痴漢冤罪被害に遭った場合の対策方法を元警察本部警察官が考える。
「痴漢の冤罪とか怖くて電車に乗れないんですけど!」
「警察はまともに捜査もしないで逮捕して、何やってんだよ!」
「痴漢を疑われたらどうすれば良いんだよ!?」
こんなことを考えたことはありませんか?
毎日満員電車に乗って頑張っているサラリーマンにとってはいつ自分自身が当事者になるか分からないので、死活問題です。
そこで今回はそんな貴方のために、元警察本部警察官の私が、その経験から対策方法を考えてみました。
痴漢冤罪に関しては弁護士先生やNPO法人から対策方法が沢山示されています。
しかし、それとは少し切り口が違う部分もあるので最後までお付き合い下さい。
この記事を読む事で、
◎、「この人、痴漢です!」と叫ばれた時に落ち着いて行動できるようになります。
◎、どのように行動すれば良いのかを知ることが出来ます。
◎、痴漢冤罪を受けないように振る舞う大切さを知ることも出来ます。
それでは早速見て行きましょう!
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1、痴漢冤罪とは
結論:『無実で逮捕される事』
冤罪とは、とても簡単に言うと
『何も悪いことをしていないのに、勘違い等から捕まってしまう事』
です。
痴漢だと逮捕されることがほとんどなので、
『無実なのに逮捕される事』
としました。
痴漢で逮捕されてしまうと
◎、職を失う事が多い
◎、近所から白い目で見られる事が多い
◎、家庭が崩壊する事がある
等、多大な悪影響を受けます。
それは冤罪、つまり無実でもです。
「ふざけんなよ!何もしてないのに人生終わるとかあり得ないだろうよ!」
そう思いますよね?
私もそう思います。
だから、キチンと知識を身につけて、貴方自身、貴方の身近にいる大切な人達との生活を守って下さい。
それでは、痴漢冤罪がとても理不尽で、絶対に遭ってはいけない酷いモノだと分かったところで、
①、痴漢冤罪時に法的にはなにが起きているのか?
②、痴漢冤罪に遭わないようにする
③、もしも痴漢冤罪にあったらどうすべきか?
④、結局どうすれば良いの?
という流れで見て行きましょう!
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2、痴漢冤罪対策『痴漢冤罪時になにが起きているのか?を知る』
結論:『この人痴漢です!で逮捕されている!?』
痴漢冤罪問題は様々な場所で議論されています。
貴方もこの記事以外にニュースや別の記事で見聞きした経験がありますよね。
しかし、痴漢冤罪で絶対に知っておいた方が良い情報があります。
それが
『逮捕時点』
です。
ザックリいうと
『どの時点で貴方は逮捕されているのか?』
です。
それを見て行く上で、まずは痴漢冤罪事件の大まかな流れを見ましょう!
① 「この人痴漢です」と掴まれる
② 電車から降りて駅員さんを呼ばれる
③ 駅員室へ連れて行かれる
④ 警察署に連れていかれる
⑤ 留置場
概ねこんな流れです。
では、冤罪を掛けられた貴方は、どの時点で逮捕されていると思いますか?
「痴漢冤罪は必ず警察に逮捕されるって言うし、警察署に行く時じゃない?」
このように考える人がとても多くいます。
しかし、残念ながらそれは違います。
実は
「この人痴漢です!」
と腕を掴まれた一番最初。
ここで貴方は既に逮捕されています!!!
だから
「警察は被害者女性の話しか聞かないで逮捕する!ふざけんな!!!」
ではなくて、
『警察は既に逮捕されている犯人の身柄を引き受けている』
だけなんですね。
私人逮捕・常任逮捕なんて言うと少しは聞き覚えがあるのではないでしょうか。
そして、警察は、
『私人逮捕をされた犯人の身柄は、必ず引き受けなければならない』
法的にそのように決まっているんですね!
だから、痴漢冤罪の時に警察官は必ず警察署に連れて行くんです。
この事を知っているのと、知らないのとでは大きく印象が違って見えますよね?
厳密には、ケースや状況によって変化することはあります。
ここで重要なことは
「自分自身がどの時点で逮捕されているのか?」
これを意識することです。
それはその後の対応に大きく影響してきますので、是非頭に入れておいて下さい。
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3、痴漢冤罪対策『痴漢と言われないようにする』
結論:『異性に近付かない!』
痴漢冤罪対策として最も重要なことは、
『痴漢と言われない事』
です。
当然と言えば、当然なのですが、これが案外出来ていないんですよね!
では、この部分の対策方法について幾つか見て行きましょう!
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<異性に近付かない>
満員電車で、貴方の横に綺麗な女性が押し込まれるように入ってきたとします。
すると多くの男性は
「ラッキー!」
とか
「ドキドキする!」
とテンションが上がりガチです!
しかし、痴漢冤罪対策としては
「ラッキー」
どころか赤信号がバンバンに点滅している状況ですよね。
このような状況で男性は、この赤信号に気付かないんですねぇ。
そのため、まずは
「異性に近付くことは赤信号だ!」
とキチンと認識をしておき、そのような状況になったら
「ラッキー!」
ではなく逃げるように離れて下さい。
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<手は人の顔よりも高い位置を掴む>
それでも満員電車だと異性と隣り合わせになってしまい、離れることもできない状況はあります。
その場合は人の顔よりも高い位置に両手を上げましょう。
これだけで
「この人痴漢です!」
とその場で腕を掴まれることはなくなります。
普通は女性も、自分の顔より上にある手を痴漢の手とは思いませんし、その手を掴もうとする方が不自然ですからね。
両手をバンザイするのが恥ずかしいなら、片手で手すりや荷物棚等を掴み、もう片手は自分の手首を掴みましょう。
たまに、手を下に下ろした状態で、どこにも捕まろうとせず、揺れに耐える事に変なプライドを持っているようなサラリーマンを見掛けます。
しかし、その
「私ほどになると、満員電車でどこも持たずに、ブレずに立っていられるんだぜ!」
というプライドを守るために、手を下にしたまま女性の横に立ち続ける行為は、
「私を痴漢冤罪で捕まえて!」
と言っているようなモノです。
そのプライドが貴方の人生を掛けてでもやり遂げなければならないモノじゃない限り、手は上に上げましょう!
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4、痴漢冤罪対策『痴漢と言われたらどうする?』
◎、女性に近付かない
◎、手を上にあげておく
このようにして痴漢と言われないような対策をしていても
「この人痴漢です!!!」
と言われる可能性はゼロではありません。
実際に過去にはそのような事案もあったと記憶しています。
そのため、
「この人痴漢です!!!」
と言われた時のことも考えておく必要があります。
この痴漢と言われた時の対策は様々な場所で議論されています。
私も警察官の視点だけではなく、弁護士や議論の場で考えられている痴漢冤罪対策を幾つか知っていますが、現状では
『万能な方法は存在しない!』
という結果に落ち着きます。
そのため出来るだけ多くの対策方法を知っておき、出来るだけ多くの行動を取って行くしかありません。
では、
「この人痴漢です!」
と言われた場合に、貴方が多く対策行動が取れるように、複数の対策方法を見て行きましょう!
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<①目撃者を募る>
自分が痴漢をしていないなら早急に、その場で第三者の目撃者を募りましょう。
当事者同士では
「やった、やってない」
の押し問答になります。
しかし、貴方はすでに現行犯逮捕されているわけですから、この押し問答は
『最初から貴方の負けが決定』
しています。
そこで、貴方のことを守ってくれるのが
「ジュースを買うくらいの面白さはあるな」と思っていただけたら、宜しくお願いします! 気持ちの面でとても励みになります!