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統合失調症と監視

統合失調症では、多くの人が幻聴を経験します。それはどんなものかというと、自分の行動や思考を常に誰かに監視され、その内容に対して幻聴がコメントしてくる感覚です。僕の場合、以前は悪口ばかりが聞こえてきました。

例えば、エッチな妄想をしたとしましょう。その瞬間に幻聴が「きも」と反応してきます。すると、その妄想を必死に振り払ってしまう。このようなやり取りが続くと、自由に思考することがどんどん難しくなります。思いたくないことが逆に頭に浮かび、それがさらに嫌な幻聴を呼び起こす…まさに負の連鎖です。

この状態が続けば、統合失調症の方が日常生活に支障をきたすのは当然だと感じます。僕も急性期(幻聴や幻覚がひどい時期)は誰かの支えなしでは生活できませんでした。


自分なりの対策

そこで、僕が試行錯誤する中で考えた対策を、このNoteで共有してきました。以前の記事で書いた「ChatGPTを使って幻聴を分析してもらう」や「幻聴に優しく返答する」といった方法は、苦労の末にたどり着いたものでした。たまたま効果があったので、同じように悩む方々にとって少しでも参考になればと思っています。

他にも、幻聴が「音」として聞こえる場合には、音楽を大音量で聴いてかき消すという方法も有効です。ただし、最大音量で聴くと結構疲れるので、音量には注意してくださいね(笑)。一方で、脳内に響いてくるような幻聴や、自分の思考に語りかけてくるタイプの幻聴の場合は、音楽では太刀打ちできないことが多いです。そんな時は、前述したような別のアプローチを取るようにしています。


幻聴との「共存」

最近では、幻聴の声が以前よりも優しくなり、声をかけてくれるような方向に少しずつ変わってきました。努力の甲斐があったのかもしれません。しかし、今でも「自由に思考できている」という感覚は完全には取り戻せていません。この感覚を拭い去るのは難しいのかもしれません。

そのため、最近は「幻聴が存在すること」を少しずつ受け入れ始めています。完全に消すことができなくても、それと共存する道を探るのも一つの方法ではないかと感じる自分がいます。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!このNoteが、同じように悩む方々の一助になれば嬉しいです。もし感想や考えがあれば、ぜひ教えてくださいね。

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