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はじめの一歩!

本日は、2020年4月1日。新年度が始まりました。

という言葉で晴れ晴れとする日のはずですが、2020年は違っています。

中国の武漢から全世界に広まった新型コロナウイルスの影響で、社会は大混乱の真っ只中です。
3月24日に東京夏季オリンピックの延期が決まった直後から、東京都内での感染者数が急激に増え、対岸の火事的な感覚でいた人も危機感を高めて、何をすればいいのかも分からず不安でいっぱいな状態です。

そんな時なので、あえて何かを始めてみよう!

1971年6月2日生まれ、現在48歳。
昨年末に長年勤務した外資の補聴器メーカを退社し、2月に同じ会社の同僚と「聞こえの課題をゼロにする」ことを目指し、耳のきこえに困っている方に適切なソリューションをお届けする会社を立ち上げました。
これからいろいろな活動を通して、困っている方のサポートがすると意気込んでいた矢先に新型コロナウイルスショックが立ちはだかっています。

ちょっと甘く考えていたところがあったのかもしれません。
神様が「襟を正せ」と言っているのかもしれません。
なににせよ、歩みを止めてはいけないということだけは確かだと思い、
これまで培った経験や知識を記録していこうと思いnoteを始めました。

まずは、私が身を置いている業界で何が課題なのかを含め、
これまで歩んできた道筋をご紹介いたします。

私が身を置いている業界というのは、耳のきこえに困っている方に使っていただく補聴器を取り扱う業界です。
普通に何も考えず流れに任せて大学まで卒業させてもらい、地元の企業に大学の紹介で就職させてもらい過ごしていました。
仕事に対しての思い入れが強い人間ではありません、でした。
でも結婚し、子供ができ、自分の人生をカウントダウンで数えるようになってきてから考え方が変わってきたように感じています。
それは、40歳を過ぎてからです。ちょっと遅いですね  (;^_^A

この業界に足を踏み入れた理由は、大学を卒業して入社した会社が補聴器を販売している会社だったからというだけで、特に思いをもって踏み入れたわけではありませんでした。しかし、補聴器の販売会社で約10年、そのあと、補聴器メーカで約16年もの時をこの業界でお世話になってきますと、”聞こえない方のサポートをする”という仕事に愛着であったり、こだわりであったり、歯がゆさであったりが出はじめ、今は、もっと良くしなけらばならないというような使命感を持つようになりました。

私が社会人になりたての頃は、まだまだデジタル技術というものは一般的ではありませんでした。補聴器はもちろんカメラでさえ「写ルンです」とかを普通に使っていた時代でした。
今となっては前時代的なものになってしまった”アナログ補聴器”は、今では当たり前になったような機能が搭載されていませんでした。
補聴器を耳に着けて音を大きくするとハウリングという「ピーピー」音がしてしまうことがあります。今は”ハウリングキャンセラー”という技術をオンにすれば止められますが、昔はテクノロジーに頼ることができなかったため、漏れ出す音をどのようにしたら減らすことができるかに知恵を絞りだしていました。でも、どうしても止まられない時には補聴器の音量を下げ、つまり聞こえ具合を犠牲にして止めたこともありました。
また、身の回りにはたくさんの音がありますが、ひとは自分が聞きたいと思っている音以外はすべて”雑音”といいます。補聴器をつけている方も、正体不明の”雑音”に悩まされます。デジタル技術の進化により、ある程度”雑音”を緩和できる機能が今の補聴器には搭載されていますが、その昔は、その”雑音”の正体をご本人とのカウンセリングの中から推測し、その”雑音”だと思われる音の成分が多く存在する部分(周波数帯)を抑えるといった処置を行っていました。ここでも、あれでもないこれでもないと知恵を出し合っていました。

2020年の時の補聴器は昔できなかったことが、当たり前のようにできるようになっています。
補聴器を供給する者は、補聴器の技術力進化の恩恵を受けています。昔であれば知恵を絞りだしあいながら対応していたこともパソコンの画面でクリックひとつで簡単に対応できてしまいことが多くあります。
むかしの”アナログ補聴器”を知っている人間にとっては、すごく便利で有難い技術も”デジタル補聴器”しか知らない人間にとっては、特に有難いとも感じない。別に感じなくてもいいのですが、その技術が「なぜ必要なのか」、「どういう仕組みで作動しているのか」ということを探求する、考えるということを怠ってはいけないと思います。
ひとは楽な方、楽な方へ行きたがります。その気持ちは、私も分からないではありませんが、楽を求めるのはプライベートな時だけにして、お客様に代金を支払っていただくような小売業、サービス業を生業とする者は、向上心を持って努力を惜しまないようにしていかなければなりません。

どのような職業も同じだと思いますが、
我々のような小売業、サービス業は、商品やサービスを買っていただくまでがゴールではなく、お客様に満足してもらうところまでがゴールのはずです。
少しずつ、そのことが薄れてきているように感じます。
若い時、ある先輩に言われたことがありました。

「平野、お前は儲けたいか?」
「もし、儲けたいと考えているなら、お金のことを一番に考えてはだめだ」
「一番に考えなければならないのは、お客様に満足してもらいこと」
「お客様に満足してもらえたら、そのお客様はお前の信者になってくれるはず」
「信者の方は、必ずお前を助けてくれる」
「だって、儲けるとは、信者って書くだろ」

これまで先人である諸先輩方に教えていただいた知恵や知識、また経験させてもらったことを、私の後輩に少しでも残していくための努力をしながら、
日々のサービスに努めてまいりたいと思います。

これから、ここに私が持っているものをすべて出してまいりますので、
ご参考にいただければ幸いです。

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