【everyday life】魅惑のジーナ
大人になれば自然と『紅の豚』に出てくる、ジーナのような女性になれると思っていた。
私にあんなポテンシャルがないことは、ずいぶん前にはわかっていた。それでもやっぱり「ああなりたかった」とよく思う。
そうはなれなくても、少しは大人の雰囲気ある女性になろうではないか。
そう決意したにもかかわらず、私が袖を通したのは毛玉だらけのセーターだった。家だしいいかと思った瞬間、私のジーナへの道は険しいことを悟った。
たとえ毛玉のついたセーターを着ていても、きっとジーナはいい匂いがするは