なぜチャレコミは、会員同士が相互に事業ブラッシュアップする機会をつくっているのか?
みなさんこんにちは。チャレコミ事務局です。
今回は今週末、半年に一度のチャレコミギャザリング(集合研修)が開催されるにあたり、チャレコミで実施している相互事業ブラッシュアップの機会である「VBM(Virtual Board Meeting:仮想取締役会)」についてお伝えしようと思います。
チャレコミでVBMをやりたい
今回の記事は、チャレコミの運営体制が変わろうと模索するこの2年ほど、VBMにチャレコミの団体に参加してもらうべく、リーダーシップをとって各エリアの団体に伝えている北海道エンブリッジ代表理事の浜中さんが書いてくださった文章の一部を共有しながら、「チャレコミに入るとはどういうことなのか?」をお伝えできればと思います。
エンブリッジは2012年に法人化し、設立当初からチャレコミの会員になっていただいていますが、浜中さんご自身は2004年にチャレコミのモデル団体が採択されたとき、学生としてその一つの団体に参画していたという経歴の持ち主。
チャレコミの様子も変化する中で、改めて「VBM」をやりたいとおもったきっかけを書いて頂きました。
(以下、浜中さんがチャレコミの会員団体に向けて書いて頂いた文章を一部修正して掲載しています)
VBMとは?
VBMは『Virtual Board Meeting』の略で『仮想取締役会』と訳されるチャレコミ名物プログラムです。
代表者が自団体のVISIONや事業計画をプレゼンし、そこに他団体の経営陣や外部の専門家が仮想役員となり、80分間、事業戦略を根元から議論する熱いプログラムです。
団体内でVISIONや戦略を議論していると毎回似た議論になってしまったり、「そこは無理だよね」と暗黙のうちに避けてしまっている論点に改めて目を向ける機会になったりと、代表だけではなく、組織全体の気づきや学びにつながる時間になると思います。
また他団体のVBMをオブザーブすることで、チャレコミにどんな団体があり、どんな想いを持った人たちが集まっているか把握できる機会になると思っています。
(VBMをきっかけに理解が深まり、連携が始まることも多くあります)
組み合わせにより、地域の可能性を開く
▽VBMをみんなでやりたいと思った理由
始まりはチャレコミ新規加入の審査員を何度かやって望むと望まざるとに関わらず合否を決めなければならない時に、「チャレコミに加入するって何なのだろう?」と考えたことが最初でした。
僕なりに色々考えた結果、今は「地域の可能性をひらく」ということなんだろうと考えています。
10年くらい前、IIHOEの川北秀人先生が
「新しいモノを無尽蔵に作っていく時代は終わりを迎える。これからは今あるものの組み合わせの中で新しい価値を作っていくことが求められる時代。だから皆さんの役割が必要なのです。」と、仰っていたことが今でも頭に残っています。
そう考えた時に、僕たちは団体同士が繋がっているだけではダメで、団体がそれぞれの地域で持っている資源を持ち寄って、
地域を超えて資源と資源を結びつける動きもしなければならいないのだと思いました。
つまり、チャレコミに入るというのは自分の地域と、全国の地域の資源をつなぐことで新しい価値を生み、地域の可能性をひらくということに決意をするということなのではと。
逆に、自分のいる地域の資源を耕していくことで、全国の団体に貢献することができる。
ゴールドマンサックス中小企業経営革新プログラムでお連れした企業さんは、三重県のチャレコミ団体と商品の紙箱を製造されていたり、別の企業さんは先日同じく石巻でチャレコミ会員のフィッシャーマン電力にも加入もされていました。
ほんの一例ですが外に関係がひらくことで、確実に地域の中でも新しい存在になりつつあると感じています。
ここでようやくVBMの話になるのですが、みなさんが繋がっている資源と、僕が地域で開拓してきた資源を繋げようとしたときに、やっぱりまずは皆さんが何をしようとしているのか理解しなければいけないと思いました。
設立の経緯や、今目指していること、地域で何を挑戦されていて、その上でどんな資源を抱えているのか。
それが見えてくると、良い連携が生まれる可能性が高まるし、チャレコミとして生み出せる価値も増えてくると思うのです。
VBMは「ブラッシュアップしたい」というよりは深い部分で皆さんのことを理解したい、という狙いが強いです。
深い理解を目指した時に、結果的に良いブラッシュアップに繋がるとは思っています。
▽VBMへの誤解(いくつかご紹介)
①「詰められる」「恐い」…
という返答が多かったです(笑)
お互いが深く理解して、一緒に未来を考える行為だと思うので(故に恐いということもあるかもしれませんが)昔の様に涙を流す人続出…みたいなVBMではないと思うので楽しんで参加頂けたらなと思っています。
②忙しく、発表資料に手間を掛けられない…
という返答もありました。一応基本フォーマットは用意していますが、普段使われている団体のVISIONや事業概要を伝える資料でOKだと思っています。そこに少しリアルタイムの取り組みや、これから考えていることを付け足して頂ければと。
③相談したいタイミングではない…
という返答も。こちらも無理強いはしないですが(笑)相談するためのVBMというよりは、お互いを深く知るためのVBMという側面が強いので、現状をお話し頂けると嬉しいなと思います。
新規団体の方から見ても、チャレコミで誰が何をしているかわからないと思うので、それを知る機会にしたいです。
④ベテラン団体の皆さま…
意外と知られていない、というのはあると思います(笑)
新規団体の方々に限らず、ベテラン同士でも意外と知った気になっていて今何しているか、何を目指しているか理解が浅い…ということもあると思います。年一くらいはできたらなと。
あとはベテランチームの視点に立って未来を考えることは、参加側にも大きな学びがあると思っています(事務局にもプレゼンして欲しいな。)
長文になりましたが、VBMへの思いの丈を書かせてもらいました(笑)
とはいえ、少人数でも全然OKと思っているので、ご無理のない範囲で是非。
どうぞよろしくお願いします!
(引用ここまで)
この文章を初めて読んだ時、とても感動したことを覚えています。
そして今でもVBMの前には必ず読み返す私にとっても大切な指針になっています。
チャレコミの方々が普段何を考え、どんなことを大切にしているのかの一端を感じていただければと思い、許可を頂いて掲載させていただきました。
チャレンジ・コミュニティ・プロジェクトでは、地域で挑戦が生まれ続ける生態系をつくることをビジョンに、地域の中に多様なプロジェクトを生み出すメンバーと協働プロジェクトを実施しています。
チャレコミが気になるという方は、ホームページのお問い合わせフォームからお問い合わせください。
https://www.challenge-community.jp/
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