戦いで人に舐められるのはメリットです!
1、強くなりたい
「強くなりたいんです!」
このように言う人の多くは
「他人に舐められたくない」
との願望を口にする傾向にあります。
しかし、その発想自体が弱いことを露呈する発想だと思います。
何故か?
本気で戦う場面に身を置いた経験のある者にとって、舐められるのはメリットだからです。
戦いで有利になり得る要素を自分から放棄すると言う意味ですからね。
2、人は見た目で判断する
何だかんだ言って人は他人を見た目で判断します。
特に武力的強さを見定める場合は顕著です。
舐めて掛かると言うことは、言い換えると手を抜く、気を抜くと言うことです。
つまりそれは隙になるわけです。
武道・武術のそれなりの熟練者なら分かると思いますが、それなりの熟練者相手に1秒の隙は完全な命取りです。
無条件で、命取りになるような隙を貰えるわけですから、他人から舐められる見た目や雰囲気と言うのは、戦いの場においてはとても有利な要素なんです。
その特に有利な要素を嘆くわけですから、どんな環境にいる人間なのか、それだけである程度想像できますよね。
3、私の場合
私は身長も低く、小柄で、童顔なため、現役中はしょっちゅう格下から舐められる経験をしてきました。
しかし、私は警察官時代は柔道兼逮捕術指導員でした。
一般市民を指導する者ではなく、警察官を指導する指導員です。
その時代、初段を取得したい生徒が練習している警察学校の道場に顔を出しに行くと舐められる現象が発生していました。
その道場の責任者が
「白帯連中は黒帯の先輩方に積極的に稽古をお願いしろ!」
と指示します。
すると私の周囲にいる屈強な体格の黒帯達を無視し、私を10人くらいの白帯生徒が取り囲んできます。
理由は明らかで、周囲の屈強な体格の黒帯連中を怖がっているからのようです。
そんな中に小柄で童顔な奴が一人ポツンとしているわけですから、気持ちはわかります。
しかし、周囲の屈強な黒帯連中は私が指導して黒帯を取得させた人達、つまり私の生徒だったりします。
つまり、当然その中で一番強いのは私なのですが、見た目でいつもそのような現象が発生していました。
このように見た目で強さを判断する現象は顕著に出やすいんですね。
名誉のために一応言っておきますが、私は
「見た目で来たな!舐めてるな」
とシゴクようなことはしませんので、私を見た目で舐めてきた生徒達のその後の安否を心配しないで大丈夫です!
4、真剣勝負に置き換えて考える
これは練習と言う何度でもやり直しの効く場での話です。
もしもこれが真剣勝負だったらどうでしょうか?
一瞬で勝負が決まってしまいます。
私を見た目で舐めて戦いを挑んできた人達の末路は悲惨な事になっていたと思います。
貴方が一瞬で勝負を決めることが出来るくらいに熟練していたら、これほど有利な戦いはありません。
このように人に見た目で舐められることは、やり直しの効かない戦いにおいては物凄く有利なことなんですね。
その有利な要素を有利なことと認識出来ずに、自分から放棄したいと考えるのはとてももったいないことです。
5、最後に
是非その
【舐められやすい特徴】
を有利なことと捉えられるくらいに訓練してみて下さい。
貴方は舐められやすいからこそ、強くなる資質を持っているんです!
舐められてもイラつかず、そのように思えるだけの精神鍛錬もお忘れなく!
・・・なんてふっと思ったり、思わなかったりな今日この頃でした。
柔道に関して私が毎日どのくらいの練習をしていたのか知りたい場合はこちらも併せてお読みください。
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