【校務】指導教官からみる教育実習
・教員5年目、6年生担任の時の話・
教官に指名されて、言った一言は…「ですよね~」
まぁ周囲を見渡したらすでに経験されている人や、学級的に実習生がもつには課題が多すぎ等々…次はこの先輩だろうなぁ~という考えはあったが、2人実習を受け入れると聞いて…「あぁ、これはくるか。いや、でも6年だぜ、奴らだぜ?汗」言い聞かせていたのは事実。
○○○○ ○○○○ ○○○○
学生に求めたことは
「礼儀」
自分に対してというよりも、周りの人に対してだ。校内で会った人にはまず挨拶を。気にかけて声をかけてくださった先生の話にもしっかり耳をむける。授業を見学させていただく場合は、
前日の放課後に「明日見学させていただきます。よろしくお願いします。」
当日の朝は「本日の○時間目はよろしくお願いします。」
見学後すぐ、「ありがとうございました。」
当日の放課後に「本日はありがとうございました。」
そこまでと思われるかもしれないが、
その行動をするだけで、いざ授業をします。児童対応してみますってときにアドバイスも具体的にいろんな方からしていただけるからだ。それ以上に気にかけてもらえるからだ。互いに人間だ。やる気のない人に時間なんて使っていられないのが本心である。どうせ同じ時間を過ごすならば、より実りある時間にしてもらいたいのだ。
「探究心」
「なぜだろう、どうしてだろう」を忘れない。
なんで先生はこういう支援をしているのだろう。なんで先生は教科書「を」教えるのでなく、教科書「で」教えているのか。
あせて、それを探った上でじゃあ自分だったらどうするか?という考えをもつこと。絶対に「この先生すごいなぁ」で終わらせない。
これは教員になってからもずっと持ち続けていってほしい力である。年数を重ねていくほどに自分の方法論も確立していく人が多くなる。そこでの弊害は、持論に頼ってしまい、新しいことを吸収する気がなくなってしまったり、そもそも新しいことに目を向けなくなってしまう教員が出来上がってしまうからだ。自分の経験したことなんていろいろな方法論の中の一部にしか過ぎない。多様な考えを吸収し、選択したり新しい考えを生み出したりしていくことでより子どもたちのための学校が出来上がるのではないかとおもう。
「教師像をもつ」
「すごいな」と思うことを、ただマネしても子どもたちに本質は伝わらないと考える。どんな教師を目指すのか、どういうことに対しては厳しくしていくか、何は許して何は許さないかなど。軸となるものをもっておくだけで対応一つ、子どもへのアプローチも変わってくる。なんとなくこの人のやり方が子どもにはまっているから真似してみた。では学級なんてもてないし、最初はうまくいっても徐々にぼろが出るだろう。それは同じことは二度とないから。その場その場の空気で対応ややり取り、聞き取り方を変えていかないと物事の本質は見えてこない。
3つ目に関しては、実習生には非常にハードルは高いので少しでも意識できるといいね。にとどめたり、この実習で自分のスタイルを見つけられるといいとしてみた。
以上のことを大切にしてもらいながら、実習に取り組んだがやはり言わないとわからないことが多々あった。子どものほうが素直だったりした。最後に子どもたちがその実習生に直接言った言葉や実習生に対して疑問をもち、自分に答えを求めてなのか伝えてきた事を記録しておく。自分自身も学校生活を見直すきっかけになった。
・教室のさ、カメレオン先生の席に勝手に座っていいの?
・実習で来ている先生はみんな後ろで立ってるよ?
・一緒に遊ばないの?
・先生って書き順めちゃくちゃだね。
・先生って僕たちのこと怒れないよね。楽勝だって思っちゃうよ。
・僕のことばかにしてるでしょ。
・〇〇が得意って言っていたのに、めちゃくちゃ下手くそだったし、ルールもしらなかった・・・。どうしよう。うまく遊べなかった・・・。
子どもたちはよく姿を見ているし子どもたちの中でも実習生ってこんな人という考えをもっていたりする。
これから実習だという人たちもいると思う。1秒1秒を無駄にせず、背伸びはしなくていいので等身大の貴方をみせて。失敗していい!間違っちゃうこともある!大切なのは子どもたちを1番に考えられることである。
がんばれ!みんな!!!