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美容室に来る時、それは。

わたしが美容室に来る時、それは世の中に絶望を感じた時。

ああ、何も自分の力では娑婆の世界は変えられないのかもしれない。

そう思った時、わたしの髪の毛の色が長さが何か世の中を変えるのかもしれない、なんて一筋の光に頼るように行くのだ。

風水とかってあるじゃん。髪の毛切ったら結婚しましたとか、そういうのに頼りたくなってるのだ。

そう、そして。
わたしは今美容室に来ている。

つまり、世界に絶望を感じているのだ。

世界は鮮やかで綺麗。

なんて事は見方によっては可能だと思う。でも、世界を鮮やかに観るセンスを32年間鍛えてきてなかった。

絶対的幸福と相対的幸福。

いくら状況が貧乏で家もなく食べるものに困っていても笑ってられる人は最強なのだ。

一番磨くと良いスキルの付け方が分からなかったし、こんなに必要なスキルであることも気付いてなかったのだ。

何に絶望するのか?

今わたしはもうすぐ勤めている会社で4年を迎えようとしている。

海外でコロナウイルスが流行り始めた頃、定職につかずに単発のバイトをして食い繋いでいたわたしは、このままでは収入がなくなると危機を感じ就職をした。

元々どこかに所属することに違和感を感じて来た人生だったから"就職"というのはかなりの不安があったが巡ってきたようなタイミングで今の会社に出逢ったのである。

wantedlyと言う採用媒体で"話を聞きに行きたい"ボタンを押したら数時間後に明日見学に来てくださいという話になった。

そこで、これまで仕事を辞めまくっていた話や起業で一時的にうまく行った事がある話、カフェバーの店長をしていたが人間関係を拗らせてしまった話。

かなりありのまま話をさせてもらった。

人事広報部の発動。


当時そのIT企業では、採用を一新する計画が進行していたらしい。

それにはちょうどいい相棒が必要だった。

そこで見た目も綺麗でコミュニケーション能力も高いわたしが採用されたのだ。

10人程度しか毎年採用出来てなかった中小企業のIT企業にその年19名の新卒を入社させた。

2年目もコロナが治まってきてチャンスのタイミングではなかったが20名を採用した。

そして来年34名の内定承諾が決まっている。

大成功の裏側。


150名程度だった会社を爆速で人数を増やした裏側には地道な努力があった。

1年目はコロナで完璧にラッキーだったが2年目はそうではなかった。

全国のITを勉強している学生がいる学校に電話しまくる。

今年は100件の学校に電話してやっと取れた34名だ。

なんでもどうすればを考えれば光はみえる。

こうやって3年9ヶ月採用の仕事に従事してきたわたしだが、今ここに来て会社に所属することの不自由さを感じている。

人生は"普通"の人生をわたしに送らせてくれないようだ。

仕事を転々としてきて、仕事や転職の相談に乗る仕事は天職だと思っていたわたしなのになぜなのか?

まだまだ32歳独身会社員の人生は続くのである。

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