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おにぎりと「すき」の解像度

ちょっと遠回りして帰る日みたいな、日々の遊びをこよなく愛している。

…の割には、効率の中で生きているなぁと思う。

なんてちぐはぐな。

*

先日、東京藝大学の学祭「藝祭」に行ってきました。

他大学の学祭に比べるとちょいタイミングが早いので毎年逃してしまっていて、今年は念願叶って初「藝祭」。やっと行けたよ。

繊細なものからぶっ飛んだものまで…目が回るほどのアートの数々。

なかでもピカイチで心ぶち抜かれた作品がある。

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「いっこ」中村七海

セブンイレブンの日高昆布おにぎりをひたすらに、それこそ一粒残らず分解されたこちらの作品。

拡大するとこんな感じ。わかるかな、これが米部。
(※ちなみに左側面フチにひらひらしてるのは昆布)

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そして海苔部。
状態的に一度にぎっている模様。

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出会ってしまった感。

腹の底あたりから「くぅ〜!これこれ!」って感情が突き上げてきて、最高〜!ってなって、頭の中がおにぎりパニック。ニヤニヤが止まらない。

わたしはこういう「無駄の極み」みたいなものに惹かれてしまうところがある。

理由はわからないが、ちょっぴり非日常なんだろうと思う。

時間には限りがあって、そうなると無駄を省きがちだ。

仕事も暮らしも、恋愛も?

でも急がば回れじゃないけれど、くだらないとか無駄と思われてしまうようなことが、その先の選択とか「好き」の解像度みたいなものを高めてくれることもきっとあるんじゃないかなー。

と、そんなことを思っている。

*

さて、昨日観た「6才のボクが、大人になるまで」という映画。

ずっと一緒にいたい でもさまよいたい
気を抜いてほしい でも今のままで
自分を見せたいでも謎は残したい
深く考えたいでも無鉄砲でいたい
頂上から見下ろし 崖の上でダンスして
大きな夢を追いかける 挑戦しなきゃ失敗しない
家から出なきゃ川にも落ちない
愛するから憎む
出かけるから遅刻する
食べ過ぎれば太る
犬を飼えばネコ嫌いに
深呼吸して楽しもう
到着と出発は隣り合ってるから

と、みんなでうたうシーンがとてもよかった。

スマートな生活の対極にあるような、「無駄」とか「遊び」とか「寄り道」とか…。

もしかしたら「到着と出発」みたいに隣り合っているのかもしれないな。

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