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もしも、こんな奴がいたら【第23話 大恋愛がしたかった②】

26歳。ある選択を迫られた。

彼が再びサクラの前に現れたのだ。婚約までしたのに別れてしまった彼が。

「僕が傷つけてしまったことはわかっている。謝っても許してもらえないこともわかっている。けれど、ずっと君のことが忘れられなかった。もう一度やり直してほしい。本当にごめんなさい。僕と付き合ってください。」

なんて自分勝手な男なのだと呆れた。聞くことによると、サクラと別れてから他の誰とも付き合わず恋仲にもならずにいたそうだ。

しかし、サクラの答えは決まっていた。

「ごめんなさい。」

そりゃそうだ。そんなロマンチックなことは現実にはあり得ない。第一、一度でも「別れる」という言葉が出てしまう人に信頼はない。きっと仕事に少し慣れたから戻ってきただけだろう。

サクラは改めて人生の決意をした。誰とも結婚しないと。ただ大恋愛がしたかっただけなのにな。

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あなたにも、あなたを見守る妖精がいます。きっと、今日もあなたを見守っているはずです。

いつか、あなたに届きますように。

そして、あなたの素晴らしさが世界中のみんなに伝わりますように。





私の心の陽射しへ感謝を込めて。



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