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【大学生インタビュー】チャレナジーは、新しい未来を自分で切り開く代表が覚悟を持って率いている会社~後編~
皆さんこんにちは🙋株式会社チャレナジーの採用担当です。前回に引き続き、大学生のKさんによるインタビューです。
▼ 前編をまだ読まれてない方はこちらhttps://note.com/challenergy/n/n2a107d265321
前編では、代表の清水が再生可能エネルギーの中でもなぜ風力発電を選択したのか、前職までのエンジニアスキルがどう生きたのか、起業後の苦労など、大学生の視点での疑問をぶつけてもらいました。今回はインタビュー後編として、チャレナジーの今後や大学生への応援メッセージ、記事を書いてくれたKさんのご感想をお届けします。
チャレナジーのこれから
大学生Kさん:チャレナジーの今後について教えてください。
清水:垂直軸型マグナス式風力発電機の基本特許は23ヵ国で取得しています。これにも理由があります。
大学生Kさん:風力発電のポテンシャルで選んだのですか。
清水:その通り!現時点で風力発電の導入量の大きいヨーロッパ、アメリカ、中国はもちろん、日本同様に、今は風力発電の導入量が小さくても、風力エネルギーのポテンシャルの高い国や地域もカバーしています。
例えば、東南アジアであればフィリピンやベトナム、アフリカ大陸であれば南アフリカ共和国、南アメリカ大陸であれば、ブラジル、メキシコなど。東南アジアには台風が来る。メキシコ湾周辺にはハリケーンが来る。オセアニアにはサイクロンが来る。「日本の環境に合った風力発電」なら、このような地域でも活用できます。さらに、ヨーロッパは台風やハリケーンのリスクが小さいと考えられていましたが、状況が変わってきています。
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(出展:NEDO 再生可能エネルギー技術白書 3 風力発電の技術の現状とロードマップ https://www.nedo.go.jp/content/100116324.pdf)
大学生Kさん:温暖化による異常気象が要因ですか。
清水:そうですね。近年は地中海の海水温度が上がってきており、まるで台風のような嵐が発生するようになっています。地中海を表す「メディテラニアン」と「ハリケーン」を組み合わせた「メディケーン」という言葉まで出来ています。地中海沿岸部の環境が、今や日本化しつつあるのです。
ですから、「日本の環境に合った風力発電」は、将来的には地中海沿岸部でもデファクトスタンダードになるかもしれません。
大学生Kさん:2014年に会社を作られた頃から未来を予測していたのでしょうか。
清水:このような気候変動は当時から起こるべくして起こると言われていましたし、予測の結末は大抵がディストピアですが、私たちが取り組むべきことは、まさに「エネルギー400年史」が語るように、気候変動の延長線ではない「あるべき未来」を思い描き、信じてやり抜くことで、エネルギーの在り方を変えていくことだと思います、私たちは、風力発電の「あるべき未来」を思い描いています。それは台風をもエネルギーに変えられる未来です。
洋上風車について
大学生Kさん:将来的には、洋上風車も開発されますか?
清水:開発します。現状では、日本における洋上風車は少ないです。それにも理由があります。1つは、日本の海の深さです。ヨーロッパでは洋上風車も盛んですが、遠浅な海を活かした着床式が多いです。
一方で、日本は深い海に囲まれており、着床式の適地が少ないので、海に浮かべる浮体式にせざるを得ません。洋上風車も着床式と浮体式では、設置コストが大きく異なります。既存のプロペラ風車は重心が高いので、浮体が巨大になり、コストが高くなります。
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(出展:NEDO 再生可能エネルギー技術白書 3 風力発電の技術の現状とロードマップ https://www.nedo.go.jp/content/100116324.pdf)
大学生Kさん:風車設置のコストが高ければ、なかなか普及しませんよね。
清水:その通りです。コストの小さい浮体式の洋上風車こそが、「日本の環境に合った洋上風力発電」と言えます。
私たちのマグナス風車は垂直軸なので重心が低くなります。重心が低いと、釣りのウキのように傾いても復元力で垂直に戻るので、浮体を小さくできます。この低重心という特徴を活かして、コストメリットがある洋上風車を開発したいと考えています。
また、現状、洋上風車の計画は日本海側が多いんですよ。
大学生Kさん:なぜ、日本海側に多いのですか?
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清水:東北地方の日本海側には風況の良い場所が多いという理由もありますが、台風のリスクも太平洋側よりも日本海側の方が低いからです。
大学生Kさん:洋上風車でも、台風で壊れにくい風車が求められていくんですね。
清水:洋上マグナス風車の開発も一筋縄ではいかないでしょうが、台風でも壊れにくく、静かで、鳥にやさしい風車は必ず必要になると考えています。それに人生をかける意味があると思っています。福島の原発事故を目の当たりにして芽生えた、エネルギーシフトを実現するという使命感と、エジソンになりたいという夢、周囲の応援が、全部重なって今もチャレナジーを続けているわけです。
世界初の開発なので失敗する可能性はありますし、手っ取り早く儲かるようなビジネスでもありませんが、「エネルギー400年史」で紹介された人々のように、挑戦し続けたいと思います。
大学生Kさん:今回の話を聞いて、夢を持って諦めずに行動されてきたことにも共感しましたし、ここまでに色んな要素が混ざり合って物事を進められてきたお話に感動しました。自分もこれから精進していきたいと思いました。
清水:実はチャレナジーという社名には二つの意味があります。一つは「エネルギー問題にチャレンジする」という意味。もう一つは、自分自身が「チャレンジし続けるエネルギー」を持ち続けようという意味です。
Kさんも、諦めずに挑戦し続ける「チャレナジー」を胸に、学生生活を頑張って下さい。
学生やこれからチャレナジーに入ろうとしてくれている就活生に向けてへのメッセージ
大学生Kさん:学生に向けてメッセージがあればお願いします。
清水:私は、エネルギーの問題解決に人生をかけていますが、逆に言うとそれ以外には取り組めていません。ごみ問題や水問題など、世の中にはたくさんの問題があります。
大学生活を通して、大学の専攻や環境だけに囚われず、日本だけでなく世界にも視野を広げて、自分が人生をかけて解決すべき課題を模索してほしいです。
世の中の問題を自分事として考え続ければ、いつかそれにたどり着くと思います。私が原発事故を目の当たりにして、風力発電に取り組み始めたのは32歳の時でした。
ぜひ、大学生の特権を活かして、様々な場所で、様々な人に話を聞いて、課題を見つけ、そしてチャレンジしてください。
大学生Kさん:はい、ありがとうございます。これからも様々なことに挑戦してみたいです。
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インタビューの感想
大学生Kさん:台風発電のことを知り、清水さんやチャレナジーについてネット上で調べているうちに、直感的にこれはすぐにお話を聞いた方がいいと思って連絡した結果、こうしてインタビューをさせて頂く、という非常にありがたい機会を頂きました。
お話を伺っている中で、画面越しでも、自分で切り開いていかれる力強さが伝わってきました。新しい発電機を生み出したエンジニア、というだけでなく、スタートアップ企業を立ち上げ、社内の方々への責任を背負い牽引するお立場での力強さを感じました。
清水さんのお話を受けて、大学生活で様々なものに触れ、自分の目指す道を見つけていこうとより強く思いました。漠然と将来自分でも起業したいと考えていたので、一人の起業家にお話を伺えたという点からも、今回のインタビューは私にとって大いに意義のある時間でした。
最後に
今回は、大学生のKさんを希望に応える形で、書籍「エネルギー400年史」からの示唆を見出して頂き、代表インタビューでは、純粋な質問を多くいただきました。
今回、Kさんの率直な思いと行動が、多くの人に前向きな一歩を踏み出す一助に少しでもなれば嬉しいです!
チャレナジーでは、次のエネルギー500年史を作っていく仲間を募集しています!
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また、エンゲージにも掲載しておりますので、併せてご確認下さい。