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5歳児が補助輪なし自転車を2時間でクリアする方法

今日の午前中の2時間の特訓で次女が自転車(補助輪なし)に乗れるようになった。
長女が昨年のクリスマスにサンタさんから20インチの自転車をプレゼントしてもらい以前まで乗っていた16インチの自転車が放置された状態だった。昨晩、唐突にその自転車に乗りたいと言いだしたのだ。

長女は「補助輪あり」から「補助輪なし」にステップアップするプロセスを経たが、その自転車にはすでに補助輪がついていない。探せばあるが、探し出して設置するのも面倒くさいし、どうせ一年後か一年半後には補助輪なしで乗れるように特訓をするだろうな、と思ったら最初からチャレンジしようという展開になった。

<次女スペック>
年齢:5歳+13日
身長:106cm
自転車の経験:補助輪ありも含めてなし
運動神経:走るのが得意(1kmのベストタイム5分23秒)
性格:完全なツンデレ

事前の準備はYou Tube

Youtubeで補助輪なしで乗れるようになる方法なるものをいくつか確認。どの動画もポイントが複数示されているが、不器用な僕と次女は全部のポイントは網羅できそうもない。わざわざこのためだけにキックバイクを買いたくもないし、ペダルを外したりつけたりも面倒なのだ。

だから2つのポイントでやると決めた。
①「やればできる」「簡単なんだ」と洗脳する
②坂道でバランス感覚、乗ってる感覚をつかむ
これだけである。そして結果として、見事にこの2つのポイントを抑えただけで乗れるようになった。

坂道練習がなぜ良いかは、やればすぐに分かった

まずは朝食中に
「今日、パパの言うことを聞いてそれをやるだけで乗れるようになるから」「今まで沢山の子に教えてきたけど、乗れるようにならなかった子はいないから」
「乗れるようになったら、自転車乗って服買いに行こうか」

とにかくこの手のことを言いまくった。ここでの嘘は許される嘘だと思う。

9時30分
練習した坂道はここである。
※練習時には前後に歩行者、自転車の往来が全くないことを確認した上で実施。本坂道は歩行者専用道路ではなく自転車の通行を許可された道路である

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足が着くことを確認

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少し進ませるとバランスが崩れる

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あ、これ駄目だわ。駄目なことが分かった。ペダルを漕ぐレベルじゃない。

まずはサドルの後ろを持って走らせた(この時は必死だから当然写真を撮れるレベルではない)。右に傾いたり左に傾いたり。こけないようにサドルの後ろに持った手で是正するが相当な力が必要である。その手が外れた瞬間にコケることは容易に想像できる。

しばらく繰り返すと坂道トレーニングが良いとされる理由が分かってきた。スピードが出るとバランスを保てるのだ。ここで一気に感覚をつかませようとスピードが出てきたタイミングでペダルも漕ぐように指導した。

できた。5m手を離すことができた。
「すごいやん!!」

褒めるとツンデレの次女は
「そうなん?何がすごいの?どのこと?別にすごくないけど。」
平静を装うが、笑みをこらえた顔をする。
さっきまでとまるで違う。自分の手で坂道の上まで積極的に自転車を持っていくようになる。

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バランス感覚をつかむ最大のポイントはスピードなんだ。

教える方もコツが分かってきた。まだまだ右往左往でバランスは安定しないが何度も繰り返した。坂道練習を足で漕がずにするのはもったいない。スピードにのった時こそコツを掴むために漕がせるのだ。
ここまで練習開始して45分。

平地では坂道の感覚を意図的につくる

次のステージとして、漕がなければスピードが出ない平地(グランド)での練習へ移行。
※本グランドは地区の開放されたグランドであり、グランド内での自転車走行は禁止されていない

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やはり事情が違う。さっきまでのバランス感覚が保てない。
やっぱりスピードなんだ。
さっきの坂道の感覚を再現するためにスピードを出すようにしてあげよう。
スタート時はしっかりとサドルの後ろを持って、スピードに乗るまでガンガン走らせる。スピードに乗ればサドルを持った手に負荷がかからなくなって、本人がバランス感覚を掴めてきていると感じる。

こうなったらあとは筋肉に記憶(運動性記憶)させるために回数をこなすだけである。
※運動性記憶とは↓
https://note.com/challenger2525k/n/n782e93559a7a

どんどんアウトプット。どうやったら失敗するかも脳にインプットさせる。

こける

コケないように片方に偏りなく両足でバランスが調整できるようになる。さっきまでと明らかに違う。あ、これできるわ。と思った瞬間。

バランス


しばらくして、ほら。
できるようになった!よく頑張った!

乗れた

※動画が載せられないのが残念

勝利の美酒ならぬ美カルピス。

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「やっぱりパパの言ったとおりにやったらできるんだね!」と満面の笑顔で言ってくれたツンデレ次女に、デレデレになった良い休日だった。ありがとう。

2時間で自転車を乗れるようになった大きな練習のポイントは先に挙げた2つだが、テクニックとしてはあと2つあると思う。
※あくまで我が家の例

①一般的には坂道練習は足漕ぎはしなくていいとされてるが、そうではなくて足で漕がせて、漕ぐことによるバランス感覚を一緒に掴ませる

②平地では坂道で掴んだ感覚を再現するためにスピードにのせる。スピードにのせたら手を離す。これの繰返し。

育児から教わったこと

自転車はコツさえ掴めば補助輪つきで乗ったことのない普通の5歳児であっても2時間で乗れるようになる。ポイントは「自分はできるんだ」という洗脳と坂道練習である。

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