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人生における11時台

西野亮廣・・・日本のお笑いタレントであり、絵本作家としても活動している。2016年に出版した絵本『えんとつ町のプペル』が大ヒット。現在は、日本一の会員数を誇るオンラインサロンを経営している。

今日は彼がゲストスピーカーとして招かれた大学の卒業式の中で、卒業生に向けて送ったエールの話をしよう。

『人生における11時台』
時計というのはすごく面白いものだ。
時計には長針と短針があり、彼らは1時間に1度重なり合う。1時5分に重なって、2時10分に重なって、3時15分に重なって、長針が追い抜いたと思えば、また4時20分に重なってと、、。毎時1回は重なるようにできているものの、11時台には彼らが重なり合うことはない。11時台だけは短針が先に逃げ切り、次に彼らが重なるのは12時。
鐘がなる12時に彼らは重なり合う。
伝えたいメッセージは、

"鐘が鳴る前には、報われない時間があるということ"

誰の人生においても必ずある。
『人生における11時台』というものが。
でも、大丈夫だ。時計の針はいつか必ず重なる。
だから挑戦してください。
                  
12時に待ち合わせをしよう。
5分前に集まっておく必要もないし、2分前に着席しておく必要もない。
鐘がなるまでは報われなくていいから。

こんな偉そうなことを言っているが、今日ドアに足の小指をぶつけた。


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