絵本 やまをとぶ
とてものびのびしていて、心がのびーーーーーっと深呼吸できる感じです。
巻末に、いろいろな生き物が暮らす里で家族と、という紹介文に納得。
まさに、山と共に暮らすあらゆる生命との日々が詰まっている気がします。
ちきさんの中の子供がもう目一杯駆け回って楽しんでいる。
そんな印象を絵から受けます。
子供からももちろん影響を受けている部分もあるでしょうが、それ以上に自分がその自然を目一杯享受し喜びを感じている。
自分が、っていうのが、とてもキーかと思います。
やっぱり子供といえども他者を通すと、意識が入っちゃうというのかなぁ。
この絵本からは無意識の喜びが伝わるんですよね。
そんな絵本、案外ないと思うんです。
結構、練られてしまって意識の部分が大きくなったりするから。
練られた後でも、それを追い越す無意識の楽しさが伝わってくる。
とても良い絵本です。
森林浴がわりにもなるかもしれませんし、読んで余計に山へ行きたくなるのかもしれませんね。
おすすめです。