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前科があっても、貴方は警察官になれる!?

※ 平成31年2月15日 追記・修正


 警察官になりたいと考える人の中には採用試験後に行われる身辺調査を気にする人も多いです。


「三親等内の親族に前科を持っている人がいる」

「過去に捕まった事がある」

等ですね。


 それについて説明したいと思います。

 結論から言うと

大丈夫だと思う

です。


 しかし、これだけではネットに溢れる有象無象の根拠のないただの戯言の一つになってしまいますよね。

 そこでそう考える根拠を示して行きたいと思います。


1、三権分立

 根拠を示すためには三権分立から説明する必要があります。

 学校の社会の授業で習うので、覚えていなくても言葉くらいは聞いたことがあるかと思います。


 国家の権限は

◎ 司法(裁判所)

◎ 立法(国会、議会)

◎ 行政(その他)

に分けられており、権限が独立しています。


 立法が法律を作り、行政が法律を行使し、司法が法律を監視・判断する。


 お互いがその権限を侵してはいけません。(ただし一部例外はあります)


 これが三権分立です。



2、警察官とは?

 三権分立の中で警察はどこに該当するでしょうか?


 ネットや中には現職の警察官ですら

「司法機関でしょ?」

とか

「一部司法機関と言う特殊な立ち位置」

と勘違いをしている人が多くいます。


 警察は列記とした行政機関です。


 行政の中の執行機関と呼ばれる、いわゆる実働部隊という感じの機関になります。


 司法と勘違いする人が多いのは、一部司法書類作成をする関係で、司法階級も持っているためかと思います。


 警察は行政機関ですので、法律の範囲内の権限で法律を実行する機関と言うことになります。

 つまり法律を守らなければ権限の越権・踰越(ゆえつ)行為になり、当然違法です。



3、警察官を採用する法律

 警察官は地方公務員です。

 つまり各都道府県が採用しています。


 この地方公務員を採用するための法律は

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