深読みしすぎたバレンタインで僕は大きなものを失った気がする
昔から僕は面倒くさい性格をしている。
相手の言葉を深読みしてしまう癖がある。
褒められてもなかなか言葉どおりに受け止めらない。おかげで人生が、必要以上に困難になっているように思う。
青春時代のバレンタインデーの出来事
恋愛の本格的な始まりの多くは中学生からだろうか?30年も前で更に田舎の話だが、僕の通った中学ではその頃から好きだ、嫌いだが活発になった。
中学時代、バレンタインデーは年間の最大のイベント言っても過言ではなかった。男子は12月くらいから女の子に愛想ふりまき始め当日ゼロを回避する。あまりにも「貰えない=ださ男」というイメージが強かったため、モテない君でプライドの高い男は自作自演でチョコレートを用意するほどだった。
そういう人は「誰から貰ったの?」という問いには、ストーリーを綿密に用意していた。
チョコを貰った相手は文通相手の「栃木の女」と言い切って、なんでそれを持ってきてるの?と聞くと「家に置いておくと親にバレたらシャレならんから」と言う。
みんなニヤニヤしながら名前は?誕生日は?いつ会った?色々聞くけど、ちゃんと見事なまでにそれらしい話を用意してある。そのくらい中学時代の男にとっては貰えるか貰えないかはプライドをかけた1日だったのだ。
今や同窓会では笑い話で「栃木の女」を思いついた経緯を教えてくれたりする。
僕が中学2年の時だった。その年は1個貰えた。夕方部活終わりに、部活仲間で公園に寄り道して、誰から貰ったかをお披露目し合うその時が一年で一番楽しかった。
青春の学生恋愛である。チョコレートにはきっちりお手紙がついている。僕が貰ったたった一個のチョコレートにもちゃんと封筒入りで2枚の便箋に可愛らしい丸文字で恋文があった。
「私はゆづお君のことが気になってます。顔もそうだけど優しいところや体育祭の時に率先して手伝ってくれたところに凄く惹かれたよ。
ゆづお君へ惹かれている気持ちを同学年の女子の多くの人に話してきたけど、誰一人それを理解してくれないけど、わたしはゆづお君の良さを分かってるからね!」
完璧には覚えてないけど、ほぼ内容はこれである。もうビックリしてね。これってどうなんだろう。多くの人には素直に嬉しく読めるのかな。
同学年の女子は60人いるのだ。
このラブレター読んで、真っ先に「え、俺ってそんなに嫌われてんのや」って。ショックでね。そこまでブ男かぁ?って。
でもなぁ、コンタクトにしたし、足も速くてリレーで最後抜いたし、って少し今年は頑張った感あったけどなぁ、って笑
当時は、本当にショックでそんな手紙を渡してきた子を「確信犯」と思ってメチャクチャ嫌いになってしまった。気があって良い子だっただけど、卒業式までそれから一言も話さなかった。損したなぁ、バカだったなぁ、って今でも思う。
「鈍感力」を鍛えよう
小泉純一郎氏が2007年頃、後任の安倍首相に向けて「支持率は気にすることない。目先のことには鈍感になる鈍感力が大事だ」と発言して「鈍感力」という言葉が流行ったのを覚えている。
これは渡辺淳一氏の100万部ベストセラー「鈍感力」にならって発言した内容である。懐かしくなって「鈍感力」について調べてみた。渡辺淳一氏の取材内容があって、こんなことが書かれていた。
皆さんは仕事をする時に、できるだけ立派にしよう、ミスなく完璧にやろうと考えますよね。
でも、あえて「もっと鈍感になりなさい」と言いたいのです。
どんな仕事でも完全無欠にやろうとするからストレスが増えるんです。
1人で抱えてないで、分からなかったら、どんどん人に聞けばいい。鈍感力を持っていればそれができるし、叱られてもへこたれない。
気分の切り替えがすぐできるんですね。
体だってそうです。鈍感な方がいいんです。何でも食べられるし、悪いものを食べたって、簡単におなかを壊さない。体が敏感すぎると、過敏症という病的な状態になってしまいます。花粉症などいい例ですよ。
鈍感であればアレルギー反応も起こしません。鈍感なのは、心にとっても体にとっても素晴らしいことなのです。
なるほど。
確かに一理ある。だから「鈍感力のある人」はいつも元気である。簡単に壊れない。ガミガミ上司から怒られてもケロッとして次のことにすぐ目が向けられる。僕はこれができない。気持ちの切り替えに時間がかかる。それこそ3日かかることもある。
僕は小さい頃から物事に敏感というか神経質であった。明日早く起きなければならないといったら朝まで寝付かれなかったり。
いつも一緒に仲良く遊んでいた友達が、朝から素っ気無い態度なので何かしてしまったかな?と一日中気になり、思い切って放課後に聞くと、単に体調が悪かっただけで取り越し苦労でとホッとしたりしたこともある。
今でもそうだ。大事なマラソン大会の前日は起きたら大会だと思うと寝られない。睡眠薬を使っても寝られない。
そんな些細な事などは、気にしなければ(鈍感であれば)済むものを気にしてしまう性分なのだろう。
鈍感力が高い人は環境変化に強い
未だに全然できていないけど、あまりにも生きづらくて、いわゆる「鈍感力」というか、悠然としていられる心を備えたいという気持ちが年々強くなっていることは事実である。
考えられるだけしっかりとあらゆる角度から冷静に考える必要はあるが、あとは考えた結果に沿って淡々と対処していくしかない。
それ以上クヨクヨと考えすぎても、精神的に追い込まれるだけで何もいいことはない。であれば、クヨクヨ考えるだけ無駄。
そういった心構えで不必要に悩まないスキルこそ、まさに「鈍感力」であり、これからライフスタイルや働き方が変わる世の中を生き抜くには必須のスキルのように思う。
もし本記事が面白いと感じて頂けた方は「♡スキ」を押して頂けたら幸いです。またフォローやシェアして頂けたら大喜びです。相互フォロー100%させていただきます。
育児、マラソン、投資の仲間をnoteを通じて皆様と交流できたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。 by ゆづお
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?