貧乏なほど目が輝く理由について

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大学を出てアメリカで空手修行をしていたとき、ボランティアで空手のデモを小学校でする機会があった。さまざまな小学校をまわったけど、アメリカの小学校は、残酷なくらい貧富の差があるんですね。

貧しい小学校は高いフェンスで囲われていて、あれはなんだと聞いたら、離婚している家庭が多く、親権をもっていない親が子供を誘拐しにくるから、それを防ぐためのフェンスだという。

驚いたのは、空手のデモへの反応がまるで違うこと。金持ちの子供は目が死んでおり、リアクションも薄い。貧乏な子供は目が輝いており、反応もすごい。

貧しい小学生は貧しいんで、おもちゃをあんまり持ってないんです。楽しむ道具がないので、自分で楽しむしかない。ドロだんご作りも楽しいですからね。目を輝かすしかないんです。一方で金持ちの小学生はおもちゃでも何でも楽しませる道具がいっぱいあるので、自分が頑張らなくても楽しめる。そうするとだんだんと楽しむ力が衰えてくる。目が死んでても楽しめる。

自動車に乗るようになって歩かなくなり筋力が衰えるようなもので、だんだんと目が死んでいくんですね。

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