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冬ソナに続き またまた随分と遅れて感情を揺すぶられたドラマは ミステリと言う勿れ あの名言で心が軽くなったから

知っているだろうか。久能整くんの言葉は直球なのだ。久能整くんの放つ言葉は余りにも反論の余地がないのだ。だからドキッとさせられる。ネット上では “刺さる” と評判だ。久能整くんとの出会いは、時間調整で放映時間がマッチしたので、たまたまシネマで観た映画ミステリという勿れ。「自分が子どもの頃馬鹿でしたか」このフレーズに導かれシネマでこの映画を選んだ。
それからティーバーで久能整くんの言葉を聞きたくて観ている。心を軽くしてくれたのが

「その人の娘さんがひどいかどうかは分かりません。子どもがそういうふうな態度をとる場合、たいてい親のほうが先にひどいことをしてます。子どもがそうなるには理由があります。家族や身内には厳しくても、他人には優しい人っていますから。そのことが子どもを余計に追い詰める」
である。

母が。。。母を思うと胸が苦しくなる。思えば結婚が私を自由にした。好きな人と結婚したから浮かれていただけではない。ある日の「あなた電話もして来ないで何してるの!」と言う母からの電話が新婚で浮かれた私を現実に引き戻した。そしてその時、結婚によって母から解放されたことを実感したのだ。「何してるの!」別に何もしていないし新婚生活に幸せを感じていただけだ。何か分からないけれど心が軽くなったような感覚があってその感覚が幸せだっただけだ。だから、そんな感覚になったその理由を あの日の母の電話ではっきりと認識した。そう、母からの解放だったのだ。

はるか昔の、職場の上司から「貴方ってさ、お母さんが認めた人と結婚する気がする」と言われた事がある。その言葉は素直な娘の証明のようで嫌な気持ちは抱かなかった。そして多分そうなんだろうなと思っていたし母が認めてくれた人なら良い人だと思っていたのだ。でも、私が選んだ人は母の意にそぐわない人だった。何が、何処がいけなかったのか母に聞いた事はないのだが。

当時は携帯電話など無い。固定電話で連絡を取り合うような状態だ。するとある時母は言ったのだ「電話に出なければいいよ。そのうちかかって来なくなるから」私は耳を疑った。何言ってるんだろう。私は連絡を取りたいし、会いたいのだ。それなのに母の言っている意味が分からない。本当におかしい。そんな母の言葉にも反発する事なく、でも従うでもなく聞いていた。でも、母の言う事が余りにも一方的で理解できないので家を飛び出した事があった。

母を大切だと思っていたけれど、私の意思は固く現在の夫と結婚した。母からの電話は、新婚生活でほんわかしていた時だった。母の声を聞かずにいられると言うだけでとっても解放されていたのだった。

こんな過去の記憶もハッキリと覚えている。そして、仲良しの母娘とは言えない母との関係を申し訳なく思って来た。もう少し私から歩み寄らなければいけないんじゃないかとか、弟たちに母に会いに行ってあげてとか、そんな働きかけをもっとやらなくちゃいけないんだと思って来た。でも出来ないし、やりたくないと思っている悪い娘だと思って来た。だから、久能整くんの言葉に心が軽くなったのだ。私が母を避けるようになったのにはそれなりの理由があったと言う事だ。きっとあの時のこと、あんな言葉で私は傷ついたのだと久能整くんは分かってくれたのだ。

重荷だったのだ。母だからこそ切り捨てることのできない関係。
でも、自分を優先して悪い事なんかないよと、久能整くんは言ってくれたのだと思うのだ。

母とはなんぞや
仲良し母娘には分からないだろうが。。。

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