【禁煙を掲げている新築工事現場で発見した喫煙】できないことは掲げない方がいいのではないか?

先日、妻と散歩していた時の話。

禁煙を掲げた新築工事現場敷地内での喫煙

とあるデベロッパーの新築住宅の工事現場。
建物には横断幕が掲げられていた。
そこにはデベロッパーのロゴや安全行動などについて記載されていたが、
その中に『禁煙』の文字が。

ところが、休憩中の作業員が、敷地内で喫煙していたところを目撃。
第三者から見ても、会社として掲げていることができてないことに違和感。
注意はしなかったが、依頼主がその現場に訪れたらどうしたのだろう。

こんなこと結構あるのだろうかと思い、ググったら依頼主が喫煙の様子を発見し、担当営業に連絡したことが書かれたブログもあった。
探したらいろんな現場で同じようなことが起こってる気がする。

おそらく本部勤務の人は、1つの現場にずっとはいられないだろうから、
結局実際に現場作業している人は下請け業者なんだろう。
とは言え、『禁煙』と掲げている以上、徹底して欲しいと思うのがユーザー心理ではないか?

やりすぎな禁煙促進による問題

昨今の禁煙ブームについては、元喫煙者だったこともあり、個人的には少しやりすぎだなぁとは思っている。至る所で喫煙所が封鎖・削減されたことで、残った喫煙所には常に入りきらない程の吸殻が山盛りに積まれていし、喫煙者も喫煙所に入りきらないほどいるので、喫煙スペースからはみ出て吸う人も増えた。

物理的な禁煙促進が進む一方で、喫煙者の喫煙マナー教育が蔑ろになっているのか、喫煙所周りの環境は劣悪になっている気がする。

個人の行動意識の向上だけではなく、仕組みを作るべき

話が逸れたが、自治体が行う禁煙促進は行動目標で、健康や環境改善のため、社会に向けて掲げるべきことだろう。
一方で、建築現場などで掲げられた禁煙マークは行動目標ではなく、火災リスクや近隣住民への配慮、顧客満足度につながるマストな行動だろう。

「現場内の完全禁煙化」をただ掲げるだけでなく、現場スタッフには近隣の喫煙スペースなどの共有、なければ作業車内での喫煙などを事前にしっかり伝えたり、ルールを破った業者には厳重注意だけではなく、金銭的なペナルティなどを課すなど、ルールを守らせる仕組みを作る必要がある。

できないことは掲げるべきではない

特に管理現場が増えれば増えるほど、本部人材による直接的な管理は難しい。だからこそ仕組みが重要になってくる。そこまでやってもできないものは、掲げない方がいい。

これは今回の工事現場での喫煙の話だけではない。「できない」のに「できる」と偽るからクレームになる、という視点を忘れてはいけない。

■本日のオススメ本

人の行動はそう簡単に変えられるものではない。本書は主にITプロダクト開発における流れについて解説されている。今回話したような課題を解決するためにはどのような思考プロセスによって解決するか。仕組みを作るためにも参考になる良書。

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