【警察官襲撃事件】に対して、元警察本部警察官が思うこと。
1、熊本市で刃物男に発砲
短期間に警察官が襲われる事件が複数発生しています。
その最初が、熊本県熊本市での、刃物を持った男が一般人を襲撃後に警察官を襲った事件。
警察官は馬乗りになられ命の危険を感じて発砲し、被疑者は死亡したと言う内容ですね。
これに対して当該警察官所属の警察署長は
「拳銃使用は妥当・適切だったと思う」
と発表したと。
私がこれを最初に見た時の率直な意見は、
「は?こんなの警察学校の訓練でも習うくらいに、妥当だったかどうかを一々言う必要も、余地すらなく適正でしょ。」
です。
これに対して【発砲事件】としている時事通信の記者さんは一度警察学校を卒業してみてはどうでしょうか?
不適切拳銃使用・発砲事件と例示している当該記事で過去の発砲事案に関してあげている裁判での内容は、現在不適切な発砲として指導されています。
状況が今回とは根本的に違いますので、それらを例示するのは見当違いです。
そんなもの警察官だって警察学校で教わります。
「警察的にこのケースは不適切だから発砲しちゃダメだよ!」
と教育している事案をあげて、今回の事件を批判するのは次元が違う話です。
今回の事件は、そんな警察官的に常識なモノとは状況が全く違います。
その違いすら分からない人が記事を書くべき事案ではありません。
更に、
「威嚇射撃をしていないのは問題だ!」
と言う記者もいるようです。
はい、彼らも警察学校を経験して下さい。
威嚇射撃は法的に【原則規定】ってだけです。
法律に【原則】がある場合は必ず例外が存在します。
今回は明らかに例外に該当する状況です。
拳銃の擬律判断の訓練を受けて欲しいと思います。
2、長野県で警察官が襲撃される
長野県上田市で警ら中の男性警察官が背後から鉄パイプで襲われたとの事件です。
状況や詳細等が手元にないので何とも言えません。
ユーチューブに投稿されいる映像によると、
襲撃場所が道路上のようですのでバイクか自転車等で走行中かもしれません。
活動帽が路上に落ちているので、自転車走行中かもしれませんね。
鉄パイプは現場に遺留されているようですし、鑑識の中でもプロ中のプロ集団である機動鑑識も出動しているようですので、指紋なり、DNAなりは検出されるかと思います。
まず間違いなく広域の緊急配備がされていると思いますが、そこで検問や職質で重要になってくる、足跡に関しては、採取状況を見た限り、正直何とも言えません。
「何故そう思うのか?」
は言えません。
「分かる人にはわかる」
と言う状況で勘弁して下さい。
私も治安に影響が出るかもしれないことは安易に言えませんので。
3、私に身近なところでの警察官襲撃事件
何年も前のことになります。
私のとても身近な警察官も襲撃され、生死を彷徨いました。
深夜に逃走した3人組の外国人をパトカーから降りて、走って追跡。
組んでいた上司は運動不足で追いつけず、一人で追跡している状況になりましたが、見事2人を取り押さえました。
しかし、両手がふさがっている状況です。
そこに隠れていたもう一人の外国人が来て、彼の背中にバタフライナイフを突き刺しました。
彼はナイフが肺まで達する重傷を受けました。
今は生きて刑事をやっていますけどね。
4、最後に
私は別に彼らを英雄に持ちあげるつもりはありません。
もっと優秀になる必要があると言うことでもありますからね。
受傷事故防止のための訓練を警察学校で受けているわけですからね。
ただし、もちろん責めるつもりもありません。
警察側が弱く、相手側が強かっただけの話で、警察官としての強い意思はあるわけですから。
「彼らは凄いですね!」
「彼らは警察官の鏡ですね」
と煽るだけでは何も変わりません。
また同じ状況を繰り返し得るだけです。
再発防止のためには、その経験をどう活かすかです。
警察官を退職しない限りは、常に努力と成長が必要です。
警察官としての適正は、
【正義感】
と言う人それぞれ違う、抽象的概念よりも”その部分”だと私は思います。
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