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もしも、こんな奴がいたら【第13話 理想】

サクラの心の中を覗いてみた。


自分の感情は言葉で。相手への想いは行動で。

最近、サクラが心がけていることだ。


問題 : 常に上昇していって決して下がらないものは?

答え : 年齢


いつかのクイズで印象に残っているフレーズだ。その通りだと思った。そして同時に、逆の問題を思いついた。


問題 :  日々、減っていって決して返ってこないものは?

答え :  時間


これは、サクラが思いついたものだが、たぶん「時間」が正解だと思う。時間は毎日、毎秒、減っていって、そして決して返ってこない。年齢の反対だ。だから大切にしなくてはならない。


お金は増やすことができる。使ってなくなっても、それは一時のことで、稼げば増える。必ず手に入る。何が一番ほしいかと聞かれることがあると、サクラは迷わず「時間」と答える。急いでいるとか、忙しいとか、そんな時には皆が思うことかもしれない。でも、サクラは違う。常に時間がほしい。


時間がほしいということは、歳を取りたくないという意味ではない。むしろ、歳は取りたい。どんどん歳を重ねたい。そして、その足跡を振り返りたい。そのためにも、時間を大切に使って足跡をたくさん残すんだ。濃い足跡をたくさん。


今、見せている表情が必ず感情と同じということはない。だから言葉で伝えるんだ。悲しい時には悲しいと、嬉しい時には嬉しいと。好きなら好きだと。言葉で伝えるんだ。


相手への想いは行動で伝えるようにする。相手のことが心配なら家まで送る。親の歳を感じたら、黙って親の分まで家事をする。困っている人を見つけたら助ける。好きな人に会いに行く。好きな人には愛を伝える。「心配だよ」「大丈夫?」「好きだよ」なんて、言葉だけのチープな表現だ。言葉だけじゃ足りない。相手に何をしてあげたいのか。それを考えなくては。そして、行動しなくては。



だって、私たちの時間は日々減っていくのだから。後悔のない人生を生きよう。いや、後悔のないと言える人生を生きよう。死ぬ前に、「後悔はない。やり残したことはない。」と、胸を張って言いたいな。失敗したことや辛かったことを、糧にするんだ。糧になれば、それは後悔とは呼ばないから。


理想の死はどんな死だろう。サクラの理想の死は、眠るのも食べるのも忘れて、夢や目標、やりたいことを全てして、死ぬことだ。突っ走りすぎて、突然気絶して倒れるのが理想。夢。


今日はどうだったかな。突っ走れていたかな。明日も明後日も、突っ走りたいな。


サクラは伝え続ける。悲しい時には悲しいと言う。海を眺めてあなたを想う。好きな人には好きと言う。会いに行く。それが突っ走るということ。突っ走って、突っ走る。命懸けで生きよう。


私はサクラの心の中までも、素晴らしくて応援している。きっと素敵な未来が待っているからね。


あなたにも、あなたを見守る妖精がいます。きっと、今日もあなたを見守っているはずです。



いつか、あなたに届きますように。


そして、あなたの素晴らしさが世界中のみんなに伝わりますように。



私の心の陽射しへ感謝を込めて。



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