明日死ぬなら渡嘉敷島へ行きたい
今から3年前の5月の終わり、結婚5周年記念で沖縄旅行へ行った。
実は隣の県出身なのに、沖縄にはそれまで足を踏み入れたことがなかった。
同僚から沖縄での話を聞くことが多くなり、行きたい思いが徐々に高まり、ようやく実現した。
沖縄本土に上陸した時は、海の美しさや気候・風土・植生の違いに感動し、すごく胸が躍った。
何もかも目新しく、終始ずっとはしゃいでいた。
その旅行の一番のハイライトは何といっても渡嘉敷島へ行ったことだ。
これまでに見たことのないような美しいケラマブルー。
青と緑のグラデーションの美しい透きとおった海。
輝く太陽。
濃い緑の森。
真っ白な砂浜。
最高のロケーションだった。
ハワイに行った時より、テンション高かったと思う。
私たちはバスに乗って阿波連ビーチへ向かった。
白い砂浜のビーチで海を眺めてのんびり過ごす時間は最高の贅沢だった。
そして、シュノーケリングの時間はまさに竜宮城をのぞいたような、夢のような時間だった。
ここまで書くと私はすごい海が好きと思われるかもしれないが、実は海は怖い。
あまり泳ぎに自信がないし、足がつかないところに浮いているとライフジャケットを着ていて大丈夫と分かっていても、心臓がどきどきして慣れるまで時間がかかる。
阿波連ビーチでも同様で、楽しいけど怖いといった心境でシュノーケリングしていた。
夫はそんな私の心境は知ってか知らずか、だいぶ沖のほうまで一人泳いでいた。勇気あるな~(汗)
沖から戻ってきた夫と、手をつなぎながら一緒に泳いだ。
すごく安心した。
泳ぎながらなので会話はできないけど、大きな魚・きれいな魚がいたときはジャスチャーをして喜びや感動を分かち合った。
まるで宇宙遊泳をしているような、不思議な感覚。
その時、「あぁ、これは私が心からしたかったことだ」
とハートで感じた。
怖いけど、やりたいことに挑戦していくこと。
それを大切な人と共に行い、感動を共有すること。
安心感・一体感・充足感を感じること。
その全てを満たしたのがあの阿波連ビーチでのシュノーケリングだったと思う。
もし、明日死ぬなら何をしたいか。
夫と一緒に手をつないで美しい渡嘉敷の海を泳ぎたい。