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何でBECKっていう名前なの?

BECKの由来の話

こんばんは。寒すぎて秋を返せと嘆いていましたが、ここ数日はちゃんと食欲の秋っぽい気候で上機嫌な渡邉です。BECKというギルド型のクリエイティブチームに所属していて、今プロジェクトの一つであるBECK COFFEE LOUNGEっていうカフェバーをつくっています。

食欲の秋なのでキノコのパスタを永遠に作っています。はい、ということで、今日はまたラフな文章にしたいなと。最近よく聞かれるBECKの由来の話です。

“beck”の語意

BECK(読:ベック)
→手招き (北米方言)小川・渓流
beck on 〜で 手招きする・合図する・誘う


“BECK"という名前に込められた意味

①小川・渓流のようなブランドにする

beckは北米(イギリスの一部かな?)で小川とか渓流っていう意味があります。渓流って当然、源流があって、雪解け水があって、雨水が地面を通って、少しずつ大きくなって流れをつくります。

そしてそこには小さな虫や魚たちが生態系をつくり、それを求めて他の動物たちも集まってきます。すると今度は、言語を持った人が住居としてそこで生活するようになり、新しい生活、コミュニケーションが生まれていくわけです。

BECKはそうやって人が集まり、多様性を尊重し、新たなコミュニティを作れるような、そんな場所になりたいなと考えています。

そして、渓流はゆるやかに大きくなり、やがて海へ繋がります。BECKはギルド型のクリエイティブチームなんですが、個々が小さな流れをつくり、それが段々と繋がって、ゆっくりと大きくなっていくようなチームを目指しています。

今は弱小パワーの組織ですが、海に近づいてきた時に、少し背伸びして世界が観れるといいなーと妄想しています。

あと、日本は地形の特性で山から海までの距離がかなり短くて、川幅が小さくい渓流めっちゃが多い国なんですよね。なので海外の自然とは全然違う顔を持ってたりします。

将来、海外までフィールドを広げる憧れというか、野望もあるっちゃあるんですが、BECKはまずは日本で、まずは三重県で、ローカルコミットで少しづつ成長できたらいいなと思っているので、そういう意味でもBECKという名前は気に入ってます。

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②誰かを誘って訪れたくなるようなブランドに


これは後から知ったんですが、どうやらbeck on〜で『誘う・手招きする』みたいな意味もあるようで(ネイティブが普段から使うような言葉かは不明)、あっ、これいいじゃんってなりました。

人につい、話したくなる、誘いたくなるサービスや店舗や商品って、必ず顕在的な魅力の他に潜在的に魅力を感じさせる能力があると思っていて、、

どういうことかと言うと、モノ自体がかっちょいいとか、写真映えするとか、体験者が目に見える物や言語化できるものは顕在的なもので、これもめっちゃ大事なんですけど、、

なんか分からんがすごい良かった!!!って言語にできないけど満足度を高める何かを体験の中に散りばめてるのが潜在的魅力のあるブランドかなと思っています。

これは例えが難しいんですが、商品の注文から受け取りまで迷うことがないとか、お手洗いの空間にゆとりがあるとか、手に触れるものの質感とかだったり、、、

そういう面でも、扱う商品のデザインや素材、関わってくれる人たちの目に見えないエネルギーみたいなものをしっかり乗せて表現したいなと思っています。


はい、そしてそして、BECKという名前にした理由はまだあって、、3つ一気に紹介します。

③略されたくなかったので

④語呂と響きがかわいい

⑤Beck Hansenが好きだったので

①の理由が一番かっこつくので、人に説明するときはこれを採用してるんですけど、ぶっちゃけすみません、④⑤ですね。僕めちゃめちゃBeckが好きで、 、もうほんとにめちゃめちゃ好きで、、

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写真は若かれし頃のBeck Hansenで、今はイケオジのカリフォルニアのアーティストです。当時サンプリングっていう既存の音楽や音を切り取って組合わせて新しい曲を作るってのが流行り始めたんですけど、Beckはロックもジャズもヒップホップもごちゃ混ぜにしてオディレイっていう有名なアルバムを出したんですよ。これはもう本当に名盤なのでみんな聴いてくれよな☆

BECKも色んなカルチャーをアート、生産者や関わる人の気持ちをサンプリングして作り上げていくような、そんな場所になればなと思っています。

3年くらい前から1つ目のサービスはBECKって名前を入れたいなと思ってて、仮名でつけてたんですが、これ以上いいのが出てこなかったのでそのまま採用しました。

あとは③の略されたくないって気持ちも意外と強いかもしれません。ファミマとかマックとか、愛称っぽいのは別ですが、サービス名や店舗名を略すのがそんなに好きじゃなくて、英字4〜6字くらいの1語で名付けるっていうのは前から決めてたかもしれません。

BECKってかわいい名前だよな〜ほんと。と思ってます。

ちなみにハロルド作石のマンガ『BECK』から取ったの?って聞かれることがありますが、あの漫画もBeck HansenとJeff Beckから拝借してるそうです。僕は父が漫画を持っていたのでたまたま全巻読んでます。おもしろいのでみんな読んでくれよな☆

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ブランドロゴのモチーフ

カワセミの特徴は?生態や分布、鳴き声は? - pepy

せっかくなのでこのままロゴのモチーフになってる鳥の説明を!これ、モチーフはカワセミです!カワセミって翡翠(ヒスイ)って書いてカワセミって読むんですよ!知ってました?なんかいいですよね。以下Wikipedia大先生より。

カワセミ(翡翠 学名:Alcedo atthis
カワセミの青色は色素によるものではなく、羽毛にある微細構造により光の加減で青く見える。これを構造色といい、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理。この美しい外見から「渓流の宝石」などと呼ばれる。特に両翼の間からのぞく背中の水色は鮮やかで、光の当たり方によっては緑色にも見える。漢字表記がヒスイと同じなのはこのためである。

だそうです。

①あえてそんなに珍しくない鳥

カワセミはそんなに頻繁に見かける鳥ではないかもしれませんが、実は結構います。生息域も広くて、アジアやヨーロッパ、一部アフリカにもいるそうです。日本でも少し山の方に向かうと会えます。

BECKはちょっと周りと違った、かっこいいことをしてやろう!という意気込みももちろんあるんですが、今は地域に馴染むローカルコミットなことをやっていきたい気持ちが強いです。

なので普通すぎず、レア過ぎず。そしてBECKの名前にちなみ、日本の渓流に生息する鳥をってことで。

ただ、カワセミも今は生息数は減ってきていて、ほんとに下流では見なくなりましたね。。僕は田んぼの真ん中にあるような中学校だったんですが、学生の時はまだ学校で見かけたりしました。ほんと最近カワセミ見てないな〜。。

ということで、後付けですが、昔は身近だった生物たちが人間のライフスタイルのせいで生息域を狭めています。そんな現代に啓発するべく、カワセミをモチーフにしてみました!

②日本特有の『美』を意識したい

やっぱり、日本語で翡翠(ヒスイ)って書いてカワセミってなんていうか、日本人独特の『美』を感じるというか、、僕は文学とか全然ダメで詳しくないんですが、五七五とか俳句とか、語を美として扱う文化って日本しかないらしくて。海外にも発音で遊ぶ文化とかことわざ的なのはあるんですけど、日本特有らしいです。

BECKはやはりアート性も大切にしていきたいので、分からないながらに、いいなーと思ってたりします。BECKはクリエイティブチームです。美しいとか、楽しいとか、嬉しいとか、ワクワクするとか、かっこいいとか、直感的に感じさせる体験をデザインしていきたいですね。

日本語で翡翠(ヒスイ)って書いてカワセミ。今日はこれだけでも覚えて帰ってくださいね。いつかドヤ顔できるかもしれませんので。

③かわいいから

一番の理由はこれですよ。めっちゃかわいいですよねカワセミ。

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余談①

先日のnoteでサーキュラーエコノミーに触れながら、SDGsって言葉は大雑把なのでブランドとして意識はするけど言葉としては多用したくない。みたいな話を書いたんです。

これを読んだBECKメンバーでもある友達が意見をくれました。

企業のSDGsに対するアプローチって「SDGs目標何番を目標にします!」って感じだよ。だから掲げること自体問題なくて、むしろ自然とサイクルを主張するなら、目標12とか?を設定して、これに反することは基本的に行わない、寄付する先もこれに準ずる。みたいな感じの方がBECKの方針としてはきれいな感じがするな~。と。

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うん、たしかに〜。恥ずかしながら、他の企業がSDGsに対してどんなアプローチをとっているかそんなに調べてなくて、今更知りました。なるほど。

BECKはまず、12〜15フォーカスですね。ここにサーキュラーエコノミーやパーマカルチャーなどBECKとしてやっていきたい内容を絡めて咀嚼しながら発信できたらいいなと思っています。

SDGs(→2030年に向けた「持続可能な開発目標」)
ゴール12  つくる責任 使う責任
ゴール13  気候変動に具体的な対策を
ゴール14  海の豊かさを守ろう
ゴール15  陸の豊かさも守ろう


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余談②

BECK COFFEE LOUNGEの内装工事は相変わらず遅れてるんですけど、それでも少しずつ見えてきました。シロアリにやられた柱を入れ替えるためにジャッキで仮の柱を立てて構造強度を一時的にカバーします。

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このあと無事に柱が入れば、剥き出しの土壁はデザインとして少し残しながら、漆喰で壁を作ります。床はモルタルを敷いて無機質に仕上げます。

カウンター素材を調達するルートとか、メインの照明とか、店内のシンボルになるアイテムとかが実は少しずつ決まってきてたり、提携してくださる無農薬野菜を育てる農家さんとお会いしたり.....

まだ何にもカタチになってないBECKがこんなこというのはおこがましいんですけど、やっぱりローカルでやるからこそ、店舗をデザインしていくプロセスから地元のクリエイターさんや日本の伝統を守ってくれてる方にお願いしながらそこにお金を払いたいなと思っています。

たぶんいい感じに仕上がってくると思うのでお楽しみに!ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。


連日のサポートメンバー。ほんとにスーパーサンクスですぜ。コーヒーしか出せないけどいつでもきてね。

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