見出し画像

Perplexity: ChatGPTとウィキペディアが子供を作ったらこうなる?

最近、「ググる」ことが殆どなくなってきているのに気づきました。

昨年後半から、シリコンバレーのAI関係者のスピーチで

Perplexityがすごいよね」
「やっぱりPerplexityだね」

といった発言を何度か耳にするようになり、気になっていたので使ってみました。

ごく簡単に言うと、こちらのフォーブスの記事にあるように、Perplexityはウィキペディアの情報とChatGPTのアシスタント能力を融合したようなものです。

ChatGPTはもちろん非常に便利なのですが、最新の情報をウェブ検索する機能が強くないのが欠点です。以前は過去のデータだけを使ってトレーニングされていましたが、最近はアップデートされています。それでも時には「私はウェブにアクセスする機能は持っていません」といった返事が返ってくることがあります。

ChatGPTが発表された際、Googleでは「これはお家の一大事」というようなメモが社内にすぐに出回ったことが知られています。確かに、これまではいわゆる「ググる」という形で情報を調べていたのが、ChatGPTなどに聞くと答えがすぐに出てくるので、検索をしなくなる傾向が強まっています。自分自身でも、この半年ほど本当にGoogleで検索する回数が少なくなった(というか、最近は殆どなくなったかも・・・)と感じています。

考えてみると、Googleはユーザー側に提供するベネフィットと、収入源が異なる部分があります。ユーザーには最も役立つリンクを提示した方が良いのですが、一方で広告収入としては広告を上位に表示する必要があります。それを正直に分けてはいるものの、本当に欲しい情報をすぐに得たいときには、やや不満が残ることもあります。

そこでPerplexityを使ってみると、あっという間にウェブを検索して情報をかき集め、その後、ChatGPTのように情報のリンクをそのまま提供するのではなく、「これこれこう調べた結果、この方法が一番です」といった答えをちゃんと出してくれます。

ちなみに、ChatGPTとPerplexityに同じ質問を投げてみたところ、「どういった方法が良いですか」という質問に対して、ChatGPTは「こういった長所もあるが、こういった短所もあるので、その選択はその人の好みによりますね」といった当たり障りのないというか、優等生的な答えを出してくることが多いです。

それに対してPerplexityは、今ある情報を調べた結果「1の方法の方が良いです」とまず答え、その後長所と短所を並べて出してくれます。しかもその出所を正確に示してくれるので非常にありがたいです。

ChatGPTの開発元であるOpenAIも、もうすぐGoogleに対抗するような検索機能のついたAIを発表すると言っています。これがGoogleのような検索をどこまで置き換えるのか興味深いところですが、その前に取りあえずPerplexityに質問することが圧倒的に多くなっている今日この頃です



毎月、「シリコンバレー情報拠点」の観点から米国テクノロジー業界についてのレポートを発行しています。

サンプルレポートご希望の方はこちらから

いいなと思ったら応援しよう!

Chako
サポートの代わりにフォローやシェアをしていただけると筆者はたいへん喜びます☺