引っ越してくる前は、都内まで2時間半かかる場所に住んでいた。2時間半の特別な帰り道。行きよりも帰りのほうが眠くなくて、止まらない指先に言葉を乗せながら線路の音を聞くことがたまらなく好きだった。 近くも、遠すぎもしない私の家。そこに帰るまで、メモを見ながら舞台のこと、ライブのことを思い出す。煌めいていた時間のことはすぐに忘れてしまうから。 引っ越してきてからは自宅に着くまでの時間があまりにも短く、感想を書き留める時間を稼ぐために寄り道をして帰るようになった。だけど、どうやら私
わたし、上手く文が書けなくなった。私は何年か前、毎月ひとつは文章を書いて、noteでしか繋がっていない人にハートをもらったりしていた。 noteの上では悲しいも寂しいも有効で、誰にもバカにされないし。気持ちの奥底の部分が黒くたって透明みたいに見せて。うん、きっと繕うのが上手かった。 繕うのが上手かったということは、繕う部分が多かったということで。 わたしは最近、何も繕うものがなくなった。 好きな物も嫌いな物もはっきりわかってきたから、好きなもので頭を埋め尽くすのが上手くなっ
美容学校を卒業した。国試はとりあえず終わった。無事かは分からない。3/29に合否が出るけれど、そこで合格じゃなかったら4月から無職だ。このシステムはちょっとリスキーすぎるけれどかなり刺激的だなとも思う。 2年間、すごくあっという間で、呆気なかった。筆記試験のためにみんなで毎日6回過去問を解いては間違えたところを添削して、飽きて、ツムツムを始めた最後の1ヶ月が1番青春だなと思っていた。そこまで話さなかった子、ざらにいる。私はツムツムで最強と言われているシンデレラの使い手だったか
運命の相手とか、これが運命とか、ずっとなんとなく一緒に生きてきた運命って言葉。最近、私に運命という言葉を使うときは「いつかあなたにも運命の人が現れるよ」なんて使われ方をすることが多い。いつか、いつ?私、いつもいまの好きな子が運命だと思ってるけど。それってだめなのかな。 たぶん一般論で言う運命の人って、お互いのことをいちばんに好きで、結婚とかして、一緒にずっと生きる相手のことを言うんだろうけど、わたしはなんとなくずっとその一般論が嫌い。 昨今ずっと「多様性」とか言うのに、運命
きみの文章が定期的に読めることが決まった嬉しい日。私が偉い人ならばきっと祝日にしてしまうけれど、偉くも賢くもないわたしだから、今日を少しだけ毎年特別にしてあげることに決めた。カレンダーアプリに記念日をひとつ増やして、今日をいつまでも忘れないように。 きみの暖かい言葉に何度救われただろう?指を折って数えてみると指が足りなくなるくらい何度も救われる日が何度もあった。きみの言葉には裏側など存在せず、貫くような真っ直ぐな愛は心の奥深くまで届いて、暖かく満たしていく。大袈裟かもしれない
いつまで続けられるのか分からないけど、いつまでもこのままでいてほしかった 私の好きな子の周りの子たちは何か思うことがあり、それぞれの決意があり、魔法が解けてしまったように 12時ぴったりにきみたちがひとりひとり消えてく いつまでも過去に引きずられて おいてけぼりの私がいる きみたちの魔法は有限だったのだろうか 誰かが消してしまったのだろうか、全部わからないけれど 聞こえなくなってしまった声と、見えなくなった光があったのだろうな きみたちに宛てられた封筒は全て開けましたか、そ
別サイトにて少年忍者繋がりの方々に読んでもらう用に投稿した文章をそのまま掲載します。いつも読んでくださるあなたに届けないのは違うなと思って。 つい先日まで「ラストパイ」という舞台を毎日見に行っておりました。その舞台の感想や、ソリストを務めた織山尚大さんへの気持ちなど、つらつら書いていたら3500字オーバーにもなってしまいました。ただこれほど書いても伝わる情報は全く足りなくて、私の見た光景全てが伝わる技術が出来ればどんなに良いかと思い続ける日々です。 乱筆乱文をお許しください。
いつの間にか冬の匂いがしなくなっていた廊下に、初めて使うキャリーケースを走らせる。そういえばこの間は立春だった。そんなのを無視して雪が降ったり寒波が押し寄せたり、はたまた規則正しく日差しが照ったりする日々、私はもう春を始めなくてはいけなかった。春を始める義務があった。いつも、いつの間にか始まっていた春夏秋冬の境目がくっきりと見える、県境に立っている標識みたいにそっとあるのではなく、濃い線を引かれ、私の春はここから始まっていた。 大阪行き、最終の新幹線に乗るために降り立った東
自分の推しが誕生日を迎えると、自分にも「おめでとう」とメッセージが来ますよね。そんなメッセージには「こんなに大きくなりました」と返信します。 明日から10月ですね衣替えですねはい、もう誰がなんと言おうと夏は終わりです。まだへそ出しの服とかアロハシャツ着てたりする奴は渡り鳥と一緒に暖かい地域に行くことをおすすめします。それなのに今日なぜか学校の中庭にツクツクボウシがいて、もうそれはそれは一生分使い果たすくらい鳴いてたんですけどどう考えても季節外れだし仲間ももう死んでるっぽくて
深夜2時前に好きな人のエッセイを読み返すのはやめましょうって先生に教わったのにやっちゃって寝れません。もうこうなってしまうと飽きるまで騒いで体力なくなって眠くならないと終わらないので必死に体力を使います。絶対使い果たして絶対に眠る。明日はフラゲ日だから6時には起きて家事済ませて万全な状態で新曲聞いて特典映像を見なきゃいけないんだよ。 好きな人の文章っていいですよね。本当にいいです。 いい文章には最大級の𝒌𝒊𝒔𝒔 𝒂𝒏𝒅 𝒉𝒖𝒈をお見舞いしたい。 小学生のときの朝の読書でず