パン好きな人はなるべく国産小麦を使ったパン🍞を食べよう!
みなさま、こんにちは🌞
今日もなかなか寒い🥶ですね。
体調管理をして過ごしましょう。
ところで、グルテンフリーやリーキーガット
症候群に関する記事を書いておきながら、
私自身パン好きなので、時々パンを食べてし
まっている(もちろんご飯🍚も好きです!)
のですが、なるべく国産小麦を使ったパン
を食べたいと思っています。
なぜなら、国産小麦にはグルテンが少ない
と言われているからです。
しかし、これは厳密にいうと正確ではありま
せん。というのも、小麦自体にはグルテンが
含まれていないからです。
小麦には、粘着力や伸びやすさを生むグリア
ジンと、弾力性を生むグルテニンが含まれています。小麦に水を加えてこねると、グリアジンとグルテニンが結びつき、粘着力、伸び、弾力という性質を持つグルテンに変化します。
つまり、グルテンは、最初から小麦に含まれ
ているわけではなく、水を足してこねるとい
う工程を加えることで誕生するわけです。
国産小麦と輸入小麦の最大の違いは、このグ
ルテンの量であるとされています。
日本で主に栽培される国産小麦はたんぱく質の割合が低く、そのためグリアジンとグルテニンの量も少なくなり、その結果、こねてもあまりグルテンが生れません。
一方の輸入小麦は、たんぱく質が多く
グルテンが多く生まれます。
そのため、パンづくりに向いており、日本ではまだまだ輸入小麦の方が主流なのです。
このグルテンは、消化・分解されにくいタン
パク質であるため、食べ過ぎると便として
身体の外に出ず、腸の粘膜の中に貼り付いて
異物となってしまいます。
そして粘膜が弱くなってしまうと、腸や身体に異変が起こり始めます。
結果、粘膜が炎症を起こして、リーキー
ガット症候群のような状態を引き起こす可能性
もあります。
近年、品種改良により、国産小麦でもよく膨
らんだ、ボリュームが大きいパンがつくれる
ようになりましたが、
農林水産省によると、日本で流通している
小麦の9割が輸入品で、国産は1割しかあり
ません。
具体的な数字は以下のとおりです。
■年間流通量(2016~2020年の平均)
●輸入小麦:488万トン(86%)
●国産小麦:82万トン(14%)
日本にやってくる輸入小麦の生産国は、
1位アメリカ、2位カナダ、3位オーストラリアで、この3カ国でほぼ全量をまかなってい
ます。
一方、国産小麦の生産量上位5品種は次の
とおりです。
1位、きたほなみ
2位、ゆめちから
3位、さとのそら
4位、春よ恋
5位、シロガネコムギ
これらの国産小麦の栽培や生産は今後、
増えていくのでしょうか?
そして、国産小麦はもっとたくさん流通する
ようになるのでしょうか?
国産小麦の商機の一つは、輸入小麦の値上
がりです。
ウクライナ危機などの国際情勢の悪化で、
輸入小麦の価格が高騰し、日本における輸入
小麦の価格も上がっています。
日本の輸入小麦の価格は日本政府が決めてい
るのですが、その価格は2021年10月に19%、2022年4月に17%も値上がりしました。
かつて、国産小麦の価格は、輸入小麦に比べ
て相当割高だったので、パン屋さんが国産小
麦100%のパンをつくると、どうしても高い
値段をつけるしかありませんでした。
これでは消費者は気軽に国産小麦100%の
パンを買うことができません。
しかし、輸入小麦が値上がりすると、国産小麦との価格差が小さくなる可能性があり、
パンの価格差も縮まるかもしれません。
「それなら国産小麦100%のパンを買おう!」
と考える消費者が増えるかもしれません。
国産小麦の食料自給率が14%と圧倒的に低い
ことは、紛れもない事実であり、小麦は国際
情勢の変化に左右されやすい食品の一つで
す。
将来、小麦の不作により、食卓にパンが
並ばないという日が来るかもしれません。
そんな日がこないために、国産小麦の生産・
消費を増やすという観点で、国産小麦でつく
ったパンを選んでみるのも大事だと思います!