あやち

自分と向き合いがちな都内OL(30)平成東京 字ばっかり

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  • aikoを聴きすぎたアラサーの恋愛観

    aikoを聴きすぎたアラサーの恋愛観から得た内省を掲載しています。

最近の記事

ここにしかないものもいいけど、どこにでもあるものがここにもあることがうれしいよ(京都日記)

はじめに 旅先では、せっかくだからここでしか味わえないことを、と思って行動してしまうことが多いのではないだろうか。 せっかくだからお抹茶を、おばんざいを、寺社を、桜を。 でも別によく考えたら、たいていの物事って東京でも楽しめるんですよ。 そして逆に言えば、全ての物事がその場所その瞬間でしか味わえないものなわけ。だってその時の自分はその時しかいないわけだから。 だから全部の体験が一度限り使い捨ての一生もので、だからこそ私はあえて京都でてりたまバーガーを買って鴨川沿いを歩くみた

    • 皆勤賞を称えるのをやめた方がいい

      人体はブラックボックスだとつくづく思う。 体には自律的に動く臓器だけでなく精神が宿る。極めて不思議なことである。 私は今年花粉症デビューを果たした。まだデビューから1週間経っていない。 耳鼻咽喉に花粉の存在を感じてちくちく痒い。不愉快だ。 とはいえ、社会人になってからのアレルギー検査でスギ・ヒノキにアレルギーがあることはわかっていたのでそんなにショックではない(症状がまだそんなに重くないということもある)。 だって社会人になって顕在化した私のハウスダスト・ダニのアレルギー反

      • わたしのM-1 2023(日記)

        「もし何もかもが手に入るとしたら、何を望むか?」 これは当時の私が夢の中で、「民王(2015年、テレビ朝日)」出演時の菅田将暉に言われた言葉だ。 私は少し考えて「勉強しつづけること」と答えた。富も時間も検討はしてみたけど、究極はあっても手に余るものに思えた。その時私には夢の中ながら明確なビジョンがあって、それは幼い日に見たセイシェルのプライベートビーチ、きらきらの青空、白い砂浜、光る遠浅の澄んだ海。インフィニティチェアに寝転がり、穏やかな潮風を仰ぎながら、私は「我が闘争」を

        • 名古屋日記

          2023年7月2日日曜日。前日とはうって変わって快晴の青空を眺めながら、眩しい日差しに沁みる目をこらしながら、私は、この世界の全てに感謝をした。 一生、この思い出を胸に強く生きていく、必ず。 当選の奇跡から、座席の奇跡へ2023年7月1日土曜日、私は大学の後輩と2人で名古屋にいた。Snow Manの1stドームツアーの遠征にきたのである。 17時開演のライブ。午前中に現地入りし、16時過ぎ、バンテリンドームに到着。 まっすぐドームへと繋がる歩道橋を歩きながら、周りのファンた

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        • aikoを聴きすぎたアラサーの恋愛観
          1本

        記事

          気分が悪い時に筆が走りがち

          思えば昨日からずっと気分が悪かったのだ。 苦手な電話を、苦手ゆえに1日1本受電したら上出来な電話を、10本は荷電した。 しかもふだんやりとりのない人たちへの撮影打診、お願いの電話で、私が一番やりたくない仕事トップ5入りするやつ。 そして打診が今までにないくらい行き詰まった。たらい回しをされにされ、対応が悪いところも少なくなく、祈る気持ちでお願いしてんのに「ウチも人手が多いわけじゃないんでぇ、ハァ」みたいな不誠実な対応をされたりなどし、ボケ、ハゲ、と思いながら電話をかけ続けた。

          気分が悪い時に筆が走りがち

          首里城が燃えた

          人生の不可逆性に頭を抱える瞬間は、こうして不意に訪れる。 首里城が燃えた。 壊れてしまったあの人との関係、変わってしまったあの人の心、枯れてしまった花、老いていく私、破いてしまった手紙、死んだ人、終わった愛。時間は戻らない。 数年前に沖縄に行った時、「首里城にも行っとく?」という話は出たが、「首里城は逃げない」と結論づいたから結局訪ねなかった。 首里城が逃げないわけはなかった。首里城だけではない。大学の校舎も、バイト先の居酒屋も、田舎の実家も、君とよく行った坂下食堂も、時が

          首里城が燃えた

          「バナナフィッシュ」原作読了の記録

          ※原作を読破した日の深夜に寝られず書いたメモです。 バナナフィッシュは愛の物語だ、と誰かが言った。 wikiの大まかなあらすじで見かけるのは薬物、マフィア、ストリートギャング、などの物騒なワードばかりだが、このストーリーの本質は愛憎劇である。これは確実に言えることだ。 私はamazon primeに一日中かじりついてアニメを観ていたのだが、音声だけを所々聞いていた妹がその愛憎劇ぶりに驚き「これもはやバナナフィッシュ関係なくね?」と口出ししてきた。その場では「いやっ、うーん

          「バナナフィッシュ」原作読了の記録

          京都観光日記(長い)

          東京で私が使うバスは「前乗り先払い」だが、京都のバスは「後ろ乗り後払い」だ。しかも事前両替方式でつり銭が出ない。なんとも観光客に優しくない作り。京都初日、乗ろうとしたバスの後ろの乗り口が閉められてしまったとき、運転手さんは前の降り口で渋滞を起こしている中国人らしき観光客集団の支払い対応に追われていた。私は早く乗り口を開けてくれという顔をしながらそのやりとりが終わるのを待った。 そこへ、運転手と中国人たちを仲裁する者が現れた。背中まで伸びた綺麗な白髪を三つ編みで一つに結った、瞳

          京都観光日記(長い)

          スマイレージとアンビバレント・アッコの進む道

          アッコ26歳無職、元地下アイドル。 これはアッコによる、アンビバレントな"人生の夏休み"の記録である。 アッコはこの春、新卒で入って3年勤めた大手コンサルティングファームを退職した。 ただ人の役に立つのが好きだった。好きな人の笑顔を見るためだったらなんでも頑張れた。 でも、好きでもない、なんなら時にはファックと思ってしまうようなクライアントを相手には、なんでもはできなかった。 そう気付いてから、ただ作業をこなすマシーンになって心を失った。自分自身を摩耗しきる前に退職を選んだ

          スマイレージとアンビバレント・アッコの進む道

          少女ユッコと日高屋「チゲ味噌ラーメン」

          以下、都内OLのユッコ(23)と日高屋の期間限定ラーメン「チゲ味噌ラーメン」との出会いと別れを描いた小説です。 湿気た雨の夜、会社帰りのユッコは日高屋にいた。 ガララと手動の引き戸を開けて店内に入る。ユッコは常々、入口のドアを手動にする店はセンスがないなと思っている。最低限、コンビニは全店舗自動ドアにすべきだ。手動ドアは衛生的でない。 慣れた素振りで右手を「1」の形にすると、店員が「空いてるカウンター席どうぞー」と席に案内してくれる。 会社を出た時からメニューは決めて

          少女ユッコと日高屋「チゲ味噌ラーメン」

          大人とモノとコト

          親や恋人に送った抗議のLINEの字数を面白半分に数えたら、平気で4000字近くいってたこと、ありませんか?ありませんか。抗議文の執筆ペースには定評がある私ですが、この癖はやめたいです。やめます。マジでやめます。本気です。 大人になったら生きてて、「自分も大人になったな〜」なんて思うことってあんまりなくないですか。私は今年25になるらしいのですが、子供じみたマネもしてしまうし(上記参照)、同い年の子の婚約や結婚を聞いてもまあ〜私らの年なんてまだこんなに精神が未熟なのに大変なこ

          大人とモノとコト

          エニアグラムと、姉の結婚

          昨日残業中、会社の同期に呼び出されて人生相談に乗っていたら言いたいことがわんさか出てきてしまい、最終的にほぼ私の持論を展開する会になって1時間半が経ってしまった、ということがありました。怒涛の主張をくりひろげる私に彼は「noteでもやりなよ…」と言ってくれたので登録しました。 エニアグラム先日エニアグラムというものをやりました。ご存じでしょうか。 エニアグラムというのは自分本来の性格や思考、行動パターンを知ることができる自己解析ツールで、人間を9タイプに分類しています。こ

          エニアグラムと、姉の結婚