【大学生インタビュー】チャレナジーは、新しい未来を自分で切り開く代表が覚悟を持って率いている会社~前編~
皆さんこんにちは🙋株式会社チャレナジーの採用担当です。
前回に引き続き、いつもと違う外部の視点として、チャレナジーに興味をもってくれた大学生のKさんによるインタビュー記事です。
失敗や課題を乗り越えて新しいエネルギー供給方法の開拓に挑戦し、これからの歴史の一部になると感じたチャレナジーについて、より理解を深めるために、代表の清水へインタビューしていただきました。
今回はそのインタビューを、前編・後編に分けてお届けします。
再生可能エネルギーの中でも風力発電を選んだ理由とは
大学生Kさん:チャレナジーに関する複数の記事を拝読して、風力発電を選んだ理由として、再生可能エネルギー(以下、再エネ)の中でも、日本で特許が少なかったこと、また、当時流行っていた羽根のない扇風機からも着想を得たという話を知ったのですが、その他に理由はありますか。
清水:はい、そもそも開発を思い立った時に、自分自身が再エネについてあまり知らなかったので、まず一般的な再エネ入門の本を買って読み、風力発電のポテンシャルの大きさを知りました。
ただ、再エネと言えば「太陽光発電」を思い浮かべる人が多いと思います。Kさんの住む地域に風力発電は見かけませんか?
大学生Kさん:あまり見たことはないですね。
清水:そうですね、ヨーロッパだと再エネと言えば「風力発電」を思い浮かべると思います。
歴史の話になりますが、小説『ドン・キホーテ』の物語で、主人公が旅先で見た「粉ひき風車」を、モンスターだと思い込み勝負を挑む、という有名なシーンがあります。『ドン・キホーテ』は、17世紀に作られた物語ですが、それくらい昔からヨーロッパでは風車が活用されていたということです。
ヨーロッパでは、地理的・気象学的に偏西風が吹いていて、比較的風況が安定しており、風をエネルギーとして使いやすい環境でした。
一方で、日本で「粉ひき」といえば水車をイメージします。それは風よりも川の流れのエネルギーの方が使いやすかったからですね。日本の風は強さと向きが変わりやすく、当時の技術では風をエネルギーとして使いにくい環境でした。
ここからわかるのは、使いやすい再エネは地域の特性によって異なる、ということです。
日本では、1970年代から化石燃料への依存度を下げるための新エネルギーとして太陽電池等の技術開発が進められました。現在では太陽光発電が再エネの主流になっています。
実は、環境省のレポートによると、日本の風力発電のポテンシャルも1,500GW程度と莫大です。日本も風力発電でエネルギーをたくさんつくれる可能性があるにも関わらず、それを活かせてないということが、最初の私の気づきでした。
大学生Kさん:どれくらいの大きさなのか、想像がつかないです。
清水:単純な比較はできませんが、原発1基が大体1GWくらいの出力なので、設備利用率を考慮しても、風力発電は原発100基以上のポテンシャルは持っているわけです。
風力エネルギーのポテンシャルを活かせていない理由はいくつかありますが、日本では通常の風況が悪いことに加えて、台風により風力発電が壊れるリスクがあることも挙げられます。
そこで、台風でも壊れにくい、「日本の環境に合った風力発電」を造ることができれば、日本の持つ風力エネルギーのポテンシャルを活かし、エネルギーシフトを実現できるのではないかと考えたわけです。
チャレナジー起業前の仕事での経験で活きたこと
清水:風力発電の開発に取り組んだもう一つの理由に、私自身の個人的な理由があります。私は子供の頃から”エジソンになりたい”という夢を持っていました。
エンジニアを目指して高専、大学工学部と進学し、FA機器の会社で念願のエンジニアにはなったものの、世界を変えるような技術を自分で発明するエンジニアにはなりきれていないとも感じていました。
そんな中で「日本の環境に合った風力発電」を発明する、という人生の大きな目標ができ、夢中になったということです。
大学生Kさん:前職でのモノづくりの経験が活かされましたか?
清水:前職で開発した製品は風力発電機とは全く異なり、手のひらに乗るようなサイズでしたが、だからこそ製品化の全てに関わることができました。製品のアイデア出しから設計、試験、工場での製造まで、一通りの経験をできたことは、風力発電の開発でも活かされていると思います。
特に、「日本の環境に合った風力発電」の構想を考える際に最も活きた経験は、「特許を読むスキル」です。特許庁のサイトでは公開されている全ての特許が閲覧できますが、太陽光発電関連だと数万件も検索にヒットする一方で、風力発電関連の特許は数千件程でした。仕事で数百件は読んだ経験がありましたから、数千件なら読めるな、と思いました。
プライベートの時間に特許を読み始めて、実際に数週間で一通り確認しました。
起業してから苦労したこと
大学生Kさん:前職で構想から形にするまでの流れを経験したからこそ、起業が出来たという事ですか?
清水:起業の「ネタづくり」については前職の経験が大いに役に立ちましたが、起業後にはたくさんの別の壁にぶつかりました。例えば土木工事の経験はなかったので、最初の風車設置工事の打ち合わせでも言葉の意味が分からなかったりしましたね。
他にも、輸送するのにも「どこを吊ってコンテナにどう入れるか」みたいなことを、設計の段階で考慮しなければいけないとか。フィリピンでは運送の最終手段として水牛が登場してくるとか。
他にも、マーケティングとか、営業とか、経理とか、資本政策とか、資金調達とか、エンジニアリング以外のあらゆる事を初めて経験し、失敗し、学び続けています。
起業してからは、国内外の起業家や経営者の本に救いを求めることが増えましたね。
大学生Kさん:いろんな経験が積み重なって、風車づくりができているんですね。
最後に
インタビュー前編は、ここまでです。後半もお楽しみに!
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次回は、大学生による代表インタビュー【後編】をお届けします。