
TRANS・YZEO まめ知識 その9 私が大切にしていること
今年のTRANS・YZEOも宗谷岬をスタートしました。私は今年も『toそうや』に参加します。私の走る日までは、あと数日あります。私は今まで10年間、TRANS・YZEOエゾを走ってきました。いろいろなことがありました。今回の参加で一区切りにしようと考えています。
私の考えている走り
昨日、呼びかけ人からスタート前のメールが来ました。
『くれぐれも
GPSを頼りに走る。
コースマップをリュックにしまって走る。
他人を頼りにして、くっつき虫等、
自力で地図読みのしないで走る。
等は、
「ジャーニーランの本質から外れてしまいますので辞めて下さい。」と心から思っております。』
と書かれていました。
私の『まめ知識その8』に書いたことと、表現は違いますが、同じ様な内容です。
この内容を、ランナーがより理解するためには、少し違う書き方がよいかなと思います。経験の無い人には、なんのこっちゃのことです。どうしたらいいの?となります。
・コースマップをリックにしまって、スマホのGPS地図に頼って走る。
・自力で地図読みしないで、他人を頼りにして、後ろについて走る。
これでよく分かると思います。
このような走り方は私はしません。ダメな走り方だと思っています。どちらも、紙の地図を自分で読んで走ってはいないのです。呼びかけ人の言うように、ジャーニーランの本質から外れていると思います。これではTRANS・YZEOの本当の楽しさは分からないと思います。
また呼びかけ人からのメールに、こんなことも書かれています。
『TRANS・YZEOの完走の基準
完走 ・・・ 計算/文字間違えはあるが、正しく全コースを辿って間違えなく走破した者
準完走 ・・・ CPは全通過したが、部分コースロスしてしまった者(わざと近道は失格です)
パーフェクト完走 ・・・全コース、ロス無く(自己申告)、CP表の全てを計算/書き間違え無く完璧に提出した者
時間外完走 ・・・ アリマセン。最悪でもミーティング迄に戻って来て下さい。※但しミーティングが翌日や極端に遅い日は節度時間10分後迄に・・・
失格 ・・・ CPを不通過の場合 不当なゴミ捨て、暴言を吐く者、抜け文字/CP表のカンニングをした者とそれに加担(教える/見せる)した者
この基準は理解はできます。でも私は、ほとんどこの基準を気にしていません。それは今までの経験の中で、橋が落ちていたり、草がぼうぼうで入っていけない等、とても走れない道がありました。示されたとおりに進むことが無理なんです。
チェックポイントも無くなっている場所や、位置がずれていることが何度もありました。私はチェックポイントを15分探してなかったら、適当に書いて、先に進みます。不通過になるかも知れません。でも、先に進みます。これは何度も一緒に走っているMさんに教わりました。
TRANS・YZEOを走ることで何が大切なんでしょう。私の一番大切にしていることは、自分の足で襟裳岬から宗谷岬まで、550キロを進むことなんです。
地図を見ながら、示された道をたどり進みます。今、どこにいるか分からなくなったら、スマホのGPS地図で自分の位置を確認します。チャックポイントが近づいたら、地図を頼りに探します。直ぐに見つかったらラッキーです。チェックポイントを撮影し、通過を報告します。見つからなかったら、「この辺りだと思うのだけど……」ぐらいの写真を撮ります。そしてまた、走り出します。
これを繰り返して、550キロ進むのです。大切なのは、自分が足で進めたという達成感です。そこには完走とか、GPSの使用とか、関係ないのです。
今年も宗谷岬に向かって、走り歩きしてきます。足がとっても痛いのですよねえ。