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中国と台湾の国慶節(こっけいせつ)から中国と台湾の情勢を振り返ってみました。

みなさま、こんにちは🌞
秋の気配が漂ってきましたね。


国慶節は中国の重要な祝日で、通常は
10月1日から7日までの7日間が大型連休
となります。 


この期間中、多くの人々が旅行や帰省を
楽しみ、観光地やショッピングエリアが
賑わいます。日本でも多くの中国人
観光客が訪れるため、観光地が混雑する
ことが多いです。


ちなみに、
国慶節の期間中、多くの中国人観光客が訪れる日本の人気旅行先には以下のような場所があります:


1.東京
2.京都
3.大阪 
4.北海道
5.沖縄


ところで、国慶節(こっけいせつ)って?


国慶節(こっけいせつ)は、中国の
建国記念日で、毎年10月1日に祝われます。
この日は1949年に中華人民共和国が成立
したことを記念する日、という事です。


また、台湾にも国慶節はあり、
10月10日が台湾(中華民国)の国慶節です。 


そもそも、国慶節を機に、
中国🇨🇳と台湾🇹🇼の
関係があやふやだったので、調べて
みました。


時代は、日清戦争まで遡ります。
1895年に日清戦争で日本が勝ったことで、
台湾は日本の植民地になりました。


台湾を日本が統治している間、清国にて
1911年から1912年にかけて、辛亥革命が
起こり、革命軍が清を倒して「中華民国」
を建国しました。   


この辛亥革命の引き金となった反清朝の
武装蜂起が1911年10月10日に起きた
ため、この日が「中華民国」の建国記念日
として設定され、現在の台湾(中華民国)
の国慶節となったのです。


そして、日本が太平洋戦争に敗れた後、
この中華民国(現在の中国)が台湾の
管轄権を行使するようになります。


このとき、中華民国を率いていたのが、
国民党の蒋介石です。 


その後、
中国大陸では、国民党と共産党が主導権を
争うことになり、共産党を率いていた
毛沢東が勝って、中国大陸に「中華人民
共和国」を作りました。
それがいまの中国です。
このとき負けた蒋介石率いる国民党は、
台湾に逃げ込みました。
1949年のことです。


これについて、中華人民共和国の主張
は「中華民国はわれわれが倒した」という
ものです。


一方、台湾に逃げた中華民国の蒋介石
は、「正統な政府はわれわれであり、
やがて大陸を取り戻す」と言っていました。


「自分たちが正統な中国だ」という政権が
2つ、存在するようになってしまいました。


その後、中華人民共和国は「自分たちが
中国の正統な唯一の合法的な政府です」
という主張を続け、世界のいろんな国
と外交関係を結びましょうとアピール
して、中華人民共和国と関係を持つ国
がだんだん増えていきました。


日本もそれまでは中華民国と外交関係
を持っていたんですけども、1972年に、
中華人民共和国と国交を正常化すること
になった時に、
中華人民共和国が、外交関係を結ぶとき
に必ず「中国を代表している唯一の合法的
な正統な政府はうちです。だから中華民国
を名乗っている当局とは、関係を切って
ください」と要求しました。


日本も、1972年に国交正常化する時に、
「分かりました」ということになりました。


ただ、日本は、中華人民共和国の「台湾は
中国の一部」という主張は丸のみせずに、
言っていることを「尊重します」という
言い方をしました。  


だから、台湾と政治・外交関係は断つけれど、全くつきあいをやめるわけでもなかったですし、台湾が中国の一部かどうかという
ことも完全に中国の主張を認めたわけでは
なかったんです。


アメリカも同じような対応をしていて、
これが、最近の米中対立や台湾海峡の
緊張につながっている原因のひとつです。


「中華人民共和国が中国」という国際的な
見方が広がったのは、1971年に国連
(国際連合)で、中国の代表権は中華人民
共和国が持つと決まったことがきっかけ
です。


国連で認められたことは大きなインパクト
がありました。


1945年に国連ができたとき、初めから
議席を持っていたのは中華民国で、
安全保障理事会の常任理事国も務めて
いました。
中華民国は国連の創立メンバーでした。 
 

中華人民共和国は、1949年に成立した 
直後から「うちが中国の代表です」と世界
で訴え続けました。


そして1971年に国連総会で「中華人民
共和国を中国の代表とし、蒋介石の代表
を国連から追放する」という決議が多数決
で決まりました。 


蒋介石側は、自分たちのほうが正統な
中国だという考えを持っていたので、
「反乱軍の共産党の中国とは両立できない」と、国連が多数決をとる前に自分から出て
行ったのです。


世界で台湾のことを国だと認めているのは
13か国しかありませんし、日本も台湾の
ことを国だと認めていません。 
国連でも認められていません。


しかし、蒋介石が台湾に逃げ込んでから
すでに70年以上たっており、台湾には、
総統府や行政院と呼ばれる政府機関があり、
独自の通貨も、税金制度もあります。


また、中国とは違って、直接選挙で総統
を選出する民主主義です。


パスポートも中国とは別にあって、
日本から留学に行くとなったら台湾の
ビザが必要です。


という感じで、中国(中華人民共和国)
と台湾(中華民国)は、共和党と国民党
の違いはあっても、元は同じ民族です。
しかも、台湾は、独立国家としての機能
を有しています。

 
なので、「反国家分裂法」に基づく、
台湾は中華人民共和国の一部
という考えはやめて、また、紛らわしい
過去の国名(中華民国)も変えて、
「台湾」として、1独立国家と認めた方が、
平和的な解決になると思いますが、
みなさまはどうお考えでしょうか?

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