チャメ

ゴールデンカムイとBABYMETALを愛する道民A。 経験が物を言いがちなことを、その…

チャメ

ゴールデンカムイとBABYMETALを愛する道民A。 経験が物を言いがちなことを、その内側から観察して発信するのが趣味。 興味:文学(安部公房、ラテンアメリカ)、ウィンドシンセ(EWI4000SW)、菌活(きのこ)、ルービックキューブ

最近の記事

雑草に名前が与えられた日

原初、人々はあらゆるものに名前を付けていくことで、それらを精神的に支配下に置いた。また毒の有無、食の適不適など、その中において自分たちの生活環境の中でどのような役割を担っているかを、その名前の中に込めていることが多い。 見知らぬ彼らの名前を知ることは、自分の世界の中に、彼らの居場所を作ることにほかならない。昨日まで殺風景だった一角にちょっとだけ華やかな住人を増やすことができるのだ。 元来、自分は生物は好きだが、植物がとりたてて好きな人間ではなかった。生物の授業でも植物のとき

    • 山に遊ぶ2019夏・秋

      序きのこについて学び始めたのは、去年の9月頃のことだ。つまり、春~夏のきのこというのは、全くの手探りの状態で探さなければならない。 去年はメジャーなきのこに狙いを定めて探すようにしていた。ヤマケイの『日本のきのこ』という分厚い図鑑を手に入れたので、今年はあえてしぼらずに、見つけて気になったきのこを写真に納め、帰ってから同定作業を試みるというプロセスを取ってみた。 きのこの同定は非常に難しい。見えているものは子実体で、植物でいうところの花の部分だけなのだ。本体は糸状の菌糸なので

      • 山に遊ぶ 2019春

        序自分にとって山に入るということは、禊に近いものがある。日常の鬱屈とした感情を解き放てる場と言ってもいい。 そして、子供の頃は全くわからなかった野草やきのこを見たり、食べたりすることの楽しさに目覚めた。 とはいえ本格的に山に行くようになったのは去年からだ。去年は場所を探すことに多くの時間を費やしたので、野草やきのこはあまり見つけられなかった。 今年は場所と植物の生息域の傾向が掴めてきたので、大分無駄が少なくなったように思う。 主に同定や、日時の蓄積データとして色々な野草(山菜

        • あそびあそばせの元ネタ一覧

          あそびあそばせとは、涼川りんの漫画である。その内容は、女子中学生三人がほのぼのとした日常の中で、古今東西の遊びに挑戦していくというものだ。ああ、頭を全く使わず、ほのぼのとした雰囲気に癒やされる作品なんだと、表紙を見ていると思うし、アニメのOPを見ていて思う。 狂気や妬み嫉みとは無関係な地平で、日常堆積していく種々の鬱屈とした澱を徹底的に排除できるんだ。そう思って作品を鑑賞し始めた自分を褒めたい。 結果読み終わった時には疲労困憊、狂気がドロドロに溶け出して自分にまとわりついてい

        雑草に名前が与えられた日

          モノの前後(ルービックキューブ)

          何かを始める前というのは、いつも落ち着かない。情報を貪らないと気が済まない。頭でっかちにしてから物事に臨むというのは、昔からの癖で直しようがない。 2019年10月下旬。僕は無性にルービックキューブをやってみたくなった。人生でルービックキューブを触ったことがあるのは、中学生の時に一度だけだ。当時も解法を調べながら手探りでやってみたが、6面揃えるにはいたらなかったようである。 以後、人生でルービックキューブが話題となるたび、「1面ならなんとかなるかな」だの、「6面揃えられる人

          モノの前後(ルービックキューブ)