではなかった。  ”見た目より心から入る”私の

          焼肉まみれの青木さん

          長電話のアッコさん

           アッコさんは四つぐらい年上で、歯医者の娘でお金を持っていた。カケホーダイなんてなかった時代に、いつも自分から電話をかけてきて1~2時間も平気でしゃべってきた。月の電話代は3~4万ぐらいと言っていた。僕から電話を切ってはいけなかった。  アッコさんは四つぐらい年上で、とっても変態らしいかった。まだ何も分からなかった僕に、私はこうだとかああだとか、実技も無しにいろんな知識を植えつけてきた。困る僕の様子を見るのが趣味だと言っていた。僕から質問してはいけなかった。  アッコさん

          長電話のアッコさん

          猫目のユリコちゃん

           アルバイト先の常連客だった猫目のユリコちゃんはいわゆる「リア充」で、僕は「パッとしないデブ」だった。リア充からノリで誘われてしまったデートは妙に忘れられず、いまだにドキドキを返却して欲しいと思っている。  *  『バイト終わったら電話して。』という電話番号が書かれたメモを、勤務時間中にユリコちゃんに渡された。ドキドキしながら働いて、終わって緊張しながら電話した。電話がつながるとユリコちゃんは、『おつかれさま。これからちょっと遊びに行こう?』と言ってきた。  パッとしな

          猫目のユリコちゃん