見出し画像

発達障害グレーゾーンと自分実験(3)「WAIS-Ⅲ 大人の発達障害の可能性を測る知能検査(その1)」

前回(1)「人とうまく付き合えない」はこちら

前々回(2)「自己理解と不都合な現実」はこちら

はい、前回からだいぶ時間が経ってしまいました。
眼鏡のYouTubeスタートやら、日々の検眼、経営コンサルの仕事などでバタバタ日々が忙しく、ゆっくり机に向かう時間が取れないでいました。

前回と前々回では、小さいころからコミュニケーションが苦手、仕事を始めてからも人付き合いが苦手、そして頭の回転も遅い、、、そんなコンプレックスを抱えて生きてきた、といった話をしてきました。
36歳のとき、社会に適合してきた生き方が破綻し、心も体も限界を超えてしまった。無職になり、子どもは一歳で住宅ローンも残っていて、人生詰んだな、THE ENDだと思っていた、とお話ししました。

無職で数か月を過ごし、少しずつ気力と心が回復してきて、会社員として働き始めました。
会社にとって人が大切であることを痛いほど学んだので、その時の経験を活かして「組織開発コンサル会社」に入りました。その会社での経験もすごく学びにあふれているので、機会があったらまた書きます。

その会社はコミュニケーションを重要視し、そこに技術を持ち込み、いい組織をつくるという支援なのですが、技術で人付き合いをしてきた僕にはとてもマッチしていました。すべて体系化できるし、それを展開できる。楽しくて仕方なかったです。

でも、ある日先輩から「よらさんは人の話聞いてないの?」と言われたんです。
はい、バレました。
そのときは、「何言ってんだこの人!?聞いてるに決まってんじゃないか!」とイラっとしましたが、いま思えば、聴いてる風で対処してきたことがわかります。

家庭での生活にも、コミュニケーション問題は降りかかります。
妻と関係が悪化していきました。僕がすぐに怒ったりするそうです。
怒っている気はないのですが、「怒ってないよ!」と怒りながら言っていたようです。
そのときはまったく自覚ありませんでした。
勝手に怒ってると決めつけるな!と思っていました。
でも今なら、そういった気持ちがわかります。
かなり「べきねば」に縛られ、そこに触れられたり、異論をいわれると、カチンと来ていました。

なにか言われると責められた気がしちゃうんですよね。
(少し先出ししますが、これも発達障害の特性のひとつだそうです)

特に近くの人、家族や社員などとのコミュニケーションが苦手だったのですが、妻がある日「あなた、大人の発達障害かもしれないね?」と言ってきました。
ちょうど大人の発達障害という言葉が出始めたころでしょうか。2012年です。
ふざけんな!と思いながらも、ちょっと気になったので、それから関連する本を何冊も読みました。
すると、当てはまることがありすぎて、、、なんだこりゃ!?!?と思いました。
特に、ASDが当てはまった記憶があります(当時は高機能性自閉症、だったかな?)

改めて軽く調べてみると、こんな特徴とWEBサイトに書いてありました。
・コミュニケーションが苦手
・言葉を文字通り解釈する
・想像力が乏しい
・社交辞令や冗談が通じない
・曖昧言葉で言われると判断や対応が難しい
・強いこだわり・限られた興味

うーーーー、まさにです。
これは性格だと思っていたし、自分なダメなところだと思っていました。
直さなきゃ、と思っていました。
でも、脳の問題なんだ、と思うと楽になれそう、と感じました。
でも、認めたくない自分もいました。
自分は社会に、組織にまだちゃんと適合できる。
「ちゃんとできる」
こう思いたい自分もいました。

でも、本当に大人の発達障害なのか、確かめたいと思うようにもなっていきました。

どうやったら調べられるのか?

色々見ていると、大人の知能検査「WAIS Ⅲ」というものがあることを知ります。
当時は、精神科医でしか見てもらえませんでした。
なんとか受けられるところを探し出し、受けることにしたんです。
それが2012年。

おーーー、又長くなりました。
続きは次回書きます。

次回以降で、
・WAIS Ⅲ(大人の知能検査)とはどういうものか
・受けた結果はどうだったのか
を書いていきます。
ここが本当は書きたかったことのひとつでした。
ここまでだいぶ長くなりました。
次回は早めに書きますね。


2022/10/31追記
第4話 発達障害グレーゾーンと自分実験(4)はこちら

いいなと思ったら応援しよう!